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死亡事故を出した世田谷区のパッカー車とトラックの右直事故をドライバーとして考える

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こんにちわどうも、てんたまです。

この記事を書いている約一日前、2020/11/16午後14時くらいに、死亡者を出してしまった右折トラックと直進パッカー車の事故、所謂右直事故が起きたと大々的にニュースになってましたね。

お亡くなりなられた方にはご冥福をお祈りします。
news.yahoo.co.jp


僕は普段パチンコ・パチスロの記事をよく投稿していますが、本業はトラック運転手をしていて、実は配送ルート上その右直事故が起きた交差点を毎日通っているんですよね。

そんな毎日通ってる道で死亡事故が起きてしまい、それに対し僕が感じた事は、明日の我が身かも知れないと言う事。

こう言うと事故を起こすほど運転が荒いのか? と感じる人もいますでしょうが。

これはそう言う話では無く、そう思う事で事故を起こさないよう気を引き締めるつもりで言いました。

やっぱり毎日毎日仕事で運転してると、同じ事の繰り返しで、どうしてもだんだん流れ作業と言うか流れ運転と言うか、そう言うのになっちゃうんですよね。

たぶん事故を起こした人も、そんな感じで絶対に注意しなければいけない事がたまたま抜けてしまい、事故に繋がってしまったのかなと思われます。

特に今の時期は、クリスマス商戦等で荷物の量が半端じゃない量になっています。

実際僕も3トンの荷物を手積み手下しで配送しました。

それには体力に自身があった僕でも、配送が終わる前からかなりヘトヘトの頭はフラフラになってました。

青なのに右折をしたトラックが何を運んでいたのか知りませんが、恐らく凄い荷物の量を運び、配送時間が遅れてたから焦っていたのか、それとも疲れてフラフラになっていたのか、あるいはその両方だったのか、そんな感じな理由で注意が散漫になり、ありえないタイミングで右折してしまったのかも知れません。

しかしどんな理由があろうとも、死亡者が出た出ないに関わらず事故は起こしてはいけません。

なので僕自身事故を起こさないように気をつけてる事を、今一度再確認するために、まとめて見ようと思いました。

まだ配送ドライバー暦2年若輩ですが、よろしくお願いします。

1、青は進めじゃ無い、安全が確認できたら進んで良しの合図

一般的に青信号は進んで良しの合図でしか知らない人が多いですが、正確には安全が確認できたら進んで良いと言う合図です。
今回の事故は右折したトラックが悪いですが、安全も確認せずに、止まれない勢いで交差点に進入したパッカー車も大分悪いと感じます。
青信号でも気を抜かず安全確認をしっかりしましょう。

2、交差点進入時はブレーキに足を置く

これは警察の方推奨の交差点進入時のやり方で、やらなかったからと言って特に罰則もありませんが、しかし事故を起こしたくない人はやった方が良いかと思います。
と言うのも、アクセルに足を乗せたままだと、今回のいきなり右折してくるなど、突発的な事が起きてしまうと、人間は咄嗟にブレーキに切り替えて踏み込むと言うのをやるのが非常に難しく、逆にアクセルを踏んで加速させてしまう場合が多いからです。
心理的な物なのですが、今回の右直事故でも、ブレーキを踏めば良いのに、トラックをかわすために左にハンドルを切ってしまい、さらにたぶんアクセル踏んでしまい、あそこまで大きな衝撃を起す衝突になってしまったのかと思います。
仮にブレーキを踏んでいたなら、歩道に乗り上げる事は無かったと思います。
さらに言えば、急ブレーキしてくれれば、今の車なら結構な精度でビタ止まりしてくれると思うので、死亡者を出すほどの事故にはならなかったかも知れません。
ちなみに急ブレーキ体験と言うのを間近で見た事があり、4トントラックでも結構ビタっと止まってるのを見たのでそう思いました。
まあ、荷物が満載だったら重さで急には止まれないし、荷物を壊したくない心理から、それはそれで急ブレーキをかけるのは難しいと思いますが。
しかし今回はゴミ収集車なので、荷物は正直壊れても良いただのゴミだったのだから、急ブレーキかけても良かった訳で、そうなるとやはり交差点進入時にブレーキに足を置いておけば良かったのでは? と思わざるを得ないと言った感じになりますね。

3、右折時は対向車が遠くても簡単には行くな

右折しようとしてる時、対向車がちょっと遠くにいると早々に右折したくなりますが、ここでもかなりの罠が一杯あります。
例えば対向車のスピードなど、遠くても相手が60キロ道路を80キロで走ってたら、すぐに目の前まで迫ります。
その時相手がたまたま何かに気を取られてて右折しようとしているのに気づかなかったら衝突は免れません。
さらに相手がスピードを落とさない事を右折してから気づくと、今度は右折車は焦って右折しようと考えます。
すると今度は対向車の逆方向から来ている自転車に衝突する可能性が高まってしまいます。

これは直進車に気を取られてて、今度は逆方向の注意が散漫になってしまう事から起きる事です。

このように対向車が遠くの位置にいても、強引に右折しようとすれば、このようなリスクを背負ってしまう事になり、大変危険です。

青信号時の右折時は前の対向車、後ろの自転車もしくは歩行者が完全にいない事を確認してから曲がりましょう。

4、右左折時は徐行、何回も左右確認しながら、ミラーの奥まで歩行者、自転車が来てないか確認!

右左折する時、特に横断歩道を曲る時は、歩行者、自転車が完全に来てない事を確認してから曲がりましょう。
歩行者が遠くだから行こうとしたら、逆側から自転車が来たりする事は結構あって危ないです。
さらにトラックが曲がり始めてても、強引に行こうとする自転車は結構多いです。気をつけましょう。

5、事故を起こすくらいなら配送は遅れても良い

配送時間が遅れてしまうと、焦りからアクセルを踏む力が強くなってしまいガチですが。
そんな時こそ、遅れても良いやの精神で安全運転を心がけてゆっくり行きましょう。
焦って事故を起こしても、例え死亡者や怪我人が出ず、さらには車も自走出来る比較的軽い事故でも、事故を起こせば、警察を呼んだり事情聴取で1時間とか2時間とか足止めを食らってしまい、余計に時間がかかる羽目になってしまいます。
そうなると会社にも納品先にも迷惑がかかってしまいます。
なので事故を起すくらいなら遅れても良いという精神で安全運転しましょう。

6、油断するなっ!

…と、流れ運転になってしまいそうな時は頭の中で強く念じましょう。
すると1〜5までを意識した運転に戻る事が自分は出来ます。
配送の仕事は会社に戻るまでが仕事です。
荷物を下し終わっても「油断するなっ!」の意識をしっかり持って最後まで気を抜かず頑張ろう。

以上が僕が考える、事故を起こさないためにする運転の心構えでした。

まだ配送ドライバー暦2年若輩ですが、この業界に入ったばかりの人の参考になれば嬉しく思いますし、また逆にベテランから見たらここが足りないんじゃないの? と感じる方などいたらコメントで教えて頂ければと思います。

ではではドライバーの皆さん、事故を起こさず、この荷量が増える年末を乗り切りましょう。

それではまた。