ある日の事───。
「そういえば銀行の残高、後いくらくらいだろ?」
ふとそう思って、携帯を取り出し、ネットで残高を調べたその時だった、
映し出された取引履歴には、残された残高よりも気になる物があった。
それは異様に高くなっていた、先月支払ったカードの引き落とし額だ。
最近はソシャゲにも課金していないし、その月はAmazonでネットショッピングもしていない。
だからその月のカードの引き落とし額は、携帯の代金、そして月額500円程度のSNSの会員サービスの料金が三つほど、
それを合して、計7000円程度の引き落とし額の筈だったのだが、
取引履歴に映し出された、その金額は4万近くになっていたのだ。
そこではっとしたように思いだす。
あ! そう言えば先月のカードの請求書、適当なところに置いておいて見てなかった…!
嫌な予感を感じながら、直ぐに請求書の封を切り、利用明細を確認。
すると支払いの一覧に、見覚えの無い「BILL ITUNES COM」と言う会社のから支払い請求が、大量に印字されているのが目に入った。
iTunesやApp storeでアカウント乗っ取り詐欺
つい先日の事です。
生まれて初めてクレジットカード不正利用の被害に遭ってしまいました。
やられた場所はApp storeのサービスで、いわゆるアカウント乗っ取り詐欺と言う物を使われて、クレジットカードを不正に利用されてしまったようです。
被害額は31000円で、結構デカイです。
当然すぐに、カード会社、アップル、警察に電話しました。
今回は、その時に各方面がやってくれた対応などをご紹介しようと思います。
またこれからかなり赤裸々に書きますが、各方面の会社には、そのやった対応など、会社名を出してブログに書いて良い事は了承を貰っているので、ご安心くださいませ。
BILL ITUNES COMとは?
とりあえず初めにですが、最近、クレジットカードの利用明細に「BILL ITUNES COM」と言う、見た事も無い名前から請求が来ていると言う話は聞いた事はありますでしょうか?
実はこれ自体は、ただのiTunesかApp storeからの請求らしいので怪しい事は無いらしいです。
何故、今までと違う名前で請求するようになったかは、良く分かりませんが、いきなり明細書の名前が変わると、ちょっと驚きますよね。
App storeの不正利用の手口
では次にどうやって、犯人はクレジットカードの不正利用したかと言うと、おそらくですが、アップルから話を聞いた限りではこんな手口を使ったらしいです。
どういうやり方かと言うと、結構これが頭の良い手口で、まずどこで盗んできたか分かりませんが、僕のカード情報を用意して、僕とは別のアップルの新しいアカウントを作って、そのアカウントに僕のカードを使えるように設定した見たいです。
だから、その別のアカウントで買った物の請求メールが、その偽造アカウントに行くようにしてしまえば、僕のカードを使って何か買っても、僕の本アカウントには何を買ったと言うメールの通知は全く来ないので、実際にカードの請求書が来るまで、使われてる事に気づく事が出来ないと言う、ちょっと巧妙な手口になっています。
犯人はApp storeで何を買ったのか?
金額から察するに、たぶんですがガチャ用の課金アイテムを買ったと思われます。
犯罪集団がゲーム課金者にクレジットカードの情報を売っている?
またAppleの見解としては、App storeで買える物は、アプリや音楽だけなので、ほぼ現金に出来ない、と言ってましたが、
確かに、使われた利用履歴を見る限りでは、ゲームの課金ガチャで使われたような感じになっているので、使っている本人自体は、たぶんそれ目的で使っているかと思います。
まあ3万はでかいけど、使い方がごっそり行っていない時点で、何かおっかなビックリ買っているような、犯罪者になりきれていない、そんな買い方に見えます。
このケースから、使っている本人自体は、たぶんただゲーム課金者で、クレジットカードを売った犯人は、そう言った課金中毒者に、クレジットカードの情報を売ってお金にしているのでは? と思いますので、間接的ではありますが、App storeを利用して、盗んだカード情報をお金に換える手段は存在しますよね。
もしもゲーム課金者に売られているとしたら、その時の危険性
ゲームの廃課金者には、100万も使う中毒者もいるので、非常に危険です。
今回の不正についての各方面の対応
次に不正された後、各方面に電話して、使われたお金は取り戻せるのか? 犯人は捕まえれるのか? カード会社、アップル、警察に電話してみたところ、こんな対応をされました。
カード会社「みずほ クレディセゾン」の対応「最初から逃げる方向に話進める嫌な対応の仕方!」
気付いたのが運悪く補償期間の60日を過ぎてたので、アップルから不正利用の事実があったと確認を取ったと言っても、過ぎてしまった期間の31000円はもう返せないと、断固として譲りませんでした。
一応、客の金を預かっている立場のカード会社で、不正に使われた事が明らかなのに何もしてくれないのが、この会社の対応ろ思っていいんですね? と聞いたところ、返答は、そう思って結構との事でした。
確かに、すぐに請求書を確認しなかった僕にも落ち度はありますが、
しかしアップルに問い合わせたところ、不正利用の事実があったと認めたのに、何も対応しないと言うのはあんまりではないかと感じます。
それに期間の60日も、使われたその日から数えるらしく、僕の知らないうちに買われていると言う事は、僕が知らないうちにカウントダウンが始まっていると言う訳で、僕が知らないところで始まっている物を基準にしてアウトと言われても、非常に受け入れがたい話しだ。
そう言うのは、最低でも請求書を作成した時期からカウントするべきではないかと考える。
カード会社の対応まとめ
1、補償期間を過ぎた物は、例え不正に使われた事が第三者の調査から分かっても、返金は一切しない。
Appleの対応「犯罪者の保護を優先した事にビックリ!これは狙われますわ…」
Appleの対応は、こちらはセゾンと違って、逃げるような話し方を一切せず、極力親身になって話してはいましたが、
やはり責任を取る気は一切無いようで、結果としてカード会社に丸投げする方向に話を進めていく感じでした。
そんな対応だから、カード会社は対応しなかった事を伝えると、Appleもカード会社と同じように対応しない感じに話を進めてこようとしてきました。
その対応に、一応反論として、アカウント詐欺が出来る状況を作っているのはそっちなのに何も責任を取らないのがAppleの対応なんですか? と聞いたところ、はいそうです、との事。
そしてそれよりもAppleの対応には驚く事がありました。
それは、警察に連絡するから、僕のクレジットカードを不正に使っているアカウントは誰なのか名前を教えてください、と聞いた時の事なのですが。
何と、それは僕が作ったアカウントじゃないから、お答えできないとか言うんですよ!w
僕のクレジットカードを不正に使った犯罪者ですよ?
いや~怒り通り越して大爆笑してしまいましたw
そして「え? Appleって、犯罪者かくまうんですか?」と聞いたところ「はい、そうです」と返答されましたw
いや~驚きです。
まさか世界一の会社が、自社を利用しているネット犯罪者までかくまうような措置を取るとは思いませんでした。
まあ、たぶん、こう言う措置を取るのは、自分の子供に勝手にカードを使われた親からの文句を回避するためにやっているんでしょうね。
たぶん犯人も、こう言うAppleの特性知ってて利用してるのかと思います。
Appleの対応まとめ
1、ネット詐欺が出来る環境にしておいたにも関わらず、一切責任は負わない。
2、実際に不正利用した犯人のアカウントは分かっていても、本人確認出来ないアカウントの情報は、第三者には一切何も教えない。
警察の対応「最初から捜査する気なし、めんどくさいのは適当に相手して終わりな対応」
最後に警察に電話しました。
まあ結果として、一番ダメでしたね。
被害届の「ひ」の字も言わないで、お話は参考にさせてもらいます、で会話一方的に切ろうとしてきたので、一応、捜査はしてもらえないのか? と粘ってみましたが。
今回はカード会社が被害者?だから、みたいな訳の分からない事を言われて、
後は、カード会社と裁判するなり勝手にやってください、みたいな対応で終わってしまいました。
いや~、話で聞いていましたが、本当に警察って、何もしてくんないんですね…。
警察の対応まとめ
1、被害状況だけ聞いて、後は捜査や被害届を出さない方向に話を適当に流して、何もしない。
おわりとまとめ
今回何が一番悪いかって言うと、まあ請求書を確認しなかった、僕が一番悪いかも知れないけど、それでもどこが一番かと問われれば、Appleの対応が一番酷かったと思います。
カード会社にも最初は正直腹は立ったけど、最終的に良く考えたらサービスを提供しているAppleが、そんな不正出来る環境にして気付いていなかったのが、まあ僕の中での話だけど、一番悪いんじゃないかと、どうしても思ってしまいますね。
しかもその上、不正をやった奴もかくまう真似をするなんて、まあ、警察の令状が無いと公開する義務が無いとか何とかで、そう言う法的な正義があるのかも知れないけど。
でも、どんな理屈をこねようとも、結果として犯罪者かくまう真似にしてるんですから、社会正義的にどうなの? って感じてしまいますよね。
まあ、警察自体が適当な対応してる時点で、社会正義なんてただの幻想なのかも知れませんが。
まあともあれ、消費者センターの人も言ってましたが、Appleは強い会社だから、Appleサービスで被害にあっても、何も協力しないし責任も負わない対応をするので、こう言ったケースになったら泣き寝入りするしかないらしい。
なので、そう言った被害に遭っても、まずAppleは何もしてくれないので、Appleの支払いをクレジットカードにしておくのは、非常に危険かもしれない。
まあ、もちろん、請求書をちゃんと確認しておけば問題ない話しではありますが…、
でも、不正アカウントを作れる状況を放置している会社のネットサービスですよ?
そこをカード払いにしておくって言うのは、まあ、あまり良い気持ちの良い話しではありませんし、それにちょっとでも見落としたら支払い義務が発生するのって、普通に危ないですよね…。
最後に、請求書の見忘れに本当に注意して! それとこのケースの犯罪、結構やばくないですか?
まあ、そんな感じに、今のAppleのネットサービスは、クレジットカードの不正利用が出来る環境になっているので、カード払いをしている人は本当に注意した方が良いですよ。
上でも言いましたが、クレジットカードの請求書を、ちょっとでも見忘れてしまうと、不正に利用されたお金が取り戻せなくなると言った、今回のようなケースに合ってしまいます。
たかだかゲームの課金とは言え、クレジットカードの情報を買ったゲーム廃課金者などに、もしも100万も課金されて、その請求書見忘れたら…その100万自分で払わないといけなくなってしまうんですよ?
ちなみに以前調べた課金ガチャのお金の消費速度は、24時間休みなく引いた場合、1000万近くお金が使えてしまう状況になっています。
Appleはそんな状況下になっているのにも関わらず、犯人を保護するような措置を取るし、カード会社も60日を過ぎた物に対しては、犯罪であろうと絶対に補償はしません。
この事から考えると、僕は3万で済んだのは、むしろ僥倖だったのかも知れませんね。
まあ、ともあれ、カード会社も、Appleも、警察も、そう言った大きな犯罪になる可能性になる状況下になっているのにも関わらず、今回の対応を見る限りでは、我関せず、自己責任でどうぞ、と言う態度を取っています。
なので、本当の意味でカードの請求書のチェックは、今重要になっているかも知れませんね。
特に複数枚カードを持っている人は本当にお気を付け下さいませ。
多くあり過ぎて、請求書を見落としてたでは済まされない世の中になっています。
重ねて言います、今はちょっと請求書の見落としで、100万払わされる犯罪が野放し状態になっています!
この事から考えると、カードは複数枚持つ事自体、もう止めておいた方が良いかも知れませんね。
良く何かのお店に行くと、クレカ作りませんか? と勧誘するお店も多いので、ついつい増えていってしまうクレジットカードですが、
カードが増えても、そう言った犯罪に巻き込まれる可能性が増えるだけなので、もう気楽に作るのも、止めた方が良いかも知れませんね。
まあ、皆さんは、そう言った犯罪に巻き込まれないように、お気を付け下さいませ!
それでは、また!