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ベジータ「ハルケギニア?」1-a

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Pixiv掲載中の私作品です。

小説ブログで何もないのは寂しいので引っ越しさせました^^;

当SSはもしもドラゴンボールベジータがルイズに召喚されゼロの使い魔の世界に行ったら、と言う設定の作品です。

興味が引かれたら読んでみてください^^

また当作品はゼロの使い魔アニメ版を基準にストーリー構成をしております。

あらかじめご了承くださいませm(_)m

 

始まり~

 

ベジータ(ここはどこだ! 一体なにが起こりやがったって言うんだ!)

ベジータ(お、俺は確かスーパーサイヤ人になったカカロットを見るために宇宙船に乗って飛び出したんだ)

ベジータ(そして宇宙船の中で重力トレーニングしていたら、不思議な緑色の球体が突如現れ、それに触れたら気づいたらここにいた)

ベジータ(くそったれ! 一体何がどうなってやがるんだ?)

ベジータ(ど、どうやらどこかの惑星らしいが)

ベジータ(目の前にはおかしな格好をしたやつらがいるな……)

ベジータ(ここの原住民か……!?)

ベジータ(あのピンク髪のチビ女、おかしな棒切れを持っていやがる)

ベジータ(まさかあの女が、おかしな術を使って、俺をここにワープさせやがったのか!?)

ベジータ(お、おのれえぇぇ~~~!)

ベジータ「おいそこの女! 貴様がこのベジータ様をここ呼び寄せやがったのか!?」

ルイズ「!?」

ベジータ「おい! 黙っていないでなんとか言え!」

ルイズ「(ちょ、ちょっといきなりなんなのこいつ)」

マリコ「(おい、あいつなんか怒ってないか?)」

モンモン「(あの胸当ての鎧を見ると、どこかの兵士かしら)」

ギーシュ「(まあ、とは言え所詮は平民だろうけどね)」

キュルケ「(使い魔召喚で平民を召喚するなんて、ぷくく)」

タバサ「(……変な髪型)」

マリコ「(さすがゼロのルイズ、期待を裏切らない結果だな)」

一同「(あははははははは!!)」

ルイズ「~~~~~~///」

ベジータ(なんだこいつら、なにを笑ってやがる!?)

ベジータ「笑うな!! 命が惜しかったら笑うんじゃない!!」

一同「………………」

一同「(あははははははは!!!)」

ベジータ「くお~~~~こ・い・つ・らあぁぁぁ~~~~…」

ベジータ(ちっ! 言葉が通じないから余計に面白く感じやがるのか、このクソ原住民どもめぇぇ~~~~)

ベジータ(このまま全員ぶっ殺しても構わんが、元の場所に戻る方法もわからなくなってもまずいし)

ベジータ(ちっ! あ、頭にくるがこいつらにその方法を吐かせるのが先決か)

ベジータ(そうと決まれば、まず意志疎通しなくては……)

ベジータ(こいつらの言語パターンは、よく聞けば聞いたことがあったな)

ベジータ(……確かブリミュル人のそれだったな)

ルイズ「あんた、……誰?」

ベジータ「………」
ルイズ「言葉も喋れないの?」

ベジータ「き、きさま、こそなんだ?」

ルイズ「……!?」

ルイズ「しゃ、喋れるの!?」

モブ学生「お、おい、あいつ喋ったぞ!?」

ベジータ「あ、あたり、まえだ」

ベジータ「超、エリート、サイヤ人ベジータ様が、この程度の、言葉位喋れないと、でも思ったか?」

ルイズ「ふーん、名前はベジータね」

ルイズ「サイヤ人? サイヤ国なんて国あったかしら?」

ベジータ「そん、なことは、どうでも、いい!」

ベジータ「貴様!  なんの、目的があって、このベジータ様を、こんな、ところに、呼び寄せ、やがった……!?」

ルイズ「貴様、貴様って、こんな態度の悪い使い魔なんて嫌だわ」

ベジータ「なにぃ! 貴様、ぶっ殺すぞ!!」

ルイズ「先生! サモンサーヴァントの儀式をやり直させてください」

ベジータ「おい女! 無視するな! 本当にぶっ殺すぞ!」

コルベール「だ、ダメです! 確かに彼は、少々性格に難がありそうですが……」

ルイズ「少々どころじゃないですよ!」

コルベール「そ、それでも、この儀式はメイジの一生を決める神聖なもの」

コルベール「やり直すなんて儀式そのものに対する冒涜ですぞ」

コルベール「好むと好まざる関係なく、彼は貴女の使い魔となったのです」

ルイズ「でも平民を、い、いえ、もしかしたらこの粗暴の悪さは山賊かなにかかも知れませんよ!?」

ルイズ「そんなのを使い魔にするなんて聞いたことがありません!」

ベジータ「な、なんだと女! このサイヤ人の王子ベジータ様を捕まえて、さ、山賊だと!?」

マリコ「おい、あいつ、あんな格好して王子らしいぞ」

一同「あははははははは!!!」

キュルケ「や、やったじゃないルイズ、彼、平民じゃなくて王子見たいよ? あっはははは!」

ルイズ「うるさいわね! あんたも恥ずかしいからもう黙ってて!」

ベジータ「だま、黙れだとぉぉ!? ぐくく」

ルイズ「ミスターコルベール!」

コルベール「へ、平民であろうと山賊であろうと、お、王子……プ、クク、で、であろうと例外は認めません」

コルベール「さ、さあ儀式を続けなさい」

ルイズ「そ、そんな、これと~~?」

ベジータ「おい貴様! 気安くその棒きっれで突っつくな!」

コルベール「早くしたまえ! 出ないと君は本当に退学になってしまいますぞ?」

ルイズ「……!?」

ルイズ「……わかりました」クル

ベジータ「……? なんだ女」

ベジータ「急に近づいてきて……そうかやっと元の世界に戻る方法を話す気になったか?」

ベジータ「くくく、まあそれが賢明だろうな」

ベジータ「よおしいいだろう!大人しく話せば、特別大サービスでこの星の奴らはぶっ殺さないでおいてやる」

ベジータ「感謝するんだな、っておい、話すのにそんなに顔を近づける必要は……」

ルイズ「か、感謝しなさいよね! 貴族にこんなことされるなんて、普通は一生をないんだから」

ベジータ「な、なにを言って……」

ルイズ「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール」

ルイズ「五つの力を司るペンタゴン

ルイズ「この者に祝福を与え、我の使い魔となせ」

ベジータ「な、なにをする気だ!? か、帰るための術か!?」

ルイズ「い、いいから大人しくしなさい!」

ベジータ「ちょ、ま、待て、きさ……」

ルイズ&ベジータ「ちゅ」

ベジータ「ななな、何をしやがる!」ドン!

ルイズ「きゃああああ!」ひゅーーーーん、どーん!

タバサ「……!?」

キュルケ「ルイズ!!」

マリコ「おいおい、ルイズのやつ壁にぶっ飛んでいったぞ!? 大丈夫か!?」

ギーシュ「お、おい平民! レディに対してなんてことするんだ!」

ベジータ「黙れ! ほ、本当ならぶっ殺してるところだが手加減はした。死んではいない!」

ルイズ「あたたたた。一体なんなのよ、もう!!」

キュルケ「ちょっとルイズ平気!? 大丈夫!?」

ルイズ「うるさいわね! ほっといてよ! ちょ、ちょっとあんた何するのよ!」

ベジータ「それはこっちのセリフだ! ほ、誇り高きサイヤ人の王子の唇を……な、なんて下品な女だ!!」ゴシゴシ

ルイズ「こ、高貴な私がしてあげた口づけを、きき汚いものを拭き取るみたいに」

ルイズ「ゆ、許せない!!!」

コルベール「ま、まあ落ち着いてミス・ヴァリエール」

コルベール「うむ、コントラクトサァーヴァントは無事終了しましたな」

ベジータ「何!? これもおかしな術の一環だったのか!?」

ベジータ「貴様ら! 今度は一体何をしやがった!?」

ルイズ「大人しくしなさい、すぐ終わるわ。使い魔のルーンが刻まれるだけだから」

ベジータ「使い魔だと? そいつは一体……」

ベジータ「!?」

ベジータ(な、なんだ体が熱い!!)

ベジータ(それに手に激痛が……な、なんだ文字みたいなもの浮かび上がって)

ベジータ「ぐおおおおおーー!!」
しゅううううう

ベジータ「く、ぐく」

ベジータ(な、なんだ、こ、これは?)

ベジータ(手に焼き印みたいなものが、ぐ、くく……)

ベジータ(こ、こいつら、人が大人しくしてたらふざけた真似を~~~)

ルイズ「……あんたみたいな、粗暴で教養の欠片もない平民より劣る存在を使い魔にするなんて、胃が痛くなる思いだけど、退学にはなりたくないし」

ルイズ「ほんと~に! もの凄い嫌だけど、しょうがないから私の使い魔にしてあげるわ」

ベジータ「さっきからベラベラ訳のわからんことを!」

ベジータ「貴様! 何をしたのか俺にもわかるように説明しないと、本当にぶっ殺すぞ!!」

ルイズ「あ~もう! なんて口が悪いのかしらこの使い魔は、ご主人様を貴様呼ばわりしてはいけないなんて犬でもわかるわ! まったく犬以下ねこいつは」

ベジータ「い、言うにことかいて、こ、この俺様を犬以下だとぉ?」

ベジータ「しかもなんでお前が俺の主人になるんだ!」

ルイズ「何を当たり前の事を聞いてくるの?」

ルイズ「使い魔ってのは、マスターに使える忠実な下僕なのは、昔から決まっている事じゃない」

ベジータ「げ、下僕だとぉ~~~!!」

ベジータ「ん? も、もしかしてこの手の印は、ま、まさか、ど、奴隷の証なのか?」

ルイズ「だ・か・ら! 使い魔だって!」

ルイズ「……まあ役割は似たようなものかも知れないけど」

ルイズ「とにかく、私はあんたのご主人様なの、ちゃんと様をつけて呼ぶかマスターと言いなさい!」

ベジータ「そんなことは知ったことか! 人を勝手に呼び寄せたり、体に焼き印したり、あげくのはてに主人と呼べだぁ!?」

ベジータ「女! さすがの俺でも、デタラメ過ぎてついていけんぞ! バカが!」

ルイズ「お、女? ば、ばかですってぇ!?」

ルイズ「~~~~~~~~~!!」

ルイズ「………」

ルイズ「……あんたちょっとついて来なさい」クイクイ
ベジータ「……一応聞いてやるがなぜだ?」

ルイズ「決まってるでしょ!! あたしの部屋で誰がご主人様か、たっぷり叩き込んであげるからよ!」

コルベール「ミ、ミス・ヴァリエール、使い魔は奴隷ではなく、あくまでパートナーですぞ?」

コルベール「あまり手荒な事は……」

ルイズ「ミスターコルベール!! これはあたしと使い魔の問題なんです!!」

ルイズ「サモンサァーヴァントは終わったのですから、これ以上は余計な口は挟まないで下さい!!」

コルベール「わ、わかった、わかったから落ち着きなさい。ミス・ヴァリエール」

コルベール「私はこれ以上はもう何も言いません、しかし、彼は使い魔とは言え人間」

コルベール「貴族、いえそれ以前に人間として理性ある行動をすることを望みますぞ? ミス・ヴァリエール」

ルイズ「わかってますわミスター・コルベール」

ルイズ「さあ! えっと……お前はベジータ、だったかしら?、まあなんでもいいわ、ついて来なさい! 」

ベジータ「………」

ルイズ「ちょっとご主人様の声が聞こえないの!? つ・い・て・きなさい!!」

ベジータ「ふん! 断る!!」

ルイズ「な、なななんですってぇ~~~!?」

ベジータ「さっきから勝手なことぬかしやがって、ふざけるな!」

ベジータ「使い魔だかなんだか知らんが、そんなものは知るか!!」

ベジータ「俺は元の世界に帰せと言ってるんだ!! ついでにこのくそったれな焼き印も綺麗に治せ!! 治さなければただでは済まさんぞ!?」

ルイズ「使い魔の神聖な印を、くく、そ、……モニョモニョですって!?」

ルイズ「もう絶対に許せないわ!!」

ルイズ「こうなったら力ずくでも連れてってやるわ!」グイ

ベジータ「ふん! 面白い、やれるものならやってみろ!」

ルイズ「調子にのって! 見てなさい!! ふぎぎぎぎ」グググ

ルイズ「……ハアハア」

ルイズ「くぬぬぬぬぬぬ!!」グググ

マリコ「見ろよルイズの使い魔、まったく言うことを聞こうともしないぜ」

マリコ「自分が呼んだ使い魔すら制御出来ないなんて、さすがゼロのルイズだな」

一同「あははははははは!!!」

ルイズ「~~~~~~~~~///」

ルイズ「もー! なんで使い魔のクセに言うこと聞かないのよ! ばか! 来なさい! 来なさいってば!!」

ベジータ「ふん!」

ルイズ「こ、この!」

ルイズ「こうなったら仕方ないわ!」

ルイズ「ちょ、ちょっと自信ないけど浮遊の魔法で」

ルイズ「……風と大気の精霊よ」

ギーシュ「待ちたまえルイズ」

ルイズ「彼の者を……何よギーシュ?」

ギーシュ「どうやらお困りのようだね、僕が手伝ってあげようじゃないか」

ルイズ「余計なお世話よギーシュ、あんたに手伝ってもらわなくても、あたし一人で出来るからほっておいて!」

ギーシュ「まあそう言うなよルイズ」

ギーシュ「彼の貴族に対する弁えない態度は、僕も見ていて鼻にかかっていたんだ」

ギーシュ「だから少し懲らしめてやりたいのさ、この僕の手で、どうだろうやらせてはくれないか?」

ルイズ(……ここでギーシュに任せるのはなんか嫌だけど)

ルイズ(でもまた魔法が失敗したらみんなに笑われるし)

ルイズ(……そうだ!)

ルイズ(そこまで言うならしょうがないから任してあげるって感じにすれば、私の面子も守れるし)

ルイズ(うん、それならいい感じじゃない! それでいこう!)

ルイズ「しょ、しょうがないわね、そんなに言うならやらしてあげるわ」

ギーシュ「ありがとうルイズ、感謝するよ」

ギーシュ「で、彼をどう懲らしめようか?」

ルイズ「それはいいわ、とりあえず浮遊の魔法で私の部屋まで無理矢理連れてきて」
ギーシュ「そんなんでいいのかい? まあ君がそれでいいならわかったよ」
ギーシュ「それでも、平民が貴族に抗えないと言うのを再認識させるには充分だろうからね」

ベジータ「何をゴチャゴチャ言ってるんだ! 勘違いしてるようだから忠告してやるが、貴様らが束で何人来ようが俺は動かんぞ!?」

ギーシュ「ふ、こいつは記憶喪失かなにかじゃないのか?」

ギーシュ「平民は貴族には絶対に勝てない、そんなことも知らないなんてな」

ギーシュ「だが安心するといいよ、すぐに思い出させてあげるから、そら!」

ベジータ「ふん! くだらんはったりを……!?」

ベジータ「なにぃ!? お、俺の体が勝手に浮くだと!?」

ギーシュ「ふん、驚いたかい? 平民には絶対に出来ない真似さ、貴族に逆らう事の無意味さを、少しは思い出したかな?」

ベジータ(ちっ! またやつらの妙な術って訳か)

ベジータ(だが、この程度の力でベジータ様を縛れると思っているのか!)

ベジータ「はあっ!!」バシューン!!

タバサ「……!?」

ギーシュ「な、なんだ変な風が」

ベジータ「………」スタッ

ルイズ「ちょ、ちょっとなにやってるのよギーシュ、あいつ地面に降りちゃったじゃない!」

ギーシュ「あ、あれ? 魔法を解いたつもりはなかったんだけど」

キュルケ「あはは、ギーシュも案外抜けてるところあるからね~」

タバサ「……危険」

キュルケ「……タバサ?」

ルイズ「もうやるんならちゃんとやりなさいよ!」

ギーシュ「わ、わかってるさ、すぐにやるからちょっと待っていたまえ!」
ベジータ「おいそこのキザ野郎!!」

ギーシュ「な、キ、キザ野郎 だって!?」

ギーシュ「ふ、ふふ、これだから低レベルな平民困る」

ギーシュ「ちょっとした偶然が起こったくらいですぐに付け上がるのだからね」

ギーシュ「でもすぐにわからせて……」

ベジータ「貴様のくだらん言い訳などどうでもいい!」

ギーシュ「い、言い訳だって!? おまっ! くっ……き、君あまり勘違いでものは言わない方がいいよ?」

ギーシュ「命を縮めることになるからね」

ベジータ「けっ! どっちが勘違いだ笑わしてくれる」

ベジータ「まあいい、それより貴様はこの中で一番強い戦士なのか?」

ギーシュ「ん? ……ほう、そんな強気な口を聞いても、内心ではこのギーシュに怖れをなしてたみたいだね」

ベジータ「はっ、どこまで勘違いするんだこの野郎は」

ベジータ「俺はお前らの中で一番強い戦士なのかどうかだけ聞いているんだ」

ベジータ「さっさと答えやがれ、このウスノロ!」

ギーシュ「く、こ、この!」

ギーシュ「……ま、まあいい、僕は君と違って温厚で理性的な人間だからね」

ギーシュ「怒らず答えてあげようじゃないか、まあ僕が一番と言うのはおこがましいが、それに近いものではあるだろう」

ギーシュ「ただ戦士などと言う下品な物ではない。僕は騎士さ、愛する者を守るね」

ギーシュ「そして愛する者は、もちろんモンモランシー君のことさ」

モンモン「はいはい」

ベジータ「ち! ベラベラとくだらんことも言いやがって、まあいい」

ベジータ「貴様がそれなりに強いならあっさり殺して、誰を相手にふざけた事をやってるのか、そこのクズどもにわからしてやる」

ギーシュ「君が僕を? あっはははは、冗談はやめたまえ」

ベジータ「ほう? 冗談だと思うか?」

ベジータ「ならばかかってくるがいい」

ベジータ「来ないなら、そこの貴様が好きだと言ってる女から殺してしまうぞ」

ギーシュ「なに!?」

ベジータ「お前はそいつの騎士様とやらなんだろう? どうだ少しはやる気になったか?」

ギーシュ「………」

ギーシュ「ルイズ」

ルイズ「な、何よ?」

ギーシュ「サモンサァーヴァントをやり直したいって言ってたよね?」

ギーシュ「すぐに叶えてあげるよ、それ」

ルイズ「そ、それはどういう」

ギーシュ「彼が死んでしまうからさ、死ねば新しく召喚することも、ミスター・コルベールもお許しになられるだろう」

ルイズ「ちょ、ちょっと殺すまでは頼んでないわ!」

ルイズ「やめて! やめてよ! あんなのでも私が初めて召喚した使い魔なんだから!」

コルベール「そ、そうですよミスター・ギーシュ、彼は使い魔とは言え人間なのですぞ!? 落ち着くのです」

ギーシュ「申し訳ないが二人とも、貴族の誇りに傷つけるどころか、愛する者まで殺そうとする、そんな存在を僕は許してはおけない!!」

ルイズ「ちょっと本当に待ってよギーシュ!! あんたも謝りなさいよ!! 今なら許してもらえるかもしれないから!」

ベジータ「うるさいぞ女!! よぉーしそれでいいんだ」

ベジータ「カスみたいな戦闘力だが、妙な術で少しはやりやがるんだろ? 楽しませてくれよ」

ギーシュ「か、カスだって!? 謝るどころかこいつ!!」

ギーシュ「ルイズ、悪いけど次のサモンサァーヴァントための呪文詠唱の言葉でも考えててくれるかな?」

ギーシュ「今度はまともな使い魔が来るようなちゃんとした言葉をね」

ルイズ「え」

ベジータ「おい、やるんなら最初から全力でやれよ、悔いが残らないようにな? ククク」

ギーシュ「い、言われなくてもやってやるさ!」

ギーシュ「たっぷりと後悔するよう苦しませるためにね! いでよ僕の青銅の騎士!!」
ずごごごご(地面からゴーレムが現れる

ゴーレム「………」

キュルケ「あーらら、ギーシュのやつマジになっちゃったわ」

タバサ「……止めたほうがいい」

キュルケ「確かにね、あのベジータって子、本当に殺されちゃうかも知れないしね」

キュルケ「平民でもあまり血生臭いのは見たくないわ」

タバサ「……違う逆」

キュルケ「……タバサ?」

ベジータ「………」

ギーシュ「ふ、ゴーレムと戦うのは想定外すぎて言葉も出ないかい?」

ギーシュ「悪いが魔法を使って戦うのがメイジの戦い方でね」

ギーシュ「地属性専門の僕は、ゴーレムを操って戦うのがスタイルなのさ」

ベジータ「そ、そんなガラクタ人形を戦わせるのがお前の全力なのか?」

ギーシュ「強がりはやめたまえ」

ギーシュ「うん? そうだ素手の君にこれではあまりにフェアプレーに欠けるかな?」

ギーシュ「はっ!」

ギーシュ「ふふん、その剣はサービスだ。使いたまえ」

ベジータ「………」ツカツカ

ベジータ「………」ジッ(剣を見る

ギーシュ「実力の差は歴然だ。敵の塩を受け取っても恥ずかしいことではないよ?」

ギーシュ「それともプライドが邪魔してるのかな?」

ベジータ「………」グッ、ズボッ!(剣を引き抜く

ギーシュ「そうそうそれでいいんだ」

ギーシュ「元より平民と貴族じゃ勝負にもならないんだからね」

ベジータ「………」

ベジータ「ふん!」ベキィ!(剣をへし折る

ギーシュ「なっ!?」

ルイズ「え!!」

モンモン「きゃ!」

タバサ「………」

キュルケ「ちょっと」

マリコ「剣をへし折るなんて、あ、あいつ力だけは凄くないか?」

ベジータ「ち! この程度の事しか出来んとは」

ベジータ「同じ術使いならグルドの方がましだぜ。がっかりさせやがって!」

ギーシュ「な、なにぃ?」

ギーシュ「根拠のない強がりを言うな!」

ギーシュ「もういい、殺してしまえ僕のゴーレム!!」

ゴーレム「……!」

ベジータ「ふ」シュン

ゴーレム「……!?」

ベジータ「でやぁ!」スガーン! ヒューン………ドーン!!

ゴーレムは、ベジータの一撃で遥か後方の壁に吹っ飛ばされ粉々になる。

ギーシュ「え? なんであいつがあんなところに? ぼ、僕のゴーレムは?」キョロキョロ

ルイズ「な、なに?  何が起きたの?」キョロキョロ

マリコ「……え、あ!」

マリコ「もしかして後ろで煙が上がってるのってそうなのか?」

キュルケ「そ、そんなまさか? 人間の力であそこまでゴーレムを吹っ飛ばしたって言うの!? 魔法も無しで!?」

タバサ「………;」ジャキ(杖を構える

ベジータ「どうした? その人形がやられたらもう終わりか? 終わりなら殺してやるぞ?」ツカツカ

ギーシュ「そ、そんな嘘だ!」

ギーシュ「ま、まだだ! まだ僕の力はこんなもんじゃない!」

ギーシュ「大いなる大地の精霊よ!! 我に……」

ベジータ「ふん」シュン

ギーシュ「ちか、ぐあっ!」(ベジータに首を絞められる

ベジータ「ふふんやはりそうか、お前らは、その呪文みたいな言葉を言わなければ術は使えないようだな」

ベジータ「もう終わりのようだな、このまま首をへし折ってやろうか?」グググ

ギーシュ「かはっ、だ、だずげで……」

ルイズ「!?」

ルイズ「ちょ、ちょっとやめなさいよ! これは命令よ! 今すぐギーシュを離しなさい!」

ベジータ「うるさいぞ女! まだ主人気取りでいやがるのか」

ベジータ「グダグダ抜かすと本当にへし折るぞ!」

ルイズ「!? ……そ、そんな」

モンモン「ぎ、ギーシュ」

キュルケ「ちょ、ちょっとあれ本当にヤバイんじゃないの!?」

タバサ「………;」

タバサ(……ダメ、助けたくてもギーシュがいるから魔法が撃てない)

ベジータ「ふん、ようやく誰を相手にしてるのかわかってきたようだな、馬鹿どもが」

ベジータ「おい! そこのハゲ頭野郎!」

コルベール「はっ、ハゲ!? わ、私の事ですか?」

ベジータ「そうだ。他の馬鹿なガキじゃ話にならんから、お前が答えろ、答えなければ」グググ

ギーシュ「がはぁっ!?」

コルベール「わ、わかりました、わかりました、な、何でもお答えします」

コルベール「ですからどうか落ち着いて」

ベジータ「よーしそれでいいんだ」

ベジータ「では聞くぞ?」

コルベール「は、はい」

ベジータ「この手の印を消して俺を元の世界へ戻す事は出来るか?」

コルベール「そ、それは」

ベジータ「言っておくが『出来ない』は認めんぞ? 必ずやるんだ」

コルベール「し、しかしそれは前例がないことでして」

ベジータ「何! 出来ないと言うのか!?」

ベジータ「貴様~~~もし出来ないと言うなら、俺はこいつをぶっ殺してこの星の人間を皆殺しにするぞ?」グググ

ギーシュ「がああああ!!」

コルベール「ま、待ってください! 出来なくはありません!」

コルベール「ただそのやり方が、古代の文献など調べないとわからないので、しばらくお時間を頂きたいのです」

ベジータ「ち! 最初からそう言えばいいんだ。イライラさせやがってクズが!」

ベジータ「だがまあいいだろう、俺が頭に来たらすぐ殺すような単細胞でなくてよかったな?」

コルベール「あ、ありがとうございます」
ベジータ「それでそいつはどれぐらい時間がかかるんだ?」

コルベール「使い魔を解呪するなど前例がないことでして、今では言葉もわからない古代の本を解読しながらその方法を探そうと思うので……」

コルベール「い、一年くらいは……」

ベジータ「な、なに!?」

ベジータ「ふ、ふざけるな!! そんなに待っていられるか!! 一日でやれ!一日で!!」

コルベール「い、一年を一日なんて、そんな無茶苦茶な……」

ベジータ「なにが無茶苦茶だ!! 無茶苦茶してきたのは貴様らの方だろうが!!」

ベジータ「こんな世界に勝手に俺を呼び寄せ、こんな目に遭わせて、自分達はできないだと!?」

ベジータ「ふざけるのもいい加減にしろ!!」

コルベール「も、申し訳ありません」

ベジータ「く、お、俺はこんなところで足止めを食ってる場合じゃないんだ」

ベジータ「早くカカロットの野郎に会って」

ベジータスーパーサイヤ人をこの目で見て、俺もスーパーサイヤ人、いやカカロットの野郎を超えなければいけないんだ!」

ルイズ(……カカロット? スーパーサイヤ人?)

ベジータ「く、ぐく」

ベジータ「いいか! 時間がかかるものでも今日中に見つけやがれ!!」

コルベール「で、ですがそれは無理だと」

ベジータ「黙れ! 口答えは許さん」

ベジータ「いいか……」グルルル

ベジータ「ち、腹が減ったな」

ベジータ「ん? よーしそうするか」

ベジータ「おい! ハゲ頭野郎」ポイ(ギーシュを投げ捨てる

ギーシュ「かはっ、ゲホッゲホゲホ」

キュルケ「ぎ、ギーシュあんた大丈夫!?」

コルベール「な、何ですか? えーとベジータさん」

ベジータ「ふん、腹が減った、飯が食えるところはあるか?」

コルベール「え? あ、ええ! あります、ありますよ」

ベジータ「よし、とりあえず飯を食ってる間は大人しくしててやる。案内しろ」

コルベール「わ、わかりました。えーと」

シエスタ「………」コソ

コルベール「あ、シエスタ君! 丁度いいところに、彼を食堂まで案内して頂けますか?」

シエスタ「え!? わ、私がですか!?」

コルベール「ええ、お願いします」ポン(シエスタの肩を叩く

コルベール「……いくら食料を使っても構わないので、出来るだけ彼をもてなしてご機嫌とりをしておいてください」コソコソ

シエスタ「は、はい」

シエスタ「………」スタスタ

シエスタ「め、メイドのシエスタと申します。ご案内します。ど、どうぞこちらへ」

ベジータ「ふん」スタスタ

ベジータ「………」ピタ

シエスタ「?」

ベジータ「そうだハゲ頭野郎、言い忘れていたんだが……」

コルベール「な、なんですか?」

ベジータ「飯を食い終わっても何も見つかってなかったら」

ベジータ「そこのギーシュとか言うガキと連れの女を殺すからな?」

コルベール「な!」

ギーシュ「ひぃ!」

モンモン「な、なんであたしまで! 私! ギーシュとは何でもないからやめてよ!!」

ギーシュ「……そ、そんなモンモランシー」

モンモン「ちょっと引っ付かないでよ!」

ベジータ「ふん! お前らの関係などどうでもいい!」

ベジータ「俺は殺すと言ったら殺す!」

ベジータ「死にたくなかったら、文字どおり死に物狂いで探す事だな」

ベジータ「俺が元の世界に戻れる方法をな!」ツカツカ

モンモン「そ、そんな」ヘタッ(崩れ落ちる

シエスタ「………」チラチラ

ベジータ(……やっぱり一人か二人見せしめに殺しておくべきだったかな?)

ベジータ(ち! フリーザスーパーサイヤ人も、カカロットの野郎に先を越されて以来)

ベジータ(永遠の命なんかくだらなくなったし、カスみたいな奴殺してもちっとも楽しくなくなった)

ベジータ(以前の俺なら、逆らう奴らが弱くても虐殺するのが楽しかったのに)

ベジータ(……一体俺はどうなっちまったんだ)

ベジータ(………)

ベジータ(……なあに、ちょっとまぐれで下級戦士に追い抜かれて気が動転してるだけさ)

ベジータ(やつらをぶっ殺してそれを証明してやる)

ベジータ(やつらのあの様子じゃ、元に戻す方法なんか、そうそう見つからなそうだしな)

ベジータ(ククク、どんな雑魚でも容赦なく殺してやるぞ)

ベジータ(たっぷりと恐怖を味あわせてやってな!)

ベジータ(俺は純粋な悪のサイヤ人ベジータ様なのだ!)

ベジータ「ハルケギニア?」1-b - 小説書きながらパチンコ業界から転職を目指すブログ