けものフレンズSS、もしもサーバルちゃんたちがジャパリパークでファミコンを見つけたら?
一話:ふぁみこん
サーバルちゃん「あ、かばんちゃんみてみて!」
かばんちゃん「どうしたの?」
サーバルちゃん「ほら、何か白くて赤いのがあるよ!」
かばんちゃん「本当だ…何だろうこれ」
ボス「それは【ファミコン】、だよ」
サーバルちゃん&かばんちゃん「ふぁみこん?」
ボス「テレビに繋げて、遊ぶ、物なんだ」
かばんちゃん「てれび?」
サーバルちゃん「遊ぶ? すごーい! たのしそー!」
「ねえねえボス、どうやって遊ぶの?」
ボス「…」
かばんちゃん「どうやって遊ぶんですか?」
ボス「…遊び方わね」
サーバルちゃん&かばんちゃん「うんうん」
ボス「そこに落ちている、黄色いソフトを、ここに挿すんだ」
サーバルちゃん「黄色いそふとってどこどこー?」
かばんちゃん「えっと…これですか?」
ボス「そうそれ」
かばんちゃん「これをここに挿せばいいんですね…?」
サーバルちゃん「わくわく、わくわく」
ボス「待って」
かばんちゃん「え?」
ボス「挿す前に、息を吹きかける、儀式をしないと、だめ、だよ」
サーバルちゃん「息…? ふーふー!」
かばんちゃん「え、えっと…ふー…」
ボス「吹きかける、位置が、違うよ」
かばん「え?」
サーバルちゃん「だめなの?」
ボス「吹きかける、位置は、下の部分に、空いてる、穴から、だよ」
サーバルちゃん「下の部分の穴…」
「本当だー、穴が開いてて、何かにょってした、板が見えるよ!」
「この穴で良いのかー…?」
かばんちゃん「こ、ここで良いんですか?」
ボス「うん、その基盤に、向かって、息を吹きかけるん、だよ」
サーバルちゃん「わーい! たのしそ―! やらせてやらせて!」
「ふーふー!」
かばんちゃん「…」
「ふー…」
ボス「それで、儀式は終わり、だよ」
「じゃあ、ソフトを、ファミコンに、挿そう」
かばんちゃん「は、はい…こうですか」
ボス「違う、それだと反対、だよ」
「さっきの、息を吹きかけた、穴を、下に、挿すんだ、よ」
かばんちゃん「は、はい…」
サーバルちゃん「たのしそー! ねえかばんちゃんアタシにやらせてー!」ひょい。
かばんちゃん「あ…」
サーバルちゃん「えーい!」
メキャア!!!
かばんちゃん「ええええ…!」
サーバルちゃん「あれ? 刺さる前に飛んでちゃったよ?」
ツチノコちゃん「ああああっ!?!? お前はまた何やってるんだ!」
「それは貴重な古代遺産だぞ!?」
サーバルちゃん「あ、ツチノコ」
ツチノコちゃん「あ、ツチノコ…」
「じゃないーい! どうすんだこれ!」
サーバル「えええ…ごめんなさーい…」
かばんちゃん「あのふぁみこんって言うのはもう出来ないんですか?」
ツチノコちゃん「何…! ふぁみこん、と言うのかこのオーパーツは…」
ボス「大丈夫だよ、ファミコンは、宇宙一頑丈な、ゲーム機、なんだ」
かばんちゃん「そうなんですか?」
ボス「うん、隕石が、落ちて来ても、壊れない」
サーバルちゃん「何かすごそー!」
ボス「じゃあ、また最初から、やって、見て」
かばんちゃん「は、はい」
ツチノコちゃん「やってって…、お前らそれで何かをやる気なのか?」
サーバルちゃん「うん、これで遊べるんだって!」
ツチノコちゃん「遊ぶ…これは遊ぶ物だったのか…」
「ほ、ほう…お、おいお前! 早くちょっと、遊んで見せろ(興味津々)」
かばんちゃん「は、はい」
ガシャ(ソフトを挿し込む)
サーバルちゃん「わあ…」
ツチノコちゃん「おお…」
かばんちゃん「…!」
サーバルちゃん「すごーい! 何か一つになったよ!」
ツチノコちゃん「これがこいつの本来あるべき姿だったのか…」
一同「…」
サーバルちゃん「…えーと、これでどうやって遊ぶのかな…?」
かばんちゃん「え? え、えーと、どうやって遊ぶんですか?」
ボス「まだ、それだけじゃ、遊べない、よ」
サーバルちゃん「まだなの!?」
ツチノコちゃん「さすが古代のオーパーツ…これを使うには高度で難解な操作が必要と言う事か…」
かばんちゃん「えーとじゃあ、次は何をすればいいんですか?」
ボス「次は。ファミコンの線の先にある、テレビの、電気を、つけ、るよ」
サーバルちゃん「てれび? すごーい! たのしそー!」
「せんのさきって…どれかなー?」キョロキョロ。
かばんちゃん「線って…この細いくだのやつですか?」
ボス「そうだよ」
かばんちゃん「その先にあるって言うと…」
サーバルちゃん「あ、あれかなー!」
ツチノコちゃん「おおお…! こっちのオーパーツはてれびと言う名前だったのか…」
「まさか、ふぁみこんと対になるオーパーツだったとは…長年の謎が解けて行くっ!」
かばんちゃん「えーとそれで、てれびをつける、ってどうすればいいんですか?」
ボス「てれびの下にある、つまみを引っ張るんだ」
サーバルちゃん「つまみ?」
かばんちゃん「えーと、これですか?」カチ。
ブン! ザアアアアアアアアアアアアアア!!!
サバールちゃん「わっ! 何かでた!」
かばんちゃん「お、大きい音…」
ツチノコちゃん「こ、この不快な音に常にちらちらした絵は何だ…!」
「ま、まさかこのオーパーツ…古代の大量破壊兵器かっ!?」
かばんちゃん「こ、これで何を楽しむんだろ…」
サーバルちゃん「そう? アタシは楽しいよ!」
「このばーってなってるやつ、何か見てると引っ掻きたくなっちゃう!」
「みゃっ! みゃっ!」バシバシ。
ツチノコちゃん「わっ! バカやめろ! 爆発するかも知れないぞ!」
かばんちゃん「これがふぁみこんって遊びなの…?」
ボス「まだ、違うよ」
一同「まだ!?」
サーバルちゃん「こんなに楽しいのに、まだだなんて、すごーい!」
かばんちゃん「え、じゃ、じゃあ次は何をすればいいんですか?」
ボス「次で、いよいよ、最後、だよ」
一同「最後!」
一同「…ゴクリ」
かばんちゃん「そ、それで私は何をすればいいんですか?」
ボス「最後に、ファミコンの、左下にある、スイッチを、上にあげるんだ」
かばんちゃん「左下の、すいっち? これかな?」
ボス「それだよ」
サーバルちゃん「かばんちゃん、はやく!はやく!」
かばんちゃん「う、うん」
ツチノコちゃん「お、おい止めとけ!」
「あの不快な音と絵が出てるオーパーツの対になる奴だぞ!」
「下手に触ると爆発するかもしれないぞ!」
かばんちゃん「え…?」
サーバルちゃん「えー? 大丈夫だよー!」
ツチノコちゃん「お前は何を根拠に言ってるんだ」
かばんちゃん「えっと…爆発するんですか?」
ボス「しないよ」
ツチノコちゃん「なぬっ!」
サーバルちゃん「ほらー大丈夫だよ!」
ツチノコちゃん「ぬぬぬ…」
かばんちゃん「じゃ、じゃあ、すいっち…あげてみるね?」
サーバルちゃん「うん! はやくはやく!」
カチ───。
パッ。
サーバルちゃん「あ、あの箱の音が消えたよ!」
かばんちゃん「…!」
ツチノコちゃん「おおお…これは…」
サーバルちゃん「わああ…ちらちらザーザーしてたのが、いっぱい色がある絵に変わったよ!」
「すごーい!」
ツチノコちゃん「おお! これが古代の未知の技術か…す、素晴らしい…」
サーバルちゃん「青に緑それに赤茶色! たのしー! みゃっみゃっ!」バシバシ。
ツチノコちゃん「ああコラ! だから叩くんじゃない!」
サーバルちゃん「えー」
かばんちゃん「この絵を見るのが、ふぁみこんって遊びなんですか?」
ボス「違うよ」
一同「え?」
かばんちゃん「違うって…ふぁみこんで遊ぶんじゃなかったんですか?」
サーバルちゃん「どう言う事ー?」
ボス「ファミコンはゲームをする遊び、だよ」
サーバルちゃん」「げーむ? 狩りごっこ見たいなやつ?」
かばんちゃん「どう言う事なんですか?」
ボス「ファミコンは、ゲームを遊ぶための、物だよ」
サーバルちゃん「ふぁみこんはげーむを遊ぶもの…ふぁみこんが遊びじゃないの?」
「何だか頭がぐるぐるしてきちゃった!」
かばんちゃん「そのゲームってなんですか?」
ボス「スーパーマリオ、だよ」
一同「すーぱーまりお?」
続く。
・次回
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