テンプレート

お勧め記事セレクション

小学校から良く使っていた川越の蕎麦屋「長寿庵」が閉店すると言う事で営業最終日に行ってきました。

f:id:hosino1977:20170313213647j:plain

f:id:hosino1977:20161228223303j:plain

こんにちわどうも、てんたまです。

 

今回の食べ歩き記事ですが、このブログでも何回チラホラ書いていた、私が親と共に小学生の頃からお世話になっていた、老夫婦が営んでいたお蕎麦屋さん「長寿庵」が、年齢と体調不良のため2016年12月28日一杯を持って閉店すると言う事で、最後の食べ納めに、親と一緒に行ってきました。

約40年ほど営業をしていたらしいです。

お店に行くと、やはり最後だからか多くのお客さんが来たためか、店の入り口には手書きで書かれた「満席」の張り紙が貼られていました。

だから入れないかな~と思いましたが、うちの親がちょっと中を覗いて、座敷に空席があるのを見つけ「いいや、入っちゃえ!」と突撃。

ちょっと私は「えええ!?」って感じに、おっかなビックリ続きましたが、やはり常連だからか「ちょっと待たせるかも知れないけど良い?」だけで、席に通して頂けました。

お店に入ると、いつもは老夫婦二人だけで切り盛りしているのですが、老夫婦の娘か息子さんの嫁か良くは分かりませんが、いつもはいない女性の方がオーダーや料理を運ぶのを手伝っていました。

確か娘はいるとは聞いてないので、たぶん息子さんの嫁さんなのかな? と思います。

ちなみに息子さんは蕎麦屋さんは継がなかったらしく、それで後継者がいないと言う事から、店を閉める事になったみたいです。

最近見たアニメの、「うどんの国の金蹴鞠」を何と無く思い浮かべてしまいますね(笑)

とまあそんな事情がモロモロあって、今年で閉店してしまいます、私が小学校の頃から食べてきた長寿庵さんの正真正銘のラストオーダー。

最後に食べたのは、過去の記事で何回言ってましたが、とにかくこのお店の「味噌煮込みうどん」が大好きで、それは夏の暑い日でも頼んでしまうほど、それほど好きだったので、最後はもちろん味噌煮込みうどんを頂きました。

ここの味噌煮込みうどん本当に美味しいんですよね。

f:id:hosino1977:20161228222759j:plain

ネギやキャベツなどの野菜が、シャキシャキしているけどちゃんと火が通っていて美味しいし、何より味噌スープが美味い!

f:id:hosino1977:20161228222820j:plain

他で味噌煮込みうどんを食べた事があるんですが、それはただ本当に味噌汁なうどんだったのですが、ここ長寿庵さんの味噌スープの味は違うんですよね。

深くて濃厚な味噌のお味で、それで煮込まれたうどんを、上に乗っている半熟卵の黄身に麺を絡めてズルル! 堪りません…。

そんな味が濃い味噌煮込みうどんを、さらに半ライスにと合して食べればWで幸せになれます…。

最後の最後も美味しかった!

いや、最後は旦那さんが私に気を使ってくれたのか、いつもより気合が入っていると言うか、入魂された美味しさを感じたような気がします。

旦那さん、私のためにありがとうございます。

結構口数少ない人だから話しづらい雰囲気もありましたけど、それでも私が来るとわざわざ厨房から顔出して挨拶してくれるような、ちょっと不器用、悪い意味じゃなく、優しさを感じる良い不器用な感じで、ほっこりさせてくれる人でした。

そして奥さんも、最後にサービスで昔からある袋に一杯入っている四角い小さな一口サイズのチョコ、アルファベットチョコを数個渡し「これでも食べて少し話していって」と言ってくれましたが。

私はこれを見て、昔小学校低学年だった時、食べ終わると必ず飴やお菓子をくれた事を思い出しました。

「はいお兄ちゃんお菓子上げる!」「ありがとう!」的な感じで頂いてました。

いつの頃からか貰えなくなってましたが、最後の日に奥さんにチョコを貰って、そんな時代もあった事を思い出し、懐かしく、ノルスタジックな気分に浸れました。

そして帰りの際は、「長い間ありがとうね、お兄ちゃん!」と言われ、もう40近いのに最後の最後まで「お兄ちゃん」だったなぁ…と言うのに少しクスリと感じ、そしていつもより帰りの挨拶を長めにして、後ろ髪轢かれながらお店を後にしました。

もうあの大好きだった味噌煮込みうどんを食べられないのは残念だけど、最後の最後まで美味しさを届けてくれてありがとうございました。

そして40年以上の営業お疲れ様でした。

旦那さんも奥さんも、すこやかでのんびりとした老後の生活が送れるようお祈りします。

 

…とまあ川越「長寿庵」さん閉店してしまった訳ですが、愛用していたお店が閉まってしまうのは、もう食べれない残念さもありますが、それよりも寂しく感じる物ですね。

皆さんもそんなお店がありそうでしたら、心残りが残らないようにならないようにしてくださいませ。

では今回のお話はこんなところで終わりにしようと思います。

また次回の記事でお会いしましょう。それでは!