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ベルセルクの作者三浦建太郎さん死去〜約30年間見続けてきた漫画が永久に未完になってしまった事に思う事

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こんにちわどうも、てんたまです。

ダークファンタジーの大御所漫画こと「ベルセルク」を書いていた作者「三浦建太郎」さんが2021/5/6に急性大動脈解離で亡くなられたそうで、久々に有名著名人の訃報に衝撃とショックを受けました。

思い返して見ればベルセルクとの出会いは、中学か高校の頃、友達から「ドラゴンボールより面白い漫画あるから見てみろよ!」と言われて見たのがきっかけでした。

ドラゴンボールより面白いと言うワードを言うと色々語弊が生みそうですが、この頃、約30年くらい前の中高生に取って、ドラゴンボールと言えば今の鬼滅のような存在であり、漫画の聖書と言っても過言でも無い存在だったので、友達は自分の興味を引くためにそのように大仰に言ったのが正解かと思います。

それで見てみたベルセルクですが、それはまさに自分の中にあった漫画の認識をまるまる変えてしまうような、そんな衝撃与える程の面白さを感じる物でした。

そこまでの衝撃を受けた訳は、それまで自分が見てきた漫画は、ドラゴンボールなら気の力、聖闘士星矢ならコスモなど、非現実的な力で敵と戦うお話がほとんどだったのに対し、ベルセルクの主人公であるガッツは巨大な剣と大砲と言う現実的な武器で非現実的な魔物を倒す話だったからです。

現実が非現実を倒す

そんな今までの価値観を覆す、全く真逆のコンセプト。

ドラゴンボールのように気の力じゃ無く、ましてやうしおととらみたいに獣の槍のような妖力と言う力も無い、ガッツが持つ武器は、もしもそんな世界にあったら一瞬で溶かされるか粉々にされそうな、そんなただの鉄の剣なのに魔物を倒せてしまう。

そしてその展開がなんか納得出来しまう。

いや、そんな事も気にならないくらい見入ってしまう。

そう言う風に思わされてしまう、三浦建太郎氏の表現と画力はまさに「凄い」の一言でした。

そして自分の中で、大剣は何か強くて格好いいと思うようになったのもベルセルクを見たからだと思います。

初めてのモンハンで迷わず大剣を選んだのがその証でしょう。

そのように私の行動原理さえ左右するようになった作品であるベルセルクは、当然私の人生の楽しみとなり、最新刊が出れば必ず買って読み続けた作品でしたが、残念な事に作者の方がお亡くなりとなり、出版社の方も「未完」で幕引きする意向示してしまったため、永久に未完の作品となってしまいました。

その事に関しては非常に残念に他なりませんが、しかし作者と30年間やり取りをしていた編集の方々がきっと作者の気持ちをくみ取ってそう言う判断をしたと思いますので、未完のまま終了という形でもよろしいかと思います。

ただ自分が思う事は、三浦建太郎氏は、平凡な自分の人生の中で確実に一つの楽しみとなった「ベルセルク」を生み出し、出会わせてくれた事にありがとう、ただただその感謝しかありません。

そしてお疲れ様でした。

あれほどの絵をアシスタント無しに書いてたと聞いた事があります。

さぞご苦労した事でしょう。

ゆっくりとお休みくださいませ。

そして深くご冥福をお祈りします。

ありがとうございました。