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ベジータ「ハルケギニア?」3

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ルイズ「……すぅ」Zzz
ルイズ「……ん~」ゴロ(寝返り
ルイズ「う~ん……ふみゅ?」
ルイズ「……ふぁ~あ~朝か」フニュフニュ(目をこする
ルイズ「ん~~~」のび
ルイズ「……ふう」
ルイズ「……使い魔、着替えの準備をして」
シーン
ルイズ「使い魔?」キョロキョロ
ルイズ「あ、そうか」スタスタ
ルイズ(昨日部屋から追い出したんだっけ)ガチャ(ドアを開ける
ルイズ「使い魔もう入ってもいいわよ」
ルイズ「ってまだ寝てる……?」
ルイズ(しかも立ったまま;)ジロジロ
ルイズ(ほ、本当に寝てるのかしら?)ツンツン
ベジータ「……む……ん?」
ルイズ「あ、起きた」
ベジータ「……なんだ?」
ルイズ「え? あ、うん」
ルイズ「その、えーとだ、駄目じゃない使い魔がご主人様より寝てちゃ、昨日言ったでしょう!?」
ベジータ「ふん、そいつは無理な相談だな」
ルイズ「な、何ですって~~~!?」
ルイズ「またそんな口を聞いて、許さないわよ!!」ぐっ(自分の腕をつねろうとする
ベジータ「だ、だからそうじゃない!;」
ベジータ「出来ないのはお前がそうしたからだろう!?」
ルイズ「え? なにそれ?」
ベジータ「なにそれ……じゃないだろう!?」
ベジータ「お前の、そのいろいろ感覚を繋げる妙な術のせいで、お前が眠ると俺も眠くなるんだよ!」
ベジータ「だから、お前が寝てたら起きれる訳ないだろうが!」
ルイズ「へーそうだったんだ」
ベジータ「……お、お前まさか知らなかったのか?」
ルイズ「うん」
ベジータ「く、まったく自分でかけた術もよくわかってないなんて、呆れるぜ」
ルイズ「う、うるさいわね」
ルイズ「まーでも、やっぱりいろいろ微調整は必要なようね」
ルイズ「早くミスター・コルベールに見てもらわなきゃ」
ベジータ「お、おいチビ女、お前の言う事は聞いてやる」
ベジータ「だからこれ以上余計な事を増やすんじゃない!!」
ルイズ「……お前じゃない……ルイズ様、それに今度チ、チチビ女って言ったら殺すわよ?」
ベジータ「なっ! 誰が……っ!」
ベジータ「く……」
ベジータ(ぐく、お、怒るな、冷静になるんだ)
ルイズ「な、なによ!? は、反抗は許さないわよ!!」
ルイズ「いいから言いなさい、ルイズ様と!」
ベジータ「くぅおおお~~~っ!」プルプル
ベジータ(宇宙船が来るまでの辛抱宇宙船が来るまでの辛抱宇宙船が来るまでの)
ベジータ「る」
ベジータ「る、ルイズ様、おはようござます」ペコリ
ルイズ「……!」
ルイズ「ちゃ、ちゃんと言えたじゃない! それに挨拶まで」パアア
ベジータ「と、当然でございます。私めはルイズ様のつ、使い魔なのですから」
ルイズ「そ、そうよね!? 当然よね!?」
ルイズ「なんたって私なんですから! うんうん」フンゾリ
ベジータ(けっ! 精々今のうちにいい気になってやがれ)
ベジータ(見てろ宇宙に出たら必ず逆の立場を味あわせてやるぜ)
ルイズ「ちゃんと言うことを聞けばご飯だってあげるんだから、もう逆らっちゃ駄目よ?」
ベジータ「しょ、承知しました」
ルイズ「うんうん、じゃあ早速使い魔! 着替えるから準備して」
ベジータ「は、はい」
ルイズ「まずはタンスの一番の下の段から下着をとって」
ベジータ「わ、わかった///」ガサゴソ
ベジータ「こ、これでいいのか///」ポイ
ルイズ「学校の制服を出して」スルスル(下着を履き替える
ベジータ「ち、これか?」ポイ
ルイズ「着させて」
ベジータ「な、馬鹿! そこまで出来るか! 自分でやれ自分で!」
ルイズ「普通貴族は、下僕がいる場合、着替えはやらせるものなの!」
ルイズ「ああもう、時間ないんだから早くして!」
ベジータ「くぅ~~~~!#」
ベジータ「……ち! 貸せ!;」
ルイズ「……ん」
ベジータ「く……///」ファサ(シャツを羽織らせる
ベジータ「~~~///」プルプル
ルイズ「ちょっと! ボタンをかけ間違えてるわよ? やり直し」
ベジータ「ぐく///」
ルイズ「ちゃんと前見て付けなさいよ」
ベジータ「で、出来るかーっ!///」
ルイズ「スカートも! ちゃんと見て履かせてよ! 位置が全然違うじゃない!」
ルイズ「あ、コラ目を閉じるな!」
ベジータ「こ、断る!///」
………
……

ルイズ「あ~も~、朝食の時間ギリギリじゃない!」
ルイズ「着替えもまともに出来ないなんて、洗濯もそうだし、あんたって本当に不器用ね」
ベジータ「わ、悪かったな!」
モブ学生A「……お、おいあいつ」ザワザワ
モブ学生B「……昨日の魔人」ザワザワ
モブ学生C「ちょっとなんでここにいるのよ」コソコソ
モブ学生D「やだ~、こわ~い」
ルイズ「………」
ベジータ「………」
ルイズ「……ちょっと」
ベジータ「なんだ?」
ルイズ「椅子引いて」
一同「!!!」
ベジータ「……く」
一同「……ゴクリ」
ベジータ「………」
ベジータ「ちっ;」ギッ(椅子を引く
一同「おおおおおおお!!!」
モブ学生A「おい! あのゼロのルイズが魔人に言うこと聞かしたぞ!?」
モブ学生B「まじかよっ!?」
モブ学生C「やっぱりヴァリエール家のご息女だけあるわね」
モブ学生D「やだ、すご~い♪」
ルイズ「え? そそそんなの当然じゃない!」フンゾリ
ベジータ(ぐく、このくそったれどもが! 勘違いしやがって)
ベジータ(この術が解けたら絶対星ごと消し去ってやる!!)
ルイズ「ちょ、ちょっと今までは本気出してなかっただけなんだから」
ルイズ「私がその気になれば、こんなのチョチョイのチョイなんだから!」
一同「お~~~~~~~………」
キュルケ「むー」
キュルケ「なーんか面白くないわね」
キュルケ「ねぇタバサ?」
タバサ「興味なし」
タバサ「大人しければそれでいい」
キュルケ「あらそう? つれないわね」
キュルケ「………」ジー(ベジータを見る
キュルケ「……私ベジータって結構気に入っちゃったかも///」
タバサ「……え?」
キュルケ「だーってアタシのファイアボール受けても平然としてる男なんて初めてなんですもの///」
キュルケ「……彼、凄くいいわ///」
タバサ「……そう」
キュルケ「そうなのよ~」
キュルケ「だーからルイズなんかに取られてるのが気に入らないのよね」
タバサ「……ん」
キュルケ「何か奪い取る方法ないものかしら?」
キュルケ「ん?」
ルイズ「ちょっとあんたどこ座ろうとしてるのよ!?」
ベジータ「な、なんだ! 言うこと聞いたら飯を食っていいんだろう!?」
ルイズ「それは貴族の食事!」
ルイズ「あんたはこれ」チョイチョイ(床に置いてある皿を指差す
ベジータ「なっ!?」
ベジータ「ぐぎぎぎ!!」
ベジータ(も、もう駄目だ! こんなの我慢出来るか!!)
ベジータ(殺してやる殺してやるぞ!!)
ルイズ「な、なによ! そんな怖い顔しても許さないんだからね!」
タバサ「……!」
ベジータ(こんな屈辱をうける位なら、もうスーパーサイヤ人カカロットもどうでもいい!)
ベジータ(この星ごとこいつらを宇宙のチリにしてやっ……!)
キュルケ「ほーんと酷いご主人様ねぇ?」
ベジータ「る?」
ベジータ「……お前はあの時の火の玉女」
キュルケ「ひ、火の玉女」
キュルケ「でも覚えてくれて嬉しいわ」
キュルケ「アタシは名前はキュルケ、気軽にキュ・ル・ケって呼んでね」ダキ
ベジータ「お、おい、うっとおしいぞ! ひっつくな!」
キュルケ「あん!」
ルイズ「……何の用かしらツェルプストー」
キュルケ「何って貴方があまりにもベジータに冷たい仕打ちをしてるのが目に余ってね」
ルイズ「これは使い魔調教の一環なの、ほっといて」
キュルケ「あは、調教って彼は人間なのよ?」
キュルケ「これだからヴァリエールの人間は……」
ルイズ「何ですって!?」
キュルケ「ふふん、でもツェルプストーは違うわ」
キュルケ「はいベジータ、アタシのご飯で良かったらどうぞ」グイ(朝食が盛っている皿を渡す
ベジータ「な、なんだお前はいきなり;」
ルイズ「ちょっとキュルケ! 人の使い魔に勝手に餌をやらないで!」
ベジータ「え、餌だとおお!?」
キュルケ「まあまあ、あんな冷血女ほっといて私達と一緒にご飯食べましょうよ♪」
ベジータ「お、おい引っ張るな!」
ルイズ「コラー!! 無視するな淫乱女!」
キュルケ「あーもーうるさいわね」
キュルケ「ルイズ、あんたが何を言おうと彼は人間、アタシがどう接しようと勝手でしょ」
ルイズ「駄目よ! ベジータは私の使い魔なんだから勝手は許さないわ!」
キュルケ「しつこいわね!」
ルイズ「そっちがでしょ!」
ルイズ&キュルケ「う~~~~~」
ベジータ「………;」
ベジータ「ちっ、くだらん;」
ベジータ「ガツガツガツ」
ベジータ「……ふう」ポイ……ガチャン!(皿を投げ捨てる
キュルケ「あら、いい食べっぷり」
ベジータ「おいチビ女」
ルイズ「チチチチビ!? 言ったら許さないって言ったでしょ!?」
ベジータ「洗濯物は脱ぎ捨ててた奴だけでいいんだな?」
ルイズ「え? あ、うん」
ベジータ「俺はもう洗濯に行く、後は勝手にやってろ」
ルイズ「ちょ、ちょっと勝手にどこ行くの!?」
ベジータ「使用人が使用人の仕事をしに行くんだ、何が悪い」
ルイズ「あ、あっそうまあいいわ、じゃあお願いするわね」フンゾリ
ルイズ「あ、でもまたボロボロにしたら許さないんだからね!」
ベジータ「安心しろ、たぶん大丈夫だ。じゃあな」
ルイズ「あ、そ、そう?」
キュルケ「ふ~ん」
キュルケ(なーんだ、まだまだ取り入る隙は全然ありそうじゃない♪)
ダバサ「………」

 

~水場~
ベジータ「ち、馬鹿どもが;」
ベジータ「あまりにくだらなすぎてぶっ殺す気も失せたぜ;」
シエスタ「あ、ベジータさん、おはようございます」ペコリ
ベジータ「ああ」
ベジータ「じゃあさっそく洗いかたを教えろ」
シエスタ「あ、はい、わかりました」ニコ
………
……

シエスタ「ちょと力入れすぎですね。もう少し抜いて見てください」
ベジータ「こ、こうか?;」
シエスタ「もう少しお願いします」
ベジータ「ち、めんどくせえな;」
ベジータ「だいたい手で洗濯するなんて原始的過ぎるぞ」
ベジータ「文明レベルの低い地球にだって自動洗濯機くらいあったってのによ」
シエスタ「じどーせんたっきですか?」
ベジータ「勝手に洗ってくれる機械の事だ」
シエスタ「きかい? きかいってなんですか?」
ベジータ「そんなのも知らないのか?」
シエスタ「はぁ、見たことも聞いたこともありませんね」
ベジータ「そんなにレベルが低いのかこの星は」
シエスタ「星?」
ベジータ「おかしなやつらだ」
ベジータ「魔法みたいな便利な技術が発達してるのに、文明レベルは石器時代と変わらんのだからな」
シエスタ「?」
ベジータ「まあいい、とりあえずこんな感じか」ザバー(洗濯物を引き揚げる
シエスタ「あ、はい、汚れはバッチリ取れてますね」
シエスタ「後は絞って水気を取って下さい」
シエスタ「優しくしぼって下さいね」
ベジータ「こ、このくらいか?」きゅ
シエスタ「はい、いい感じですね」
シエスタ「そしたら次は広げて振って、表面に残った水気を払って下さい」
ベジータ「………」バサバサ
シエスタ「はい出来上がりです。お疲れさまでした」
ベジータ「そうか」
シエスタ「後干すときはシルクは陰干しにしてくださいね」
ベジータ「かげぼし?」
シエスタ「日陰で干すことを陰干しって言うんです」
ベジータ「ふん、そう言うことか」
ベジータ(これで洗濯関係はもう大丈夫そうだな、後は……)
ベジータ「おい女」
シエスタ「はい?」
ベジータ「後、貴族とやらの使用人はどんなことをやるんだ?」
シエスタ「貴族様のですか?」
シエスタ「そうですねー、私は直接お仕えしたことがないので、なんとなくでしかわからないのですが……」
ベジータ「それで構わん、短い間とは言え、あのチビ女に教えられるのは腹が立つからな」
シエスタ「短い間?」
ベジータ「こっちの事だ、気にするな続けろ」
シエスタ「はぁ」
ルイズ「使い魔ー!!」
ベジータ「ちっ、うるさいのが来たな」
ベジータ「仕方ないまた今度教えろ」
シエスタ「あ、はい」
シエスタ「後お忙しそうなら、ベジータさんの洗濯物も干しておきましょうか?」
ベジータ「ん? ああ頼む」
シエスタ「はい」ニコ
ルイズ「使い魔ー!! 聞こえないの!? 早くこっちに来なさい!」
ベジータ「……ち、うるせえな;」
ベジータ「なんだ!?」
ルイズ「なんだじゃないわよ!」
ルイズ「洗濯物終わったら、メイドとベラベラ話してないで、すぐに戻って来なきゃ駄目じゃない!」
ルイズ「ご主人様を一人にしておくなんて、まったくまだまだ使い魔としての自覚が足りないようね」ブツブツ
ベジータ「ち、悪かったな;」
ベジータ(なんなんだこいつは、別に逆らっていないのに、なんで機嫌がどんどん悪くなっていくんだ?;)
ルイズ「後、ツェルプストーの事だけど!」
ベジータ「ツェルプストー?」
ルイズ「あんたが火の玉女って呼んでた、あの淫乱チチデカ女の事よ!」
ベジータ「ああ、あいつか、あいつがどうしたんだ?」
ルイズ「どうした? じゃないわよ!!」
ベジータ「!?」
ルイズ「いい!? ヴァリエール家とツェルプストー家は昔からライバル同士、不倶戴天の間柄なの!」
ルイズ「だからツェルプストー家の人間に、ヴァリエール家の物が奪われるのは髪の毛一本でも嫌なの!」
ルイズ「あんたが他のどんな女にデレデレしてようが構わないけど、あの女だけはやめて!」
ベジータ「デレッ!? ば、バカヤロー!! するわけないだろうそんなこと!」
ルイズ「そう? ならいいけど」
ルイズ「でもまたあの女とイチャついてたら罰を与えるからね! わかった!?」
ベジータ「だからしないと言ってるだろうが!!」
ルイズ「ふん、どうだか」プイ
ベジータ(こ、こいつは我慢してても、その一歩も二歩先を行って人をイラつかせやがる)
ベジータ(人をイラつかせる天才かこいつは!?)
ルイズ「まあいいわ、じゃあそろそろ行くわよ」
ベジータ「行くってどこにだ?」
ルイズ「授業に決まってるじゃない」
ルイズ「本来は使い魔は外で待ってなきゃいけないけど、あんたは特別に教室に入れてあげる」
ベジータ「ち、余計なお世話だ。俺はこいつらと一緒で外でも構わん」
ベジータ(そんなくだらんことに付き合うくらいなら、外でトレーニングしてた方がましだぜ)
ルイズ「そう? あんたがそれでいいんなら私も構わないけど」
ルイズ「でも授業終わるまでちゃんと近くにいるのよ? いいわね?」
ベジータ「わかったわかった、ほらさっさと行け」
ルイズ「うん」スタスタ
ベジータ「……ふぅ」
ベジータ「まったく、口うるさい女だぜっ!」バババ!(連続パンチ
ベジータ「………」シュババ!(連続キック
ベジータ「……ふ!」シュバ! シュバ! タッ(連続バク転
使い魔一同「もにゅもにゅもにゅ~ん♪」パチパチパチ
ベジータ「………」シュシュ、シュバ!
使い魔一同「もにゅもにゅもにゅ♪♪」パチパチパチ
ベジータ「……イラ」
ベジータ「お前らうるせえぞ!!」
使い魔一同「………!;」ビクビク
ベジータ(くそ! 超えてやる超えてやるぞカカロット!)バババ
ベジータ(そして必ず奴をぶっ殺し、サイヤ人の王子に返り咲いてやるぞ)シュシュシュ!
ベジータ(……絶対だ!)
………
……

~一時間後~
ベジータ「………」ブン! シャ! シャ! クルクル、タッ!
ベジータ(ち、素振りしてるだけじゃたいした訓練にはならんか;)
ベジータ(やっぱり宇宙船にあった300倍の重力制御室じゃなければ……)
ベジータ(くそ! カカロットがすでに通過してるところで俺はモタモタと……)
キュルケ「わお♪ 凄い凄いさすがダーリンだわ」パチパチパチ
タバサ「………」
ベジータ「………」
ベジータ「……俺は今機嫌が悪い」
ベジータ「死にたくなかったら失せろ」
キュルケ「もう~そんなつれないこと言っちゃ、い・や」ムニュ(胸を押し付ける
ベジータ「ばっ! バカヤロー!! 俺に触るんじゃない!///」ドン
キュルケ「きゃん!」
キュルケ「も~照れ屋さんなんだから、そう言うところも素敵だけど♪」
タバサ「………」
ベジータ(どいつもこいつも、な、なんなんだこの星の女は)
ベジータ(チビ女も目の前で平気で裸になりやがるし)
ベジータ(まるで下品な女のバーゲンセールだな……;)
キュルケ「ねぇねぇベジータ、今度の虚無の日、一緒に遊びに行かない?」
ベジータ「おい! うっとおしいぞあっちに行け!;」
ベジータ(たくっ、くだらないことをベラベラと;)
ベジータ(こっちは重力制御の事で頭を悩ましているってのによ……ん?)
ベジータ「おい女」
キュルケ「何々!?」ダキッ
ベジータ「く、おい! いちいち抱きつくな///」
キュルケ「照れちゃって可愛い♪」
ベジータ「ちっ、……こいつは、まあいい」
ベジータ「お前たちの使う、その妙な術である一定の範囲の重さを変える物はあるか?」
キュルケ「重さ? ……えーと」
タバサ「……ある」
ベジータ「ほ、本当か!? 青チビ女」
タバサ「……青チビ#」
キュルケ「あ! アタシが言おうと思ってたのに! ずるいわよタバサ!」
ベジータ「そんなことはどうでもいい!」
ベジータ「それでお前らはその術は出来るのか?」
タバサ「……苦手」
キュルケ「あの魔法は地属性だから、やってみないとわからないけどアタシも専門外だわ」
ベジータ「なに? じゃあ得意な奴はいやがらないのか?」
キュルケ「さあ? でも地属性だからギーシュ辺りが得意なんじゃないかしら?」
ベジータ「ギーシュ? 誰だそいつは?」
キュルケ「誰って、ダーリンがボコボコにした金髪の貴族よ」
ベジータ「ん? ……ああ、あいつか」
ベジータ「なら今度あいつを捕まえてやらせてみるか……」クル(踵を返す
キュルケ「ちょ、ちょっとどこ行くの!?」
ベジータ「ふん、聞くことは聞いた、お前らにはもう用はない。とっとと失せやがれ」
キュルケ「そ、そんなこと言わないでよ」
キュルケ「そうだ! アタシにも出来るかも知れないし試してみましょうよ!」
ベジータ「何!? 本当か火の玉女!?」
キュルケ「ひ、ひの、んん……コホン」
キュルケ「キュルケよ、ええ! だからあっちの木陰に行って試してみない?」
ベジータ「ここで構わんぞ」
キュルケ「いいからいいから♪」グイグイ
ベジータ「お、おい……;」
ルイズ「おあいにく様ねツェルプストー、使い魔はこれから私と行くところがあるから貴女には付き合ってられないの」
キュルケ「ちっ! ルイズ」
ルイズ「こっちに来なさい使い魔」
ベジータ「どこに行くんだ? 俺は聞いてないぞ」
ルイズ「いいからこっちに来なさい!」
ベジータ「ちっ! しょうがねぇな……;」
キュルケ「あん! ヴァリエールなんかほっといてもいいじゃない」ギュッ
ベジータ「離せ! ヒスを起こさせると面倒なんだ;」ブン(キュルケを振りほどく
ルイズ「そー言うことよキュルケ、ベジータは誰がご主人様かわかってるんだから」
ルイズ「これに懲りたら二度とベジータにちょっかいを出さないことね」
ルイズ「それでは『私たち』は行くところがあるから失礼するわ」
ルイズ「ご機嫌ようツェルプストー」クル(踵を返す
キュルケ「く~~~~ゼロのルイズの癖に~~~」ギリギリ
タバサ「………」
ルイズ「………」スタスタ
ベジータ「………」スタスタ
ルイズ「……嘘つき」
ベジータ「あ?」
ルイズ「嘘つきって言ったのよ!」
ルイズ「何よ! キュルケにはデレデレしないで約束したのにあんなベタベタして!」
ベジータ「し、しとらんぞ、そんなことは!!;」
ルイズ「嘘! 抱きついてたじゃない! なによ! あんな女のどこがいいのよ!?」
ベジータ「ち、違う! あれはあいつが勝手にやったことだ!」
ルイズ「拒めばいいじゃない!!」
ベジータ「ちょ、ちょっと聞きたいことがあったからしょうがないだろう!;」
ルイズ「聞きたい事って何よ! あの女の胸のサイズ!?」
ベジータ「バババカヤロー!? なんでそうなるんだ!」
ベジータ「俺はちょっと魔法とやらの事が聞きたかっただけだ!」
ルイズ「……魔法?」ピタッ
ベジータ「そうだ、トレーニングにちょっとやって欲しい魔法があってな」
ベジータ「それが出来るか聞いてたんだ」
ルイズ「な~んだ魔法の事なら私に聞けばいいじゃない!」フンゾリ
ベジータ「ん? そうかお前も術を使うんだっけな」
ベジータ「実際お前が術を使ってるのを見てないから忘れてたぜ」
ルイズ「ん、そ、そうよ、何たって私は貴族なんだから、あ、当たり前じゃない」
ルイズ「で、で? 何の魔法を見たいのかしら?」
ベジータ「ああ、一定の範囲の重力を重く出来る術は出来るか?」
ルイズ「じゅうりょく?」
ベジータ「物の重さの事だ」
ルイズ「物を重くする魔法でいいの?」
ベジータ「そうだ」
ルイズ「何を重くするの?」
ベジータ「俺だ」
ルイズ「何それ意味がわからないんだけど?;」
ルイズ「あんた自殺願望でもあるの?;」
ベジータ「べ、別にどうだっていいだろう!;」
ベジータ「出来るのか出来ないのか、どうなんだ!?」
ルイズ「で、出来るわよ!」
ベジータ「出来るのか!? ちょっとやって見せろ!」
ルイズ「え! でもやるって攻撃魔法なんだから怪我しちゃうわよ!?」
ベジータ「構わん! なんなら全力でもいいぞ!」グッ(構える
ルイズ「ほ、本当にいいの?」
ベジータ「もたもたするな、早くしろ!」
ルイズ「わ、わかったわよ、もう本当に知らないわよ!?」
ルイズ「大地の精霊よ、その偉大なる力にて、彼の者に地の戒めを与えよ」
ルイズ「レル・イン・ヤン!」
ドカーーーーーン!!!
ベジータ「………」クロコゲ
ルイズ「………」
ベジータ「……おい爆発したぞ?」
ルイズ「お、おかしいわね~?」
ベジータ「おかしいわね~じゃないだろう!!」
ベジータ「出来んなら出来んと早く言え!!」
ルイズ「で、出来るもん! 何よちょっと失敗しただけじゃない!」
ベジータ「物を重くする術が爆発したんだぞ!?」
ベジータ「ちょっとどころじゃないだろう!?」
ルイズ「あ~も~うるさい! 魔法はもう終わり、また今度気が乗ったらやってあげるわ」プイ
ルイズ「だいたいそれに、なんでご主人様が使い魔に命令されなきゃいけないのよ」
ベジータ「な、なんだとぉ~!?」
ルイズ「さ、もういいから行くわよ」
ベジータ「む、行くってどこにだ」
ルイズ「昨日言ったでしょう? 術式改変しにコルベール先生のところよ」
ベジータ「何!? おい余計な事するなと言っただろうが!?」
ルイズ「イヤよ、痛い思いしたくないし」
ルイズ「これはもう決定事項」
ベジータ「おい貴様考え直せ!」
ルイズ「無理、これ絶対」
ルイズ「いいからとっとと来なさい、グズグズしない!」
ベジータ「く、くそったれが……;」

続く

ベジータ「ハルケギニア?」4 - 小説書きながらパチンコ業界から転職を目指すブログ