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ベジータ「ハルケギニア?」20(完)

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フリーザとの戦いから一週間後。
その間ルイズはアンリエッタの協力も得て、フリーザとの激戦の地を必死で捜索したが、その場所はなにかとてつもない大爆発があった事を示す巨大なクレーターを残すのみで、フリーザはおろかベジータの痕跡は何一つ発見される事はなかった。
また最後にベジータが飛んでいった方向から予測して、シャロットの捜索も同時に行われたが、こちらも同じく発見には至らず、唯一見つかったのは岩肌に残された大量の血の跡だけだった…。
それからアルビオンとの戦争中と言う事もあり、ベジータは死亡、シャロットは消息不明と言う結論で落ち着き、捜索は早々に打ちきりとなる。
―――それから数週間の時が過ぎたがやはりベジータは帰ってくる事はなかった…。

ルイズ「………」
カトレア「ルイズ…」
エレオノール「………」ツカツカ
シャ!(カーテンを開く
エレオノール「ルイズ! 泣き虫ルイズ! いつまでそうやってるつもり!?」
エレオノール「いつまでも死んだ男の事でうじうじ部屋に引きこもって…」
エレオノール「ヴァリエール家の娘がそんなんで良いと思ってるの!?」
ルイズ「…! ウジウジとってお姉様こそ何とも思わないんですか!?」
ルイズ「ベジータの事を好きだって言ってた癖に…エレオノールお姉様の好きなんて所詮その程度の物だったんですか!?」
ルイズ「そんな軽い気持ちでベジータの事を愛してるとおっしゃってたんですか!?」
エレオノール「………」
エレオノール「…そうよ」
ルイズ「…!?」
エレオノール「死んでしまったら結局その程度の男…ヴァリエール家に相応しくない男だった…」
エレオノール「すぐに切り替えられる位の…その程度の気持ちだったわよ」
ルイズ「そんなのって!」
エレオノール「でもね! ヴァリエール家の娘はその位の気持ちを常に持っていないとダメなの!」
エレオノール「どんなに好きでも家に迷惑をかける存在なら切り捨てられる心の強さをね!」
エレオノール「貴女もそんな風に強くなりなさいルイズ!」
ルイズ「…そ、そんな事」
ルイズ「そんな事私には出来ない!」ドン!(エレオノールに突っかかる
ルイズ「だって私はエレオノールお姉様よりベジータを尊敬して…」ポロポロ(涙を流す
ルイズ「エレオノールお姉様より大切に思って…」ポロポロ
ルイズ「エレオノールお姉様より好きだったんだからぁ!!」ポロポロ
エレオノール「………」
ルイズ「もう出てってよ! 私を一人にして!」
カトレア「…お姉様」
エレオノール「ルイズ…ふぅ」
ズドォーーーーーン!!(外で物凄い音がする
カトレア「……?」
エレオノール「な、何?」
ルイズ(こ、これは…外に大きな力を感じる…一体何?)
ルイズ(ま、まさか新たな敵が!?)ダッ
エレオノール「あ! ルイズお待ちなさい!」

~魔法学院の外~

ワイワイガヤガヤ
ルイズ「はぁはぁ…」
ルイズ(人がもうこんなに集まってる…)
ギーシュ「やあルイズ、君も来たのか…」
ルイズ「ギーシュ、一体なんの騒ぎなの?」
ギーシュ「ああ、あれを見てくれ…騒ぎの原因はあれさ」
ルイズ「あれ?」
ルイズ「な、何よこれ地面が陥没してるじゃない」
ルイズ「…! あ、あれは天女の玉!」
モンモン「そうなのよ、女王陛下の戴冠式に空から落ちてきた奴と同じ物が落ちてきて今大騒ぎなのよ」
ルイズ「そ、そう…」
ルイズ「ねえ?」
モンモン「何?」
ルイズ「うまく言えないんだけど…あの中から何か大きな力を感じるわ」
ルイズ「だから…あまり野次馬を増やさない方がいいんじゃないかしら?」
モンモン「何かそうみたいね」
ルイズ「そうみたいってあんたわかるの?」
モンモン「私はわからないけど、アニエスがそう言って生徒近づけさせないようにしてるわ…」
ルイズ「そうなんだ…」
キュルケ「そうなのよーケチケチしないで見せてくれればいいのにねー」
タバサ「………」コクコク
ルイズ「キュルケ! タバサ! あんたたちもいたの!?」
キュルケ「いるわよー、こんな面白そうな事見逃すわけないでしょ」
ルイズ「まあ、そりゃそうよね…」
ギーシュ「お、おい玉が開くぞ」
ルイズ&モンモン「え!?」
プシューー(ポッドが開く
モンモン「で、出てくるわよ」
一同「ゴク」
ガッ(ポッドの入り口のはしに手をかけ出てくる
「ん…?」
ルイズ(? …何だかあの人シャロ婆に似た髪型をしてるわね)
(お…? 何だかもう人が一杯集まっちまってるなあ)
(まあ、これだけ騒ぎおこせば当然か、はは)フワ…
ギーシュ「お、おいあいつ浮いたぞ」
アニエス「止まれ!」ジャキ(銃を向ける
(ん…何か言ってるな…言葉が違うけど、ヤードラット人に教えてもらった意思疏通する技を使えばなんとかなりそうだな)
「どうも…お騒がして申し訳ねえ」
ギーシュ「おいあいつ喋ったぞ!?」
アニエス「な、何者だ! 名を名乗れ!」
「ん? おらか? おら孫悟空だ」
ルイズ「ソン…ゴクウ?」
アニエス「そうかソンゴクウがお前の名か」
アニエス「それで…何が目的でここに来た…!」
アニエス「事と次第によっては容赦はせぬぞ」ゴゴゴ
悟空「はっはー、おめえ結構りきあんな?」
悟空「だけどおら別に戦いに来たわけじゃねんだ」
アニエス「戦いに来た訳じゃない…?」
アニエス「ならば何しに来たと言うんだ!」
悟空「ちょっと前にここにフリーザっちゅう、わりぃー奴が来たと思うんだけど…」
ルイズ「フリーザ!? あんたフリーザを知ってるの?」
悟空「お? ああ前におらがやっつけた奴なんだけど」
ルイズ「やっつけたって…あんたもしかしてカカロットって人?」
悟空「え? まあそう呼ぶ奴もいるけど…」
悟空「? …でも何でお前がそんな事知ってるんだ?」
ルイズ「ベジータに教えてもらったのよ…」
悟空「ベジータ…? あいつここにいたんか」
ルイズ「ええ」
悟空「そうか…じゃあ、あん時この星で感じたでっけえ力はあいつのもんだったんかな…?」
ルイズ「でっけえ力?」
悟空「ああ…界王様にフリーザがまた悪さしてるって聞いたから、またやっつけてやろうと思ったんだがよ」
ルイズ「かいおう様…?」
悟空「ああ界王様だ」
悟空「んでよ、この星に行こうと思ったらフリーザよりでっけえ力を持ってる奴を感じてよ」
悟空「だったら大丈夫かなって、おらもいろいろ忙しかったから来なかったんだけど、そうかあの力の持ち主はベジータだったんか…」
悟空「そうかあいつもスーパーサイヤ人になれたんだな…」
ルイズ「ベジータスーパーサイヤ人になれなかったわよ」
悟空「え? でもおら確かにスーパーサイヤ人の気を感じたぞ?」
ルイズ「それってもしかしてシエスタの事じゃないの?」
悟空「シエスタ?」
ルイズ「この星にいたサイヤ人の子孫よ」
悟空「いいっ!? この星にサイヤ人が!?」
ルイズ「そうよ…あ、調度良いところに、シエスター!!」
シエスタ「あ、はい何でしょうか? ミス・ヴァリエール」タタタ
悟空「この子が~? さすがにそれは嘘だろ…」
ルイズ「本当よ、シエスタスーパーサイヤ人になってみてよ」
シエスタ「な、何ですか、ミス・ヴァリエール、藪から棒に…」
シエスタ「あれになるのはやっぱり恥ずかしいので、あんまりなりたくないのですが…」
ルイズ「いいからつべこべ言わずなりなさい!」
シエスタ「で、でも…」
ルイズ「早く!」
シエスタ「は、はい…」
悟空「いやいや…いくらサイヤ人でも、その子スーパーサイヤ人になるなんて…」
シエスタ「えーい!」バシューン(超化
悟空「いいっ!?」
ルイズ「どう? これがスーパーサイヤ人何でしょう?」
悟空「あ…ああ…確かにおらが感じたのはこの気だ」
悟空「こりゃおでれえた! ベジータがこの星にいた事よりも、おらおでれえたぞ…」
シエスタ「ど、どうも」シュイン(超化を解く
悟空「そういやベジータはここにはいねえみたいだけど…なんだ? 修行でもしに行ってるのか?」ちら(明後日の方向を見て言う
ルイズ「…!」
シエスタ「べ、ベジータさんは…」
一同「………」シーン
悟空「ん? どうした? おらなんか悪い事言っちまったか?」
ルイズ「べ…」
ルイズ「ベジータは!」
悟空「おっ?;」
ルイズ「し、死んだのよ…たぶんフリーザと相討ちになって…」
悟空「え? そうなのか?;」
ルイズ「そうよ!」
悟空「そ、そうって言ってもよ」
ルイズ「本当よだってベジータの力を感じないもの!」
悟空「おめえ気を探る事が出来るのか?」
ルイズ「気? それはよくわからないけどベジータに力を探る方法は教えてもらったから…」
悟空「ほんとか? へーてーしたもんだ若えのによ!」
ルイズ「…もしかして馬鹿にしてる?」
悟空「そんな事ねえさ! おら本気で感心してる」
ルイズ「そ、そう…;」
ルイズ(なんか真っ直ぐな人ね…;)
悟空「ただおめえ、遠くの方まで探る事に関しちゃまだまだだった見てえだな」
ルイズ「え?」
悟空「おらは遠くの方でベジータの気を感じるぞ?」
ルイズ「う、嘘…それって…」
悟空「ああ、ベジータは生きている」
ルイズ「本当に本当なの?」
悟空「疑りぶけえ奴だな…ほらおめえもこっちの方探ってみろ」ビッ(先程向いた明後日の方向を指差す
悟空「よーく集中して探せばベジータの気があるのがわかるはずだ」
ルイズ「ほ、本当なの…う、うんわかった、やってみる」
ルイズ「………」ジー(悟空に言われた方向を探る
ルイズ「……!」
ルイズ「あ…」
キュルケ「ど、どうなのルイズ、ダーリン生きてるの?」
悟空「だーりん?」
シエスタ「ミス・ヴァリエール?」
ルイズ「か、感じる…本当に感じる!」
ルイズ「ベジータ生きてる! 生きてるよ!」
一同「おおおおお!!」
悟空「な、なんであいつこんな人気者になってんだ?」
悟空「おら訳わからねえぞ?」
ギーシュ「そりゃそうさ」
悟空「え?」
ギーシュ「ここに来た当時はあれだったが、彼は先の戦争でトリスティンを救った英雄だからね」
ギーシュ「彼をこころよく思う者は多いのさ」
悟空「ええ~ほんとか? それ;」
アンリエッタ「本当です」
悟空「おっ?」
アニエス「女王陛下いけません! この様なところに出ては!」
アニエス「まだこやつの素性はわかってはいないのですぞ!」
アンリエッタ「構いませんアニエス、悪そうな人には見えませんし大丈夫ですよ」
アニエス「しかし…」
悟空「誰だおめえ?」
アニエス「おめ…! ぶ、無礼なこの方は…」
アンリエッタ「………」スッ(アニエスの前に手をだし制する
アニエス「へ、陛下…」
アンリエッタ「私はアンリエッタ・ド・トリスティン、一応この国の女王を務めている者ですわ」
悟空「そっか…よくわかんねえけど…おっす! おら孫悟空よろしくな、ははっ!」
アンリエッタ「はい、よろしくお願いします…ソン…ゴクウ殿」ニコ
悟空「そんなかしこまらなくても良いぞ…気軽に悟空って呼んでくれ」
アンリエッタ「はい、承知しましたわ」ニコ
ルイズ「それより姫様なんでこんなところに?」
アンリエッタ「貴女の様子を見に来たのです」
ルイズ「私の?」
アンリエッタ「ええ、アルビオンとの戦争も一応は終結し、公務に余裕が出来たので…」
アンリエッタ「貴女がベジータさんとの事で随分落ち込んでいると聞いて、心配になって来ました」
ルイズ「わ、私めなんかのために見に余る光栄ですわ姫様」
アンリエッタ「ふふ、でもその心配も無用のようでしたわね」
アンリエッタ「ルイズ、良かったわねベジータさんが生きていて…」
ルイズ「え!? い、いえ別にあいつが生きてようが死んでようが、わわわ私はどうでもいいですし///」
キュルケ「顔を赤くしながら言っても説得力ないわよ? ルイズ」
ルイズ「え…///」ぴた(両頬に手を当てる
一同「あははは!」
悟空「なんだおめえベジータの事が好きなのか?」
ルイズ「そ、そんな事ないわよ!」
ルイズ「そ、それよりあいつ生きてた癖に何で帰って来ないのかしら…?」
キュルケ「それもそうよね」
タバサ「……迎え」
キュルケ「…それいいわね! なんで帰ってこないか解らないけど来ないなら私たちから行きましょうよ」
タバサ「………」コク
キュルケ「ね? ルイズも行きましょう!」
ルイズ「え…わ、私はみんながいくならまあ…///」
キュルケ「照れない照れない♪」
ルイズ「だかろ照れてないって…」
キュルケ「いいから、ね?」グイグイ(ルイズを押す
ルイズ「ちょ、ちょっと、も、もうしょうがないわね;」
キュルケ「じゃあ出発しましょー!」
悟空「いや、行く必要はねえんじゃないかな?」
キュルケ「え?」
ルイズ「な、なんで?」
タバサ「…?」
悟空「ベジータならおらが来たってわかったなら、必ずここに来るハズだ」
ルイズ「な、なんでそんな事言い切れるのよ」
悟空「おらとあいつは戦って決着つけなきゃなんねえんだ…」
悟空「地球の時の戦いをな、だからだ」
ルイズ「地球の…?」
悟空「ああ、なんでフリーザをあいつが倒せたかわからねえが」
悟空「とにかくフリーザを倒せたって事はあいつの実力は遥かにあがったって事だ」
悟空「そこまでリキつけたなら、その力を試したいハズだ」
ルイズ「…ふーん、あ、あいつの事よくわかってるんだ」
悟空「まあな、ん!」
ルイズ「ど、どうしたの?」
悟空「ベジータの奴動いたぞ…凄い勢いでこっちに向かって来ているな…」
ルイズ「え?」
ルイズ「…! あ、ほんとだ…」
ルイズ(…むー、何よカカロットだとすぐ来るなんて…)
悟空「…来た!」
ルイズ「…!」クル(悟空が見た方向を見る
びゅおおおお…!(突風が巻き起こる
タバサ「……!」
キュルケ「ダーリン!」
ギーシュ「ベジータ!」
モンモン「お帰りなさい…」
ベジータ「ふん…やはり貴様か、カカロット…」
ルイズ「ベジータ!!」バシューン! ダキッ(ベジータに突っ込んで抱きつく
ベジータ「な、なんだお前は!」
ルイズ「なんだじゃないわよ! 生きてたのになんですぐ戻って来なかったのよ!」グイグイ(髪の毛を引っ張る
ベジータ「くっ、こら! 髪の毛を引っ張るな!」
ルイズ「この私を心配させて、絶対に絶対に許さないんだから!」
ベジータ「だ、だからすぐに帰れない事情があったんだ! いてて」
ルイズ「何よ帰れない事情って! カカロットだとすぐ飛んで来る癖に!」
ルイズ「許せない~~~!」
ベジータ「お、俺は大怪我していて今まで動けなかったんだ!」
ルイズ「怪我…?」
ベジータ「ああ、フリーザとの戦いで俺は自爆して死にかけたんだか…」
ルイズ「自爆!?」
ベジータ「…ガラクタが死ぬ寸前に瞬間移動して、その先にたまたま直せる奴がいて助かったんだ」
デルフ「ガラクタって言うな!」
ルイズ「死ぬ寸前ってそんなの直せるの先住魔法しかないわ…まさかエルフに助けられたの?」
ベジータ「そうなのか? よくはわからんが耳が長い金髪の女だったな」
ルイズ「それはエルフよ! じゃああんた砂漠まで瞬間移動したの?」
ベジータ「いや、あの空飛ぶ島だ」
ルイズ「え? アルビオンに…一体なぜ…」
ベジータ「まあそんな感じに一命をとりとめたが怪我の方は酷くてな、治るのに今日までかかったって言う訳さ」
ルイズ「そ、そう、じゃあしょうがないわね…しょうがないから許してあげる」
ベジータ「ふん」
ルイズ「あ、後…///」
ベジータ「ん?」
ルイズ「生きてて本当に良かった…私ベジータが生きてるって信じてたの」ポロポロ
ベジータ「な、泣くな…ちっこのくらいの事で大袈裟なんだ」
ルイズ「うん」グス
ベジータ「…だが」
ルイズ「え?」
ベジータ「悪くはないな…」プイ
ルイズ「ベジータ…///」きゅ(ベジータを抱き締める
ベジータ「ふん…」
カトレア「…お姉さまは行かないのですか?」
エレオノール「私はあの子ほどベジータ様を信じられなかった…その資格はないわ」
エレオノール「あの子の勝ちよ…」
カトレア「お姉さま…」
ベジータ「それよりカカロット!」ぐっ(ルイズを離させる
ルイズ「あ…」

悟空「なんだ!」
ベジータ「俺がここに来た理由はわかっているな…?」
悟空「ああ」ニヤリ
ベジータ「ならば話は早い、戦えカカロット!」
悟空「望むところだベジータ!」
ルイズ「ぶー! やっぱり戦闘馬鹿なんだからベジータは…」
ルイズ「…でもまあそれがあいつか…」
ルイズ「もうこうなったら負けたら承知しないわよベジータ!」
ルイズ「やるんなら絶対に勝ちなさい!」
ベジータ「当たり前だ! ついてこいカカロットこの建物外でやるぞ」バシューン!
カカロット「ああ構わねえ!」バシューン!
キュルケ「なんか面白い事になってきたわね! アタシたちも行くわよ!」
タバサ「………」コク
アンリエッタ「わ、私も見てみたいです」いそいそ
アニエス「へ、陛下危険ですぞ…;」
モンモン「アタシたちも当然行くわよ!」
ギーシュ「待ってくれモンモランシー;」
ルイズ「みんなしてもう…しょうがないわね;」
「ワシも見に行こうかの」
ルイズ「…! その声は」
シャロット「よっルイズ嬢ちゃん」
ルイズ「生きてたの? シャロ婆!」
シャロット「ああ、お陰様でな…じゃがご覧の通りの有り様でなもう戦いが出来る体じゃないがの」ヒョイ(折れた足を見せる
ルイズ「それでも生きてて本当に良かった…」
シャロット「ありがとうよルイズ嬢ちゃん…」
シャロット「さあ、まあとりあえずあの小僧が悪タレが言ってたスーパーサイヤ人になれた悪…いや見た感じ悪ではないのかの」
シャロット「なんにしても二人の戦いは見物じゃの、話は後にして見に行こうかの」
ルイズ「うん!」

ワイワイガヤガヤ
ベジータ「くくく…ずっとこの時を待っていたぞカカロット…」
ベジータ「貴様を倒し、名実ともにサイヤ人の王子に返り咲くこの日をな…」
悟空「おらもだ…地球の時の決着はつけねえと思ってたからな…」
ベジータ「ふん…行くぞカカロット!」スッ(構える
悟空「ああ…」スッ(構える
ギーシュ「おい、いよいよ始まるようだぞ…」
キュルケ「きゃーダーリン頑張って!」
タバサ「………」
ルイズ「ベジータ…」
ルイズ(絶対勝つのよ…この私を差し置いてカカロットと戦う事を選んだんだから…)
ルイズ(負けたら許さないんだから…)
ベジータ「…!」ドォーーーーン!!(悟空に突っ込む
悟空「む!」
ドン!!(お互いの肘で受け止めあう
ゴオオオ!(衝突した際の衝撃で風が巻き起こる
ギーシュ「え、え、何だ? あれいつの間にあんなところに…」
悟空「………」
ベジータ「でやあ!!」バババ!(連続攻撃
悟空「く!」さっ!(寸でかわす 
ベジータ「どうしたカカロット! 来ないならこちらからドンドン行くぞ!」
ベジータ「だりゃりゃりゃ!!」バババ!!(連続攻撃
悟空「ああ、おらも行くぞベジータ!」バババ
バキバキバキ!!!(打ち合い
ベジータ「ふ!」バシッ(パンチを悟空に止められる
悟空「だぁ!」バシッ(同じくベジータも止める
ドン!(お互い肘を肘でぶつけ合う
ドン!(膝も同じくぶつけ合う
悟空&ベジータ「ニヤリ」
グググ…(互いに止めた箇所に力を込め押し合う
ベジータ「………」グググ
悟空「………」グググ
ベジータ「ふ…その程度かカカロット!」
ベジータ「はあっ!」グググ!
悟空「…! 何!」
悟空「ぐく…」
悟空「く…!(ダメだとんでもねえ力だ!)」バシューン!(たまらず後方に飛びさる
ベジータ「逃がさん!」シュン(消える
悟空「っあ…!」
ベジータ「こっちだ、カカロット!」シュン! バキィ!(悟空の頬殴る
悟空「おわぁ!!」ヒューーーン!
ベジータ「まだだ!」シュン(消える
悟空「く…また」
悟空(ここまでベジータが強くなってたとは…仕方ねえ!)
悟空「界王拳10倍だ!!」バシュウウウン!!
ベジータ「…!」シュン(現れる
悟空「そこだ! ベジータ!」ヒュオオオオン!(ベジータをとらえて突っ込む
悟空「だりゃ!!」ブン(ベジータを殴る
ベジータ「ふ…」シュン!(消えて悟空のパンチをかわす
悟空「何!」
ベジータ「甘いぞカカロット!」シュン(現れる
悟空「ああ…!;」
ベジータ「てりゃあ!!」ドガァ!(回し蹴り
悟空「おぅわぁああ!!」ヒューーーン、ドーーーン!!(地面に叩きつけられる
悟空「く…」
ルイズ「やった!」
ギーシュ「よ、よく見えるねルイズ、僕にはす、凄い戦い過ぎて目で追うのがやっとだよ…」
モンモン「全くね…;」
キュルケ「ふふん、それでこそアタシのダーリンよね」
タバサ「…でも、まだ…!」
悟空「はぁはぁ…」すくっ(立ち上がる
シャロット「今んところの自力じゃ悪タレが勝っているようだの…」
ルイズ「シャロ婆、ベジータは勝てるよね?」
シャロット「さあな、まだお互い小手調べってところじゃからな」
シャロット「この勝負どちらに転ぶかこのババアにもわからん…」
ルイズ「ベジータ…」きゅ…(手をにぎる
悟空「は、はは…おでれえたぞベジータ…まさかおらの10倍界王拳をはねのけるほどお前が強くなってるとはよ…」
ベジータ「ふん…それがどうしたカカロット!」
ベジータ「なれスーパーサイヤ人に! これ以上俺を舐める事はゆるさんぞ!」
悟空「へ…へへ確かに無理して界王拳で戦うよりはそっちの方が良さそうだな…」
悟空「よーし…良いだろう! なってやるスーパーサイヤ人に!」
悟空「………」スゥ
悟空「はあああーー!!」バシューン!(超化
シャロット「…! おお本当に悪のサイヤ人の子孫がスーパーサイヤ人になりおった…!」
シャロット「しかもなんと言う雄々しく満ち溢れた力じゃ…!」
シャロット「あっさり悪タレの地力を凌駕したぞい…」
ルイズ「…! ベジータ!」
シャロット「さて悪タレはこれにどう出るかの?」
ベジータ「それでいいんだ…行くぞカカロット!」バシューン!!
悟空「………」
ベジータ「はあーーーーっ!!」シュバババ!(連続攻撃
悟空「………」ドドド(その攻撃を全て片手で受け止める
ベジータ「く…はぁ!」シュン!(悟空の後ろ側に回り込む
ベジータ「でやあ!!」ブン(回し蹴り
悟空「………」ドン(やはり片手で受け止める
ベジータ「ぐ…」スッ(少し後方に後ずさる
悟空「………」くる(ベジータに向き直る
ベジータ「く…はぁ!」シュバ!(悟空にパンチ
悟空「………」ばしっ(手首をつかんで止める
ベジータ「ぐ…でやあ!」シュバ!(もう片方の手でパンチ
悟空「………」ばしっ!(同じく止める
ベジータ「く! ぐくく~~~」グググ(外そうとするがびくともしない
ベジータ「く、くそ…!;」
悟空「ベジータ…やはりスーパーサイヤ人だと差がつきすぎるようだな…」
ベジータ「~~~;」
ベジータ「…の、ようだな…;」
悟空「ん?」
ベジータ「確かにこのままではスーパーサイヤ人を倒すのは難しそうだ…このままならな!」ブン…(ベジータの髪の毛が金色に明滅する
悟空「ベジータ…おめえ…!?」
シャロット「おお!」
ベジータ「はあああーー!!」バシューン(超化
悟空「く…あ!」
ベジータ「ふん…でやあ!」シュバ!(垂直に蹴りあげる
悟空「うお!」ズバァ!(服が蹴り裂かれる
ベジータ「………」シュインシュインシュイン
ルイズ「べ、ベジータの奴…とうとう成れたんだスーパーサイヤ人に!」
シャロット「うーむ…まさかあやつまでなれるとはのう…」
シャロット「あやつの心が変わったのか、わしが間違っていたのかもはやわからぬ」
キュルケ「きゃー! ダーリンも金ぴかになったわよー素敵♪」
ルイズ「金ぴかって…」
タバサ「…下品」
悟空「なんだよ…やっぱり成れたのかよスーパーサイヤ人に;」
ベジータ「ふん…貴様がさっさとスーパーサイヤ人に成らない、とぼけた事をするからお返しだ…」
悟空「ちぇ…成れるって教えてくれりゃ、おらも最初からスーパーサイヤ人に成ってたのによ」
ベジータ「ふん、お前と同じで通常でも倒せるんじゃないかと思ってな」
悟空「へへ…そう言われるとちょっと痛いかな…」
ベジータ「ふん…下らん御託はどうでもいい!」
ベジータ「さあ…続きをやるぞ、かかってこいカカロット!」
悟空「ああ第2ラウンド始めっか!」
ベジータ「こいっ!」ぐっ(構える
悟空「はあっ!」バシューン!(ベジータに突っ込む
ドン!! ズドド、バキバキ、ガガッ!(打ち合う
スバババババ(打ち合いながら空中に登っていく
ベジータ「はぁっ!!」ブン(パンチ
悟空「…!」シュン(消える
ベジータ「く…」
悟空「だりゃあ!」ブン
ベジータ「……」シュン
悟空「あれ?」
ベジータ「遅いぞカカロット!」ドガァ(回し蹴り
悟空「おわあ!」ヒューーーーン!
悟空「くっ!」ビシッ(落ちる前に止まる
ベジータ「はあああーー!!」ドヒューン!(垂直降下キック
悟空「…!」ズドオオーーーン!!(蹴落とされる
ベジータ「ふん…」ひゅうううん、シュタ!(キックの反動で後ろに飛び退る
悟空「おー…いちち」ガラガラ
悟空「おいベジータ! 少しは手加減し…」
ベジータ「ハアアア…」キュイイイン
悟空「やべっ!」
ベジータ「ビッグバン…アタァーーーック!!!」ドギュオオオーーーン!!
アニエス「む! 危ない女王陛下!」サッ(アンリエッタを庇う
アンリエッタ「え?」
スガァーーーーーン!!!(着弾
ビュウムムムムム……(爆発中
ゴオオオオオオオ……(爆風
女の子一同「きゃあああ!!」
キュルケ「す、凄い威力…」
タバサ「……;」
アニエス「ご、ご無事ですか女王陛下?」
アンリエッタ「あ、はい大丈夫です;」
ルイズ「た、倒したの?;」
ゴオオオオオオオ…
ベジータ「………」
「か…め…は…め…」
ベジータ「何!」
悟空「へへ…」キュイイイン…
ベジータカカロット…いつの間に…!」
悟空「はぁーーーーー!!」ドギュオオオーーーン
ビュウムムムムム……(空に向かって飛んでいく
悟空「………」
悟空「く…」クル(振り向く
ベジータ「はぁはぁ…」
デルフ「今のはやばかったな相棒!」
ベジータ「く…余計な真似を…」
悟空「ベジータ…おめえも瞬間移動を…?」
ベジータ「お前もって…貴様も瞬間移動が出来るのか?」
悟空「ああ…前までいた星で教えてもらった」
ベジータ「…! なるほどその服はヤードラット人の物…」
ベジータ「奴等は力はないが妙な術を使うと言う…貴様それを手にいれやがったな…」
悟空「ああ…まあおめえも使えたのには驚いたがな」
ベジータ「これは俺の力じゃない、この剣の力だ…」
ベジータ「おいガラクタ! これは俺とカカロットだけの戦いだ!」
ベジータ「余計な真似を手出しは無用だ! 消えろ!」
デルフ「俺はお前の一部だから気にすんな! と言いてえところだが」
デルフ「…まあ、お前さんがそう言うなら仕方がない」
デルフ「…負けるなよ相棒」シュン(消える
ベジータ「ふん、当たり前だ!」
ベジータ「さあ! 続きをやるぞカカロット!」
悟空「ああ! 望むところだ!」
悟空&ベジータ「ふ」ニヤリ
悟空&ベジータ「だああああ!!!」ドォーーーーン!!(互いに突っ込む
ドォーーン! ドォーーン! ドォーーン!(空中でぶつかり合う音だけがする
アンリエッタ「す…凄いこれが人の戦いなのですか!?」
アニエス「や、奴等が異常なだけです!」
ズガガガガガガ…!!(打ち合う
ベジータ「だぁ!」バキィ!
悟空「ぐ!」
悟空「くそぉ!」ブン!
ベジータ「ふん」シュン!(消える
悟空「な!」
ベジータ「こっちだ!」ドガァ!!(背中にエルボードロップ
悟空「がっ!!」ヒューーーン!!
悟空「ぐっ!」ダン!(なんとか着地する
悟空「く…」ぐっ(ベジータを見上げる
悟空(だめだ…悔しいけど同じスーパーサイヤ人でも地力じゃベジータの方が上だ…!)
ベジータ「どうしたカカロット! 貴様の力はその程度か!」
悟空(こうなったらスーパーサイヤ人界王拳をやるしかねぇ…!)
悟空(たった2倍でも力が上がりすぎて危険だって界王様が言ってたけど…この際しょうがねえ!)
シャロット「うーむ…どうやら地力で勝ってる悪タレの方に分があるようじゃの…」
ルイズ「じゃあベジータは勝てるのね!」
シャロット「たぶんの…む!」
ルイズ「ど、どうしたの?」
シャロット「カカロットっちゅー方の力が…上がっている!?」
ルイズ「え!?」
悟空「はあああ…あああ!」シュウシュウシュウ
ベジータカカロットの力が上昇している!?」
ベジータ「初めて地球で戦った時の、急激に力を増す技か…!」
ベジータ「ふっ…面白い! そうこなくてはなっ!;」
悟空「ぐく!」ビキビキ…(筋肉が悲鳴をあげる
悟空「く…」ぐっ(構える
ベジータ「こいっ!」ぐっ(構える
悟空「だぁ!!」ヒュゥウウゥゥン!
ベジータ「く、早い…!」
悟空「はぁ!!!」ドゴォ、メリメリ(腹にパンチ
ベジータ「ぐほぉ!」
悟空「てやぁ!」ブン!
ベジータ「く…」バキィ!(カウンター
悟空「ぎ…!」
ベジータ「舐めるな! あの時と同じになると思うなよ!」
悟空「くく…」
ベジータ「死ね!」ヒュオ!(チョップ
悟空「く…おりゃ!」ドガァ!(カウンター
ベジータ「がっ!」
ベジータ「く…むん!」ドゴォ、メリメリ(腹パン
悟空「おぶぉ!!」
悟空「ぐく…でやあ!」バキィ(顔面パンチ
ベジータ「ぶふ!」
ドガァ! ベキィ! ボゴォ!(互いにノーガードで打ち合い
悟空「はぁはぁ…」
ベジータ「はぁはぁ…」
悟空(さすがだベジータ…おらのスーパーサイヤ人界王拳2倍と同じ強さだとはな…)
悟空(やっぱおめえはエリートだよ)
ベジータカカロット…やはり貴様天才だ…)
ベジータ(ナメック星で最後に見た時よりも、遥かに強くなってるとはな…)
ベジータ(そんな貴様だからこそ倒してやる! 誰の力も借りずに一人でな!)
ベジータ(それが俺の王子足り得る証なのだ!!)
ベジータ「行くぞカカロット!」
悟空「ああ! こいっベジータ!」
ズガガガガガ…!(打ち合い
悟空「でりゃ!」バコォ!
ベジータ「く……まだだ!」
ドガガガガガ…!(打ち合い
ベジータ「だぁ!」バキィ!
悟空「ぐはっ」
悟空「く…こっちもまだまだだぞ! ベジータ!」
ドガァ! バキィ! ベコォ!
ガスッ! ドゴォ! 
グシャァ……
…………
……

悟空&ベジータ「………」ヨロヨロ
モンモン「…いつまでこんな戦いを続けるのよ…もう痛々しくて見てられないわ…」
シャロット「そりゃ馬鹿同士納得するまでじゃろ」
キュルケ「それっていつ納得するのよ? あのままじゃ死んじゃうわよ二人とも…」
キュルケ「ルイズ…あんたダーリンを止めなさいよ」
ルイズ「え?」
キュルケ「ダーリンが戦いをやめればあの人もたぶんやめるわよ」
キュルケ「だから止めなさいよ、一応あんたはダーリンの主人何でしょ?」
ルイズ「………」
キュルケ「ルイズ?」
ルイズ「ううん、私は止めない…」
キュルケ「え!? どうして…貴女、あんな痛々しそうにしてるダーリンが目に入らないの?;」
ルイズ「見えてるわよ…だから止めないの…それはベジータが望んでいる事だから」
キュルケ「え?」
ルイズ「どんなにボロボロになってもカカロットを倒すために頑張ってきたベジータなら…どんなにボロボロになってもカカロットを倒したいハズよ」
ルイズ「私はそんなベジータの願い…望み叶えてあげたいの…」
キュルケ「……」
ルイズ「そして私は信じてるの…必ずベジータが勝つって!」ニコ
キュルケ「…ルイズ…」
ギーシュ「お、おい両方とも金色じゃ無くなったぞ…」
ルイズ&キュルケ「え?」
ベジータ「はぁはぁ…」
悟空「はぁはぁ…」
ベジータ「くく…」ぐっ(拳を握る
悟空「へへ…」ぐっ(同じく握る
ベジータカカロット!!」
悟空「ベジータ!!」
バキィ…!!(同時に頬を殴る
ベジータ「ぐ…」ズル(崩れそうになる
悟空「く…くく」ヨロヨロ
悟空「かはぁ!」ドサ!(地面に大の字に倒れる
一同「おおおおおお!!」
キュルケ「きゃー! ダーリンが勝ったわよ!」
ルイズ「ベジータが…勝った…?」
ベジータ「…どうしたカカロット…立て…! 戦いはまだ終わってないぞ…」
悟空「へ…へへ、いやまいった…! おらの負けだ」
ベジータ「何…? ふざけるな…! 互角の力で戦ってたんだ!」
ベジータ「俺に余力があるなら…まだ貴様は戦えるハズだ!」
悟空「いや…おら体に無理して戦ってた…言わば時間制限つきの強さだったんだ」
悟空「もう精も根もつきて、ヘトヘトのガタガタだぁ…だ、だからおらの負けだ」
悟空「へへ…悔しいけど、お、おめえの…勝ちだ…ベジータ…」
ベジータ「貴様…言ってる意味がわかってるのか…?」
悟空「さ、さあ…? どうなるんだ?」
ベジータ「負けを認めると言う事がどうなるかと言うことだ!」
悟空「へへ…どうするんだ…よ? こ、殺すのか…?」
ベジータ「………」
ベジータ「ふん…俺より弱くなった貴様を殺しても何の価値もない」
ベジータ「だから貴様が乗ってきたポッドをもらう」
悟空「ポッドを…なんでだ?」
ベジータ「知れたこと…地球に帰るためだ!」
ルイズ「…!」
悟空「え…でもいいのか? ここにはおめえを待ってたやつらがいるんだろ?」
ベジータ「関係ない…俺はずっと帰りたいと思ってたんだ」
ベジータ「そんな事より貴様は自分の心配した方がいいんじゃないか?」
悟空「え…?」
ベジータ「貴様の帰りの足だ…俺は地球に帰っても、お前の仲間なんかに教えたりはせんぞ…」
悟空「ああ…その事だったら心配ねえ…」
ベジータ「何? 何故だ?」
悟空「瞬間移動さ…おらその気になれば瞬間移動で地球に戻る事が出来る」
ベジータ「なっ…お前の瞬間移動はそんな遠くまで移動する事が出来るのか?」
悟空「ああ…」
ベジータ「ちっ…勝っても気に食わない野郎だな貴様は」
悟空「へへ…何だったらおめえも瞬間移動で地球に送り届けてやろうか?」
ベジータ「…! お前以外も瞬間移動させられるのか!?」
悟空「ああ出来る…どうする?」
ベジータ「…けっ…貴様の力を借りるなんてお断りだ」
悟空「ははっ、そう言うと思った」
ベジータ「ふん…」くる(ポッドの方に足を向ける
キュルケ「ちょっと! ダーリン帰っちゃうわよ? いいのルイズ?」
キュルケ「あら、ルイズ?」キョロキョロ
タバサ「……あそこ」
キュルケ「え?」
ルイズ「待ってベジータ!」
ベジータ「………」ピタ
ベジータ「何だ…?」
ルイズ「何だじゃないわよ…ど、どこへ行くつもり!?」
悟空「おっ…」
ベジータ「聞いた通りだ…俺は地球に帰る…あばよ」
ルイズ「か、帰るってそんないきなり…」
ルイズ(な、何でよ、何で行っちゃうのよ…)
ルイズ(さっき私たちのところに帰ってきて悪くないって言ってたじゃない…)
ルイズ(それなのに何でよ…!)
ベジータ「………」ザッザッザッ
ルイズ(…! こ、このままじゃベジータが帰っちゃう…)
ルイズ(な、何か…何かないの…?)
ルイズ(ベジータを引き留める何か…)
ルイズ「……!」
ルイズ「ま、待ちなさいベジータ」タタタ(ベジータの進む先に回り込む
ベジータ「…何だ」
ルイズ「あ、あんたはまだ私の使い魔なのよ!」
ルイズ「ご主人様の許し無しにどっかに行くなんて許さないんだから!」
ベジータ「なんだそんな事か…」
ルイズ「そんな事かって…」
ルイズ「…!」ブンブン(がぶりふる
ルイズ「あ、あんたがそんな事気にしないのはわかるけど…け、契約は絶対なんだから!」
ルイズ「どうしても行きたいなら私を倒してからにしなさい!」ビッ(ベジータを指差す
ベジータ「………」
ベジータ「ふぅ…」
ルイズ「な、何よ…」
ベジータ「お前が言う通りそんな事は気にしないんだが…」
ベジータ「まあ一応言っておいてやるが、俺はお前の使い魔じゃ無くなったらしい…」スッ(ルーンを見せる
ルイズ「はぁ? そ、そんな事あるはず…」
ルイズ「…! ルーンが無い!」
ルイズ「どう言う事!?」
ベジータ「どうもこうも意識が戻った時には無くなってた」
ルイズ「そ、そんな…使い魔の契約は一生の物のはずなに…どうして」
デルフ「それは俺が説明してやろう」
ベジータ「…!」
ルイズ「あんた何か知ってるの!?」
他一同「………」ジー(注目
デルフ「やだなあ、そんな大した話じゃないからそんな注目されても困っちまうな」
デルフ「いやなに、相棒は自爆した時に一回心臓が止まって死んじゃったんですよ」
デルフ「それで契約自体が解けちゃった…まーそう言う感じだと俺は思うぜ」
ルイズ「一回死んで契約が解呪された…そう言えば結構前にコルベール先生がそんな事言ってたような…」
ベジータ「まあそう言う事らしいな、だから俺はお前の使い魔じゃない…どこへ行こうと俺の勝手だ」
ルイズ「う……」
ベジータ「………」ザッザッザッ(ルイズを押し退けて通る
ルイズ「………」
ベジータ「………」
ベジータ(ルイズ…お前にはもっといい使い魔が…男が必ず現れるハズだ)
ベジータ(俺よりも、もっと良い奴がな…だから去らばだ…幸せになれよ)
ルイズ「………」
ルイズ「…せない」
ベジータ「…?」
ルイズ「…いか…い…いかせ…ない」
ルイズ「行かせない!」ビッ(杖を掲げる
タバサ「……!」
ベジータ「ルイズ…?」
ルイズ「世界の誰よりも尊敬して…」キイイイン!
キュルケ「な、何?」
ルイズ「世界の誰よりも大切で…」キイイイン
悟空「い、いってえ何が始まるんだぁ?;」
ルイズ「世界の誰よりも……だ、大好きなベジータよ!///」キイイイン
ベジータ「なっ///」
モンモン「な、何? 呪文の詠唱で告白…?」
ルイズ「我が名はルイズ! 五つの力を力を司るペンタゴン!」キイイイン
キュルケ「まさかダーリンを再召喚しようっての!?」
タバサ「……無謀;」
悟空「あいつ何やってるんだ?」
アンリエッタ「ベジータさんを使い魔として再召喚しようとしてるのです」
悟空「使い魔? よくわかんねえけど、なんでそれが無謀になるんだ?」
アンリエッタ「普通再召喚では同じ使い魔は二度出ないとされてます」
アンリエッタ「でもルイズはベジータさんにまた使い魔になってもらいたくてベジータさんを再召喚しようとしてるのです」
アンリエッタ「他の使い魔が来てしまえば二度とベジータさんを使い魔には出来なくなるのに…」
悟空「そ、そっか…なんか大変だな;」
ルイズ「我の運命の人ベジータを使い魔として……」キイイイン
ルイズ(ベジータベジータベジータ
ルイズ「再び召喚せよ!」カッ!
ブウン!(緑色の球体が出る
ルイズ「………」
ルイズ(ベジータは…)チラ
ルイズ(…! 同じ場所にいる…そ、そんな…)
ルイズ(じゃ、じゃあ違う使い魔が来ちゃうの…?)
ルイズ(そ、そんなのいや…)
ベジータ「……く」
ルイズ(…? ベジータ?)
ベジータ「く、くそ、まさか…」ずりずり(前方に引きずられる
ルイズ(ベジータ引きずられてる…ゲートに…)
ルイズ(まさか! ベジータ召喚されるのを抵抗してる!?)
ルイズ「ば、馬鹿ー! なんで抵抗するのよ!」
ベジータ「ば、バカヤロー抵抗するに決まってるだろ!」
ベジータ「二度とお前の使い魔になんかなってたまるかっ!」
ルイズ「そ、そんなに嫌がらなくても良いじゃない!」
ルイズ「いいから大人しく私の使い魔になりなさーい!!」ギュオ!(吸い込む力が強くなる
ベジータ「ぐ、くく」ズリズリズリ
ベジータ「な、なってたまるかっ!」バシューン(超化
ルイズ「す、スーパーサイヤ人になってまで嫌がらなくても良いじゃない!!」
ルイズ「私の使い魔になりなさいったらなりなさーい!!」ギュオオ!
ベジータ「断るったら断る!」ぐぐぐ
悟空「なあ?」
アンリエッタ「はい?」
悟空「よくわかんねえけど…あの緑の玉っころにベジータが入れば使い魔になるのか?」
アンリエッタ「私も初めてのケースなんで断定は出来ませんが、恐らく…」
悟空「そうか…へへ」
アンリエッタ「?」
ルイズ「う~~~~」ギュオオ!
ベジータ「く……」ズサッズサ…(少しずつゲートから離れる
ルイズ「あ……!」
ルイズ「だめ…行っちゃやだ! ベジータ!!」
ベジータ「ルイズ…俺の事は忘れろ…」ズサッズサ
ルイズ「いや! そんな事出来ない!」
ベジータ「お前には俺よりいい使い魔が……」
悟空「ベジータ!」シュン
ベジータ「なっ! カカロット!?」
悟空「あの子があそこまで言ってんだ! 受け止めてやれ!」バキィ(背中を蹴る
ベジータ「ば、馬鹿! うあああ!!」ヒューーーン!
シュポン! シュポン! ゴロゴロ…(ゲートを貫通して転がる
ベジータ「か、カカロットの野郎…」
ベジータ「絶対に許さん…?」スッ(両頬を優しく引き寄せられる
ちゅ
ルイズ「……ん///」
ベジータ「!?!?///」
悟空「おっ」
キュルケ「あら///」
タバサ「………」
モンモン「まあ…///」
アンリエッタ「る、ルイズ///」
ベジータ「ま、またお前は!」
ルイズ「…これで」
ベジータ「あ…?」
ルイズ「あんたはまた私の使い魔よ!」
ベジータ「……!」スッ(左手を見る
ヒュウウン…バチバチバチ!!(ルーンが刻まれる
ベジータ「あががが!?!?」
しゅううう…
ベジータ「くぅ…;」
ルイズ「ど、どう? これで文句ある?」
ルイズ「これでもどっか行くって言うんなら、また契約術式を改変してどこにも行けないようにするんだから!」
ベジータ「お、お前な…」
ルイズ「だ、だから私の側に永久にいなさい!」ダキッ
ベジータ「…!」
ベジータ「……ふぅ」
ベジータ「…ちっ好きにしろ…」
ルイズ「ベジータ…! 好き…」きゅ(ベジータを抱き締める
ベジータ「けっ…///」
ルイズ「あ! カカロット…さんもありがと!」
ベジータカカロット…!」
悟空「へへ…」
ベジータ「き、貴様いつの間にポッドに…!」
悟空「ははっ! ベジータ悪く思うなよっ!」プシューー(ハッチが閉まる
ベジータ「こ、こら! ポッドは俺の…」
ドシューーーーーン!(空に飛んでいくポッド
ベジータ「か、カカロット! きっさまあ~~~!」
ヒュウウウン…(遠ざかるポッド
ベジータ「く…今度あったら絶対に許さんぞ…」
ベジータ「………」
ベジータ(あばよ…カカロット)空を見つめる
ルイズ(ベジータ…)
ルイズ「……」ニコ
ルイズ「ベジータ! 行こ」グイグイ
ベジータ「お、おい引っ張るな…」
ルイズ「やーだ! だってこうしてないとまたあんたどっかに戦いに行っちゃうんだもん♪」
ベジータ「たくっ…」
ルイズ「あはは」
ベジータ「…ふ」
ルイズ「あ…今笑った…?」
ベジータ「わ、笑ってない///」
ルイズ「はい顔真っ赤嘘確定~」クスクス
ベジータ「く…ちっ勝手に言ってろ…」
ルイズ「はーい言ってまーす(笑)」
ベジータ「ぐく…」
ルイズ「ふんふ~ん♪」
ベジータ「ふん…!」ぷいっ
ベジータカカロット…)空を見上げる
ベジータ(貴様はまだまだ強くなるハズだ…強くなったらもう一度俺の元に来い、そして戦え)
ベジータ(その時まで…俺はいつまでもここで待ってるぞ…)
ベジータ(ルイズの元で…)
ベジータ(なにせ俺はこいつの使い魔でいなきゃいけないらしいからな…)
ベジータ(ルイズの使い魔…ゼロの使い魔にな!)

終わり


最後まで見てくれてありがとうございました。
初めて二次創作の長編書いて、色々大変でした><
特にベジータの性格でどうやってルイズとラブコメするかで凄い悩みました。
とかく彼は「ぶっ殺すぞ」ですから(笑)
ともあれ、これが正解かわかりませんが、なんとか最後まで書く事が出来ました。
本当にありがとうございました~( ノ;_ _)ノ
また別の作品でもよろしくです(*´∀`)ノ

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