こんにちわどうもてんたまです。
機動戦士ガンダムオルフェンズ25話を視聴しましたので、ストーリー解説の元感想を書いていこうかと思います。
ネタバレも含みますので、まだ見ていない人は、ストーリー説明を飛ばして見所だけをみるか、 またはアニメをご視聴してからお読みくださいませ。
前回24話、蒔内東護ノ介を、アーブラウの代表指名選挙に出馬させるため、その本議会場があるエドモントまで到着した鉄華団は、捨て身の覚悟でエドモントに突入するが、クーデリアの名前を聞いて逆上したアインが、立ちふさがり殺そうとする。
そこにガエリオに足止めされていたバルバドスに乗るミカヅキが現れ、寸での所で止める。
ガエリオに足止めされていたミカヅキがその場に来れた訳は、ガエリオの前にもまた、マクギリスが立ち塞がったからだった。
・前回機動戦士ガンダムオルフェンズ24話
と言う流れだった前回24話、今回25話は最終回と言う事で、マクギリスとガエリオ、アインとミカヅキ、その話にどんな決着がつくのか、顛末になるのか、楽しみである。
【あらすじと言うかストーリー】
鈍い、軋む音を響かせるエドモントン市内。
そこには互いの力を限界まで高め、押し合う二つの巨躯の姿があった。
ミカヅキが乗るバルバドスとアインが乗るグレイズ・アイン、その二つの姿が。
それを見て、助けに来てくれた、その嬉しさからかミカヅキの名前を吐露する少女たち。
しかし喜ぶ者もいれば、怒る者もいた。
それは押し合うもう一つの巨躯に乗る者。
また…お前か、と声を震わせ、さも忌々しそうに吐く者。
グレイズ・アインに乗るアイン・ダルトンその人が。
アインは叫ぶ、クランク二尉に手をかけた、罪深き子供! と。
ミカヅキに向かってそう叫ぶ。
しかしミカヅキは、既にそんな事は遠き過去のように、だから興味なさそうに、誰そいつ? と返す。
それにさらなる逆上を重ねるアイン。
しかしミカヅキはそんなアインにも、あくまで冷静に、ちょっと…じっとしてろ、と、後ろのオルガたちを守る為耐え忍ぶ。
ミカヅキとアインが膠着状態になっている隙に、オルガは蒔内を助け、タカキが運んできたモビルワーカーに乗って本議会場へと向かう。
その様子をオルガの通信で知ったミカヅキは、オルガの任したぞ、と言う言葉に答えるように、任された! と語尾を強め、グレイズ・アインとの戦いに臨む。
そんなミカヅキに対し、アインは、あくまでクランク二尉の為に、ミカヅキを倒して悔い改めて見せる、と言うばかり。
妄執的に言うばかり。
それに冷静なミカヅキも、さすがに底知れぬ異様さを感じる。
一方その頃、エドモントの外ではガエリオが、ミカヅキを手助けした謎のモビルスーツと対峙していた。
貴様、なぜやつらの手助けをする! と言うガエリオの呼びかけに。
その謎のモビルスーツ、グリムゲルデに乗るマクギリスは、ガエリオに乗っているのが自分だと分かるように答える。
それは簡単な事だよ、ガエリオ、と。
その声と名前を知っている事により、グリムゲルデに乗っているのがマクギリスだと知り驚愕するガエリオ。
そしてアインにアラヤシキ・システムを組み込ませるよう勧めたのは、マクギリスの野望の為だった事を知る。
人体実験を良しとしないギャラルホルンが非人道的な兵器を作った証拠とするための。
それからギャラルホルンの内情は混乱していると言う証明を。
それを民衆に知らしめるため、アインと言う忌むべき生き証人を作ったのだと。
そしてその目論み通り、アインを見た兵士たちは、その姿に恐怖を覚える。
まるで悪魔だ、と。
人々が悪魔と例えるグレイズ・アインは、その見た目通り、真のアラヤシキ・システムは悪魔のような強さでミカヅキを圧倒していた。
そして分からせるようにアインは言う。
貴様のような中途半端なアラヤシキとは違う、これが完全なアラヤシキだと。
そんな戦いが続く中、マクギリスはガエリオに語り続けていた。
アインを悪魔にした、その訳を。
悪魔となったアインが戦うは、革命の乙女クーデリア・藍那・バーン・スタインに為に戦う鉄華団。
そこまで聞いたガエリオは、自分がマクギリスに踊らされていた事を完全に理解し、絶望のあまり、目を覆う。
その現実を受けれたくないから目を塞ぐ。
しかしマクギリスはそれでも容赦なく語り続ける。
この状況で蒔内がアーブラウの代表になれば、義父イズナリオとアンリの癒着が明るみの物となり、世界の外から監視すると言う建前も崩れ去り、ギャラルホルンの歪みは白日の下に晒される。
劇的な舞台な相応しい、劇的な演出だろう?
と自分の書いた絵図を、悪びれもなく語り続ける。
その言葉に、アインを利用された事を怒ったガエリオは、操作レバーを強く握りしめ、例え親友でも許さない! とマクギリスが乗るグリムゲルデに向かっていく。
しかしモビルスーツの性能差か、それともマクギリスの技量か、ガンダムフレームであるキマリスに乗っているにも関わらず、ガエリオは手も足も出なかった。
そしてマクギリスは、カルタが死んだ今、ガエリオも死ねば、いずれ娘婿である私がボードウィン家は継ぐ事になる、と冷たい一言を言い放つ。
それに、はっとするガエリオ。
そして絶句する。
親友だと思っていたマクギリスは、自分の命も、そしてカルタの命も踏み台にしようとしてたのかと。
自然と口から漏れ出るのは、嘘だ、の言葉。
ガエリオは手を震わせ、今まで以上に驚愕する。
友だと思っていた男は友ではなかったと言う真実に。
そして一段と強く大きく、嘘だ! と叫ぶと、マクギリスに突っ込むのであった。
そんな争いが起きている中、外の戦闘の音に、不安が漂う代表選本議会場では、それを理由に蒔内派の人間が、今回の代表選は延期にしてはどうかと進言する。
今だ蒔内が到着しない事への危惧からであった。
しかしそれをさせまいとアンリ派は、野次を飛ばして、早く代表選を始めるようにせかす。
それに歯噛みする蒔内派の人間。
それに勝ち誇ったように不敵に笑うアンリ。
しかしそこへ、ギャラルホルンの包囲網を潜り抜けた蒔内東護ノ介が、騒がしいのぅ…まるで動物園だ と驚く会場出席者を尻目に、威風堂々と登場する。
それに馬鹿な! と絶句するアンリ。
そして蒔内の到着に痛烈に歯噛みするのだった。
もう負けが決まったかのように。
一方蒔内が無事着いた事を確認したオルガは、団長として、戦わしている奴らを見届ける責任があると、ミカヅキ達が戦う戦場へと戻るのだった。
蒔内の登場に、バカなと驚き机を叩く人物がいた。
イズナリオ・ファリドその人だった。
そして思う、一体マクギリスは何をやっているのだと。
そして気づく、そのマクギリスが、と。
イスナリオが気づき始めた頃、まだガエリオとマクギリスの戦いは続いていた。
ガエリオはコクピット内で涙していた。
涙ながら戦っていた。
そして叫び語りながら戦っていた。
カルタはお前に恋焦がれていた事を。
いまわの際もマクギリスの名前を呼んでいた事を。
妹もお前だから任せれると信頼したのに、何故!? 何故!? 何故!? と。
しかし、そんな激情的な戦いをするガエリオとは対照的に、マクギリスは至って平然だった。
冷たく平然だった。
妹アルミリアの幸せは約束しよう、【だから安心して死んでくれ】と、最後まで言わずとも分かる、そのマクギリスの言葉はどこまでも冷たかった。
それにまだ心のどこかで、友だと信じたい、信じていたかった、心を繋ぎとめていた糸のような物が切れ、ガエリオの涙をさらにあふれさせる。
そして激情する。
今まで以上に激情する、激昂する。
その怒りの全てをマクギリスにぶつけるために、ガエリオはマクギリスに向かっていく。
それでもマクギリスは、そんなガエリオに、そうだ怒りをぶつけて来い。
友情、愛情、信頼、そんな生ぬるい感情は私には届かない。
怒りの中で生きてきた私には。
そしてその言葉の後に、キマリスのコクピット、ガエリオが乗るそこに、グリムゲルデの冷刃が突き刺さるのだった。
直後に流れた液体はモビルスーツのオイルか、それともガエリオのそれか。
崩れ落ちるキマリスがその答えを教える。
そんな崩れ落ちるキマリスを見て、初めてマクギリスは、ほんの少し悲しみの色を顔に浮かべて、君は、生涯唯一の友人だった、と虚しく呟くのだった。
ガエリオが逝ってしまった事も露知らず、アインはミカヅキと戦っていた。
激情のままに、自分の思う事を叫びながら戦うアインに対し、ミカヅキは冷静に戦う手段を模索していた。
しかしアラヤシキの性能差から、徐々に追い詰めれれていく。
そんな一転しない状況の中、アインは仲間を殺してやると言う。
あの女、クーデリアも、オルガも、お前を殺して全員殺してやると宣言する。
それに、ビスケットの死や過去に死んでいった仲間たちを思い浮かべたか、ミカヅキは目を大きく見開き、息をのみ、そしてこう言った。
おい…バルバドス、良いから全部よこせ。
その瞬間、バルバドスの反応速度が跳ね上がり、アインを驚かせる。
しかしそれでも足りないか、ミカヅキは、もっと、もっと、もっと、寄こせ、と続けて言う。
手を震わせ、片目と鼻から血を流し、もっと寄こせバルバドスと、地を這うように言う。
本議会場では、蒔内に所信表明を求められていたが、しかし蒔内は、それをクーデリアに譲り、溜めてた物を吐き出して来い、と肩を押す。
それに意を決したクーデリアは、壇上に立つ。
立って語る、野次が飛んで来ようとも語り続けた。
火星からここに来るまで、ギャラルホルンにどれだけ妨害されてきたか。
今もその妨害に仲間たちが戦っている事を。
そんな演説が始まった頃、オルガは戦場で、そんな仲間に声をかけていた。
作戦は成功した。
だから死ぬな。
ここから先は誰一人死ぬんじゃない、死んだら団長命令で、もう一度俺がぶっ殺す、だから死ぬな! とオルガもまた仲間に語りかけていた。
先に脱出したトラックに乗る、メリビットとおやっさんの元にも、そのオルガの声が聞こえてきた。
そしておやっさんはメリビットに語る。
オルガはこの命令を出したかったんだと、あいつに言えなかったこの命令をな、としみじみ語る。
言えなかったあいつ、ビスケットに向けてだと。
それに目を伏せるメリビット。
そんな命令が出た中、ミカヅキはまだアインと戦っていた。
徐々に性能差を追い越そうとするミカヅキに、恐れを感じ始めるアイン。
そんな戦いの中、クーデリアも演説と言う戦いを続けていた。
貧困がどれほどの歪みになっているのかを。
その歪みはどこにでもあるのだと。
そしてその歪みを正す力を、貴方達は持っているという事を。
真っ直ぐに語り続ける。
ミカヅキとアインの戦いはなおも続く。
体を壊してまで得た力も一歩及ばず、次第に押され始めていくミカヅキ。
そしてついに追い詰められる。
それに諦観の念を示すように、目を閉じるミカヅキ。
しかしその時、怒号が飛んでくる。
何やってんだミカーーーーーーー!!!
いつも聞いてるその声が。
オルガの声がこだまする。
それに、はっと目を見開くミカヅキ。
止めを刺そうとするアインをの手を叩き斬る。
アインの想像を超えたスピードで叩き斬る。
装甲をフレームを外して得たスピードで叩き斬ったのだ。
そしてアインが理解する前に、もう一つの手も叩き斬る。
そして攻撃する手段を全て奪われたアインは半狂乱になって、クランクの名を、ガエリオの名を叫びながら突撃してくる。
そんなアインのコクピットを貫き、うるさいな…オルガの声が聞こえないだろ、とつまらなそうに言い、ミカヅキはついにグレイズ・アインを下すのだった。
そして代表指名選挙も、蒔内が代表として当確し、全ての戦いに終止符を打つ。
そんな激戦が終わった後、オルガとミカヅキはバルバドスの上で語っていた。
ミカヅキは聞く。
ここが俺たちの居場所?
オルガは答える。
ああ、ここもその一つだ、と。
そしてそんな言葉にミカヅキは、そっか…綺麗だね、と感慨深く返すのだった。
それから四日の後。
蒔内とクーデリアは、元々の条件であったハーフメタルの採掘権に関しての話をしていた。
そして、おおよその話が決まると、鉄華団が火星に帰る事を気にするように言う蒔内。
それにはっとするクーデリア。
蒔内は続けてお前はどうするのかと、問う。
それにクーデリアは私は…と言葉を途切らせる。
一方イズナリオは亡命の準備をしていた。
亡命しなくてはいけなくなったその裏切者、マクギリスの勧めで。
そして歯噛みするも、それを受け入れ、お前の先にも絶望しかないぞ、捨て台詞を残し、部屋から去って行くのだった。
それを失笑するかのごとく、気付かれぬように小さく鼻で笑うマクギリス。
負け犬の言葉気持ち良かったのか。
小さくも厭らしくも鼻で笑うのだった。
ノブリスとマグワードも自分たちの選択が功を奏した事を喜んでいた。
ギャラルホルン一党体制が瓦解し、ビジネスの幅が広がった事を。
それから生み出される利益にほくそ笑むのだった。
トドがマクギリスの右腕とうそぶいてた頃、マクギリスはガエリオの妹であり、婚約者である、アルミリアを慰めていた。
ガエリオの死から慰めていた。
自分が殺した事を微塵に外に漏らさずに、慰めるのだった。
鉄華団は火星に帰るための準備で慌ただしかった。
そこでは、色んな人間の姿があった。
火星に帰るのを感慨深く考えるアキヒロたちの姿。
子供のようにはしゃぐライトの姿。
それを見てまだ子供なのだなと感じるメリビットとおやっさんの姿。
再会を喜ぶラフタたちの姿。
様々な姿があった。
そんな激戦を乗り越えたからこそ生まれる安息の中、オルガは名瀬に頭を下げていた。
色々迷惑をかけた事に頭を下げていたのだ。
それに名瀬は何でもないかのように、お前らはきっちり仕事をしたんだ、胸を張れよ、とオルガを気遣うように言う。
それに、それでもオルガは、死んだ仲間を思い。
仲間を、家族を多く失った、と後悔するように言う。
そのオルガの後悔に、名瀬は気付かせるように言う。
その家族の死に場所はお前が決めると言った事を忘れたのかと。
そしてその、ついてきた仲間は家族は、お前が作った場所で死んでいった。
そこまで言うと名瀬は、ドンとオルガの胸を叩き、張れよ胸よと言い、そして、生きてるやつの為にも、死んだ奴の為にも、お前が言った言葉を嘘にしないためにも、お前は信じぬかなければならない、それが団長としての覚悟だ、と名瀬は言う。
その言葉にオルガは震え、涙を滲ませ、心に誓うように、短くも強く、はい、と答えるのだった。
ミカヅキを引き留めるアトラの声がする。
それに振り向くミカヅキ。
アトラはミカヅキの具合を心配する。
ミカヅキは、片方の目と手が少し不自由になっただけど、いつもの様に、何でも無いように答える。
体が不自由になったのに、まだ大丈夫なように言うミカヅキに不安を覚えるも、それでも、それがミカヅキだからと、そっかと返すアトラ。
しかしミカヅキが、こっちの手が動くのは、アトラがくれたミサンガのおかげかも知れないと言う言葉に、素直に笑顔ほころばせ喜ぶ。
そんな会話をしていると、クーデリア先生とクーデリアの名前を呼ぶ子供たちの声がする。
みればそこにクーデリアが立っていた。
そしてクーデリアはミカヅキに気づくと笑顔を向け、タブレット渡す。
ミカヅキがこれは? と聞くと、宿題です、と答えるクーデリア。
どうやら勉強を見ていた子供たちに、宿題が入ったタブレットを渡すために来たらしい。
火星の帰りに勉強できるようにと。
そしてそれは、クーデリアは火星には来ない事を改めて感じさせる物だった。
そのクーデリアのはからいに素直に礼を言うミカヅキ。
そんなミカヅキを見て、そしてクーデリアはそこで気付く。
手が不自由になってる事を。
クーデリアは心配するが、ミカヅキはそんな心配に、泣くなよ。この手じゃ、もうクーデリアを慰める事が出来ないから、とずれた返答をする。
それに違うでしょとアトラは突っ込む。
突っ込んで、クーデリアと二人でミカヅキの頭を撫でる。
何コレ、と困惑するミカヅキだったが、今慰めてほしいのはミカヅキでしょ、と言いながら二人はミカヅキを撫でるのを止めない。
そしてミカヅキが大変な時は私たちが慰めてあげるんだからね! と強く言う。
その言葉にクーデリアも、そうですね、私たちは家族なのですから、と気付くように呟くのだった。
オルガはみんなを集めて労っていた。
みんなよく頑張ってくれた、と。
お前たちのおかげ鉄華団として初仕事はやり終える事が出来た、と。
そこに集まった、苦楽を共にしたそのみんなは、黙ってオルガの言葉を聞いていた。
そんなみんなにオルガは言葉を続ける。
だけどこれで終わりじゃない。
俺たちはもっとでかくなんるんだ。
オルガは叫ぶ。
そして一旦間を置き、とりあえず今回のボーナスは期待しておけ! と、さらに大きく叫ぶ。
その叫びに、鉄華団たちは大きく歓声を返すのだった。
そんな昂揚感あふれるその場所を、オルガは一つ上の檀上で見下ろしていると、不意に声をかけられる。
振り向いてみれば、ミカヅキがそこにいた。
そんなミカヅキにオルガは躊躇いがちに聞く。
いつも聞かれていたその言葉を。
ミカ、次は何をすれば良い?
と逆に聞く。
それにミカヅキは即座に答える。
そんなの決まってるでしょ、と。
その言葉だけでオルガも、ああ、と即座に理解する。
そして示し合わしたように互いの拳を鳴らし。
そして言うのだった。
火星へ…帰ろう。
機動戦士ガンダムオルフェンズ最終25話 終わり
【今回の見どころ思うところ】
・ミカヅキvsアイン
アインがとにかく中二病になり過ぎてて笑った。
罪深き子供! とか、俺が悔い改めてやる! とかいつから宗教ポイキャラになったんだ(笑。
それに興味なそうに、あっそ、とか、誰それ? とか反応するミカヅキに、貴様ああああ! と発狂するアインの姿にもう大人の尊厳など微塵もない。
やっぱりアラヤシキで頭がおかしくなってしまったんだろうか?
ともあれ、戦いの決着よりもそのやりとりがとにかく面白かった。
・マクギリスvsガエリオの戦い
ラストにして、ついに仮面を剥ぎ、裏で暗躍していた事を自らガエリオに伝えて戦うマクギリス。
マクギリスの裏切りで死んだカルタや、そして野望のために自分までも殺そうとするマクギリスに、失望で涙を流しながら戦うガエリオ。
ドロドロのガンダムらしい愛憎劇だ。
ミカヅキvsアインより、目を見張る戦いだったと思う。
・ゲスすぎるマクギリス、しかしそれは真の地獄を体験してきたからかも知れない
追い打ちをかけるように、アルミリアを幸せは保障しよう、と言うマクギリスのセリフは本当に非情でキツイ。
ガエリオに取って大切な妹が、許しがたい裏切りをし、自分を殺そうとしている奴に騙され、娶られてしまうかも知れないのだから。
これはガエリオには堪らないセリフだったであろう。
これを聞いたら死にたくなくなるだろう。
そんな心を抉るような言葉を、友と思ってくれる者に言うマクギリスは本当に非情だ。
ガエリオの油断を誘うための物だったかも知れないが、それでも平気でそれが言えるマクギリスはやはり非情と言えよう。
後で言った、愛情、友情、信頼に心動かされないとマクギリスは言う。
何故彼はそこまで割り切った人間になってしまったのか?
今回はマクギリスが味わった地獄の話にはあまり触れなかったが、幼少の頃の過去の思い出で、ファリド家に来たばかりのガエリオが、マクギリスはパンを食べるのが早いと言った、シーンがあった。
あれは暗に、マクギリスが貧困に喘いでいた事を示した演出だったのだろう。
それから考えるに、満たされているから与える事が出来る、優しさなど、貧困と言う本当の地獄を味わってきたマクギリスには、それはとても滑稽で馬鹿らしく映ったのだろう。
それから考えれば、マクギリスがカルタやガエリオを、非情な裏切りの元躊躇なく殺せた、死ぬように仕向けたのは通りだったかも知れない。
そして最後に、ガエリオに対して、本当の友だった、と言ったのは、そんなマクギリスに残った最後の人間性だったのかも知れない。
・哀れすぎるガエリオ、彼は幸せになれなかった
マクギリスの裏切られた後も、何とか果敢に戦ったが、ショックからか、ほぼ相手にならない感じに負けてしまったガエリオ。
友に裏切られ、アインを悪魔にしてしまい、カルタも殺されてしまった彼は本当に哀れすぎる。
幸せになってもらいたいとは思っていたが、残念ながら討死してしまったようだ。
ただ、確実に死体が出るような描写は無かったので、もしかしたら生きているかも知れない。
二期で、今度はガエリオがアインのようなアラヤシキシステム専用のモビルスーツに乗って出て来て、マクギリスに復讐するのでは、と予想しているがどうだろうか。
【終わりとまとめ】
25話で終わりになりましたね、機動戦士ガンダムオルフェンズ。
一応一話から感想を書いてきたので、書き終わった事に感慨深い物を感じます。
さてそんな機動戦士ガンダムオルフェンズの本編自体の話ですが、全部を見通して感じた率直な感想は、見てきた他のガンダムシリーズに比べて、話の壮大さは無い、そんなガンダムに感じました。
何と言うか、最後のアーブラウの戦いも、蒔内をエドモントの議事堂に送り届けて、代表にするって話も、確かに蒔内の後ろ盾を得る事は、凄い事なのかも知れないけど、やっぱり内容に派手さを欠けると言うか、地味なラストバトルとその目的だったと感じました。
普通のガンダムだったら、物語の半分くらいにありそうな内容なんで、この話が最後なのはどうなんだろう。
ラスボスもアインは役不足なような気もしましたしね。
面白い中二キャラではありましたが(笑。
まあでも二期はもう決まってるみたいなんで、それから考えれば半分くらいの話になるので、まあ一旦切ってと言う話なら、こんなラストでも良いかも知れませんね。
それにビームも出さなかったし、鉄臭い泥臭いガンダムと言うテーマで作ったなら、こんな話もありなのかでしょうか。
でも二期はもっと派手な最後になると良いな、とは感じます。
個人的な趣味ですが、シードやダブルオーみたいに壮大な敵と戦うような、そんな話を期待します。
さてと言うところで機動戦士ガンダムオルフェンズ最終25話の感想は終わりにしたいと思います。
また次回の記事でお会いしましょう。
それではまた!
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