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オリジナルSS「敗戦魔王の戦後処理」 75話 魔王「姫から休戦調停の申し出?」

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こんにちわどうも、てんたまです。

オリジナル連続SS小説「敗戦魔王の戦後処理」第75話書きました。

 

話の内容は、勇者によって魔王を倒された、その後の魔族のお話をクローズアップして書いています。

 

今回75話あらすじ

前回、女勇者の芝居で魔王の強さを見せつける事で、魔族は人間に敗北していない事を示し、再び戦争状態に突入させた女勇者たち。
戦争状態になったが、そのおかげで姫は魔界に手出しをしなくなったので逆に平和な状態が続いていた。
そんなある日何とあのプライドが高い姫から休戦調停の申し出が来るのだが…。

 

登場キャラ 

 

魔王
前魔王の息子で、人間の国の要請で新しい魔王に就任した。
前魔王と違って花や動物を愛する優しさと高圧的な者には強く出れない気弱い性格。
年齢も人間換算で15歳。
そして魔王の系譜らしくとてつもない魔力の持ち主だが、その力を恐れた前魔王に自分は弱いと洗脳されている。
後妹がいる。

 

女勇者
口も性格も悪い外道勇者。
気は強いが逆境に弱く、泣いてしまう事もある。
また火に対し強いトラウマを持っている。理由は不明。
見た目は胸は小さく金髪ツインテール

 

神官妹
聖職者だが計算高く、自分が助かるためなら平気で仲間を見殺しにする汚い性格をしている。
また性癖が年上思考で、大臣を愛している。
元勇者のパーティーで僧侶をやっていた時期もある。

 

神官姉
神官妹の姉。
喋る事が不得意で話す言葉が訥々になりがちになる。
そんな風だから引っ込み思案に見えるが意外に自分の意志を通す。
性癖は年下思考で子供が好き。
その事から見た目が子供な魔王が好き。
後ちょっとMっ気もあるかも知れない。

 

魔法使い
エルフで魔王軍に娘を殺された事から、その恨みを晴らす為魔法使いになった。
性格は真面目で固い印象があるが、子供を慈しむような優しい一面もある。
女勇者とは魔王討伐の為パーティーを組んでいた時期もあったが、女勇者の心無い言葉を言われ現在はとても嫌っている。

 

・魔族の子供たち

 

魔族子供♀
魔族の少女、少し控えめだが仲間思いの優しい子

 

魔族子供1
ヤンチャな性格で、すぐに無茶な行動するトラブルメーカー。

 

魔族子供2・3
魔族子供1の子分のような存在

 

魔族っ子幼
魔族の幼女。
戦魔将軍を父と呼んでいた戦災孤児
何事も疑いなく信じてしまう無邪気な性格、後まだ喋るのになれていない。

 

呪族の幼女
魔族とは違い、呪いの力を使う一族の生き残りで元その女王。
前の戦いで覚醒魔王に力を根こそぎ奪われ封印されてしまい、幼女の姿になってしまう。
幼女になった当初は喋るのに慣れず舌足らずだったが、だんだん慣れてきている。
わらわなど、昔の日本のお姫様のいような喋り方をし、その喋り方通り高飛車な性格をしており、さらに呪いの一族らしく恨みがましく陰湿な性格もしている。
また性癖が同性愛者な事から若い女が好きで、見てくれが美しい女勇者が好き。

 

参謀
前魔王の片腕だった魔族。
魔王を復活させて今の状態を作ってしまった張本人。
行動では魔王につき従っているフリをしているが、内心では魔王を利用して魔界の再建を狙っている。
そのように表の態度とは裏腹にいつも何か隠している感じの油断のならない性格をしている。

 

商人
姫の専属アドバイザーとして仕えている商人。
姫に頼まれ魔王をおとしめる為にやってきた。
口が上手く、人の心をつかむのが上手いが、その反面いつも何か隠しているようにも見える胡散臭い人物。

 


王国の姫。
常に上から目線で物を言う高飛車で傲慢な性格しており、利権など金になる物や自分が面白いと感じた物に目が無い。
今回も魔界の利権を狙ってやってきた。

 

メイド
大臣たちが魔界視察に来た時についてきたメイド。
いつの間にか魔王城に住み込み生活をしている。
メイドらしく引っ込み思案な気弱な性格。
また女勇者に拾われてメイドになったらしい。
その過去には何か色々ある様子

 

戦魔将軍
元旧魔王軍の七魔将軍の一人。
戦魔名前のごとく力で全ての物事を解決しようとする戦士系タイプの魔族。
ミノタウロスがさらにマッチョになったような容姿をしており、正々堂々をモットーとする豪快で武人のような性格をしている。
ただ認めた主にないがしろにされるのは苦手で、よく魔王の言葉に素でショックを受けていたりする
また語尾にござるを付ける。

 

戦魔副長
戦魔将軍の右腕的存在で、柔らかい考えに冷静に場を見れる事から、頭の悪い戦魔将軍の代わりに色々考えてくれたりする。
性格も平和主義者と言うほどでもないが、むやみに喧嘩をして敵を作る事は良しとはしない性格。

 

妖魔将軍
魔王軍七魔将軍の一人で、戦魔将軍の弟。
家族が泣き叫ぶ顔見ながらその家族を食い殺す、魔族でも嫌悪するヘルムシュヴァイセンと言う料理を好んだり、そんな残虐な事を好む救いようない外道魔族。
戦中に女勇者によって拷問されて殺された筈だが、何故か甦って再び勇者の前に現れる。

 

法王
創造神教の最高トップ。
ヒップホップ系の変なしゃべり方をするグラサンをかけたデブ。
普通の喋り方も出来る。
チッパイが好き。

 

魔王姫
魔王の妹、魔王を死ぬほど敬愛しており、魔王のためなら命投げ出す事もいとわない。
体は「過剰魔力体質」の負荷で神経がやられているため不自由。
そのためゴーレムのような憑代を移動手段や普段の生活するための体にする。

 

戦士
かつての勇者パーティーの一人。
狂信的な勇者像を持ち、それを女勇者に押し付けすぎる為、本人から凄い嫌われている。
剣の腕前は勇者に引けを取らない。
かつて妖魔将軍に囚われていた女勇者を助けたのも戦士。

 

・一話から 

オリジナルSS小説 敗戦魔王の戦後処理 第一話プロローグ 魔王「平和な魔界が作りたいです」 - 小説書きながら気ままにオタライフ

 

75話冒頭

姫「…」
姫(魔王…なんじゃあの化け物は…)
姫(ただのファイアボルトであの威力じゃと…!?)
姫(あの魔王は弱いから、傀儡にしてたのでは無いのか?)
姫(全然話が違うでは無いか!)
姫(これでは荒れ果ての地の街を奪えない…)
姫(…いやそれ以前に、あんな力を持った奴がいたら…我が王国は危険では無いのか…?)
姫(そ、そうじゃ、荒れ果ての地の街を奪うとかそれどころの話では無いぞ…!)
姫(ど、どうするのじゃ? 勇者どもとはあんな感じになってしまったし、対抗出来る力が無いぞ)
姫(いや…そもそも女勇者がもう魔王を倒せないような事を言ってはいなかったか?)
姫(本当か…? まああの力なら確かに女勇者でも敵わないのも頷けるかも知れん)
姫(と言うかあいつら、そんな恐ろしい魔王と…仲良く、いやかなり親しげに話していたような…)
姫(あれは…まさか力で敵わない事を悟って、人間を裏切ったのか…?)
姫(あり得る! あの打算的な性格クズな女勇者や神官妹なら充分にあり得る!)
姫(エルフは…まあ蛮族だし元より人間じゃ無いのだから仕方無いとして…)
姫(く…女勇者と神官妹め人間を裏切りおってぇ…)
姫(しかしどうする…困った、このままではわらわの積み上げて来たものが全て無くなってしまう)
姫(だがあの魔王に勝つ手段が無い…!)
姫「どうしたら…どうしたら」ツカツカ。
姫「どうすれば…どうすれば」ツカツカ。
商人「あ、あの~姫様」
姫「商人…」
姫「く…! お前が適当な事を言うからっ!」ガチャーン!!
商人「ひ!」
商人「で、でも魔王にあんな尋常じゃ無い力があるなんて…誰にだって分かりませんよ…!」
姫「黙れ! お前の力で魔王を弱くしたままにすれば良かったのじゃ!」
商人「そんな無茶な…」
姫「何か申したか!?」
商人「いえ何も」
姫「ふーふー…!」
戦士「荒れてるねえ…」
姫「戦士…!?」
姫「貴様どの面下げてわらわの目の前に現れたっ!」
姫「処断するぞっ!」
商人「ひぃ!」
戦士「へっやれるものやってみな、出来るならな?」
姫「何!」
戦士「ってえ言いたいところだが、まあケンカしに来たわけじゃねえ、とにかく落ち着きな」
姫「そう言われて落ち着く訳無いじゃろっ!」
戦士「そうかい、でもいいのかい?」
姫「むう…?」
戦士「あんたにとっちゃこの俺は、数少ない戦力の一つじゃないのかい?」
姫「…!」
戦士「良いんだぜ? 俺はこのまま去っても?」
姫「く…」
姫「…」
姫「…るす」
戦士「あ?」
姫「だ…から………すっ!」
戦士「はあ?」
姫「…!」
姫「~~~///」
姫「だ、だから許してつかわすっ! と言っておるのじゃ!」
戦士「良い子だ」
姫「ぷぅー…」
姫「で、ここまで大きな態度を取ったのじゃ、あの異常なまでに強い魔王をどうにかすることは出来るのじゃろうな?」
戦士「そりゃあ勿論、その手札は用意してきた」
姫「手札…?」
参謀「どうも」ニコ。
商人「魔族!?」
姫「お前は…魔王の接近!? な、何故ここに!」
戦士「俺が連れてきた」
姫「連れてきたって…まさかお前も魔族に寝返ったのか!?」
戦士「まさか…これが俺の手札さ」
戦士「魔王を殺すためのな」
姫「なんじゃと…!?」
姫「お前が魔王を倒すための…?」
参謀「はい」ニコリ。
姫「じゃが何故じゃ? お前は魔王の側近であろう? そのお前が何故裏切る?」
参謀「確かに私は魔王様の側近で魔王様の望み願いを叶える事こそが仕事でございます」
姫「? なら何故…?」
参謀「答は簡単です、仕事より世界の方が大切だからです」
姫「仕事より…世界? それは一体どう言う…」
戦士「まあとにかく俺たちは魔王を殺したい、そのためにはあんたの協力も必要なんだ」
姫「わらわの?」
戦士「ああ…お姫さまの協力が必要だ」
姫「協力…それは一体…?」
戦士「ふ…」ニヤリ。

 

女勇者「ありがとうございましたー!」ニコ。
観光客「お、女勇者様、ありがとうございました…///」
観光客「ま、また来ます…///」
女勇者「はい! またのお越しを楽しみにしてます、お客さまっ!」にっこり。
観光客「…!」ぱあああ~。
観光客「…じゃ、じゃあ」
女勇者「はいっ!」にっこり。
観光客「なあなあ…マジ可愛いよな女勇者様」
観光客「ああ…あの綺麗な金髪と上品のお顔立ち…間近に見れて良かった」
観光客「ああ…本当だぜ、高い金出して魔界観光のツアーに来て良かったな…」
観光客「ああ…俺女勇者様に接客された事は一生の思い出にするよ」
観光客「俺も!」
女勇者「…」ニコー。
観光客「…!」
観光客「…! …!」
女勇者「…」ニコー。
女勇者「…」
女勇者「ぶはっ~~行ったか、買ったらとっとと帰れっての貧乏人どもがっ!」
魔族子供♀「お姉ちゃんっ!」
女勇者「い…!」
魔族子供♀「どこでお客様が見てるか分からないんだから、そんな事言っちゃダメだよっ!」
女勇者「いや…その…これはな?」
魔族子供♀「ん!」
女勇者「あう…」
女勇者「…ごめんなさい」
魔族子供♀「ん~」
女勇者「…」ドキドキ。
魔族子供♀「ん…よろしい!」
女勇者「ほ…」
魔族子供♀「安心してないで、ほらあっちの商品無くなってるよ! 品出ししておいて!」
女勇者「ええ~~…」
魔族子供♀「早くっ!」
女勇者「は、はい! た、只今!」
神官妹「ぷ」
女勇者「…!」
魔法使い「全くどっちが姉だ…しっかりしろ」
魔王「ど、どうも…はは」
魔王姫「ふん…」
神官姉「こんにちわ…勇者…ちゃん」
女勇者「お、お前ら…」
女勇者「な、何だよー! ひかやしなら来るなって言っただろっ!」
魔族子供♀「お姉ちゃん! だからお客様にそんな言葉遣いしちゃダメって言ってるでしょ!」
女勇者「ぴ!」
魔法使い「相変わらず偉いな魔族子供は」なでなで。
魔族子供♀「あ、は、はいどうも魔法使い様///」
女勇者「ぶー…」
女勇者「こいつら…客じゃないじゃん…ぶーぶー」
魔族子供♀「もーそんな事無いでしょー?」
魔法使い「悪いな魔族子供♀、今日は客で来た訳じゃ無いんだ」
魔族子供♀「え? そうなんですか?」
女勇者「ほらー!」
魔法使い「女勇者、今日はお前に用だ」
女勇者「え? アタシ?」
魔法使い「ああ」
女勇者「用って何だよ…?」
女勇者「…! まさか妖魔将軍か戦士でも現れたのか!?」
神官妹「いえ…姫が休戦調停を結びたいから魔王及び主力幹部、勇者パーティーは全員姫の城まで来て欲しいとの事ですわ」
女勇者「は?」
女勇者「はあ~? なんだそりゃ」
女勇者「あれだけの事しておいてよく言えるなそんな事」
神官妹「かもですけど、この前魔王様の強さを見せつけたのが余程効いたのでしょう」
神官妹「しかも魔王軍に対抗出来る頼みの綱の私たちも魔王側にいたら、そりゃ形振り構っていられないでしょう」
神官妹「正直、端から見たってこの状況、姫側陣営はどうみても詰んでますもの」
女勇者「だからってな~プライドとか無いのかよ…」
神官妹「国を動かすって言うのは貴女みたいに感情論だけで動かす物じゃ無いのよ」
神官妹「それに一応私たちは人間側なのですから、これで魔族と人間の荒事が全部収まるなら良いじゃない」
神官妹(それにそうなれば、流石にクソ姫も私の島に手を出さないと思いますしね…)
女勇者「でもなあ…うーん」
神官妹「…何をまためんどくさい事をこだわってるのよ」
女勇者「だってあの姫とか王国民はムカつくし嫌いなんだよ」
神官妹「だから私情で揉め事を引き伸ばしてどうするのよ」
神官妹「全く…」
神官妹「…!」
神官妹「だってねえねえ魔族子供♀ちゃん?」
魔族子供♀「はい?」
神官妹「魔族子供♀ちゃんはどう? これ以上人間との争いが伸びて良いと思う?」
女勇者「な! てめ…」
魔族子供♀「私は…」
神官妹「私は?」
魔族子供♀「…」
魔族子供♀「あの…」
神官妹「ん?」
魔族子供♀「ちょっとだけ考えさせてもらっても良いですか?」
神官妹「え? ど、どうぞ…」
魔族子供♀「…」
一同「…」ゴクリ。
魔族子供♀「…」
魔族子供♀「…私は」
一同「…」
魔族子供♀「お父さんとお母さんが、人間に殺されたのは悲しいです…」
一同「…」
魔族子供♀「でも…)
魔族子供♀「…うーん」
魔族子供♀「…うん」
魔族子供♀「悲しいけど、それをやった人達に怨みを返したいとか…やっぱりありません」
魔族子供♀「私はそんな事より…そんな未来が生まれないように、魔族と人間…歩み寄る…」
魔族子供♀「…そう、分かりあえる世界になった方が良い…うんなった方が良いと思えるから」
魔族子供♀「だから…姫様の申し出は、私は受けたいと…思います」
魔族子供♀「…うん、はっきりそう思えます!」
神官妹「そ、そう…」
神官妹(魔族子供♀を使って、かるーくそっちの流れに話を持ってこうとしただけなのに…)
神官妹(こりゃしっかりし過ぎてるわ…)
神官妹(何か私が見習いたくなるわね)クスリ
神官妹「女勇者…本気で姉妹の立場チェンジした方が良いんじゃない?」
女勇者「な! た、確かに魔族子供♀はしっかりしてるのは分かるけど、余計なお世話なんだよ!」
一同「あははは!」
女勇者「何だよぅ…笑うなよ…ぶー…」

 

以下の続きは小説サイトで読めます。

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第75話 魔王「姫から休戦調停の申し出?」 - 敗戦魔王の戦後処理(てんたま) - カクヨム

 

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