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鉄血のオルフェンズ、死んでもラフタに幸せになってもらいたいSS「ラフタの死の秘密」2話 死神くんクロスオーバー

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アニメで無残に死んでしまったラフタが、せめて妄想の中だけでも幸せになって貰いたい! と思って機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズのSSを書き始めました!

 

また昔のジャンプ漫画「死神くん」をクロスオーバーをさせているSSになっているので、面白そうに感じられたら、是非読んで下さい!

 

www.s-kimamaniotalife.jp

 

2話

 

ラフタ「昭弘が死ぬ…ってどう言う事よ」

 

悪魔「どうもこうも、死神がついてる人間は死ぬのさ」

 

ラフタ「は? 死神? 何それ?」

 

悪魔「死神も知らないのか、まあ、あの男の肩の辺り見てみな」

 

ラフタ「肩…?」

 

悪魔「俺と接触したお前ならもう見えるはずだ」

 

ラフタ「…」ジー。

 

(…! 何あれ…帽子をかぶった子供? 見たいのが浮いてる)

 

「何あれ? オバケ?」

 

悪魔「悪魔を知らないのにオバケは知ってるのか?」

 

ラフタ「うるさいわね! 良いから何なのよあれは!?」

 

悪魔「あれは死神さ」

 

「死ぬの予定の人間に憑りつくんだ」

 

ラフタ「昭弘が死ぬ予定って…それ本当なの?」

 

悪魔「ああ」

 

ラフタ「ふざけないでよっ!」ズイ。

 

悪魔「ひぇ」

 

ラフタ「何で昭弘が死ななきゃならないのよ!」

 

悪魔「お、俺に怒鳴るなよ…全ては神様が決めている事さ」

 

ラフタ「神様って、なんでそんな…」

 

「もう一杯人が死んだのに」

 

タービンズも無くなっちゃうし」

 

「何でこれ以上奪う事をするのよ…」

 

悪魔「…」

 

ラフタ「…ねえ?」

 

悪魔「? 何だ?」

 

ラフタ「昭弘は本当に死ぬの?」

 

悪魔「別に信じなくても良いけど、俺は嘘は言って無いぜ」

 

ラフタ「…そう」

 

「…」

 

「…ねえ?」

 

悪魔「何だ?」

 

ラフタ「あんたと契約すれば、その願いで昭弘助ける事も出来るの?」

 

悪魔「え…?」

 

ラフタ「どうなの?」

 

悪魔「あ~それはだなー…」

 

ラフタ「…どうなの?」ジト。

 

悪魔「それはちょっと…いや、非常に難しいと言わざるを得ないな」

 

ラフタ「なんでよっ! 何でも願い事が叶えられるって言ったじゃない!」

 

悪魔「い、いや、まあちょっと落ち着けって」

 

「俺は言ったろ? 死ぬ予定の人間は生き返らせる事は出来ないって」

 

ラフタ「それがなによっ! 何で予定だとダメなのよ!」

 

悪魔「それは神様によって決められた事だからさ」

 

「死ぬ予定が決まっている人間は、流石の悪魔でも助ける事は出来ないんだよ…」

 

ラフタ「何でよどうにかしてよっ!」

 

「どうにかしないと…」ギリギリ!

 

悪魔「うへっ! く、苦しい…」

 

「や、止めろ、悪魔の首を絞めるな!」

 

ラフタ「うるさい! 昭弘が助かる方法を言いなさい!」

 

悪魔「だ、だから神様の決定は…」

 

ラフタ「嘘! あんたさっき非常に難しいって言ってた!」

 

「それは難しけど方法はあるって事でしょう!?」

 

悪魔「…!」

 

ラフタ「分かってるんだから…さあ観念して言いなさい…!」ギリギリ。

 

悪魔「ぐええ」

 

「わ、分かった言う!」

 

「身代わりだ! 身代わりがいれば良い!」

 

ラフタ「身代わり…?」

 

悪魔「ぜーぜー、あ、あの男の代わりに死ぬ人間がいれば良いって事だよ」

 

ラフタ「それって…昭弘を助けるためには誰かが死ななきゃいけないって事?」

 

悪魔「そうだよ」

 

ラフタ「…何よそれ、それじゃどうにもならないじゃない」

 

悪魔「だから難しいって言ったじゃないか」

 

ラフタ「…ウソは言って無いわよね?」

 

悪魔「これ以上首を絞めても何も出てこない、俺が死ぬだけだ」

 

ラフタ「そ…」

 

「…」

 

悪魔「…」

 

ラフタ「ねえ?」

 

悪魔「なんだ」

 

ラフタ「…えっと」

 

「…その、例えばの話何だけど」

 

悪魔「…」

 

ラフタ「その身代わりって、アタシでも…」

 

悪魔「ああ! やっぱりそう言う話になるよな!」

 

ラフタ「!」

 

悪魔「絶対にそう言う流れになると思ったよ…」

 

「困るんだよな~それだと」

 

ラフタ「な、なんでよ」

 

悪魔「だってそんな身代わりになるなんて願いにされたら」

 

「最初の願いで死んで、三つ全部の願い叶える事が出来ないじゃないか」

 

「これじゃ魂が奪えない」

 

ラフタ「…! やっぱあんたアタシの魂を狙ってるじゃない」

 

悪魔「…まあそれが俺の仕事だから否定はしないさ」

 

「でも願いごとを叶えるにもルールってもんがあるんだろ?」

 

「願いの一つを使って願いを増やすのがダメなように」

 

ラフタ「え? ダメなの?」

 

悪魔「…ダメ;」

 

「まあ、そう言う風に対価を無視した契約にするって言うんなら」

 

「流石にこちらがごめんだね」

 

「俺はこれ以上首を絞められる前に消えるとしよう」

 

ラフタ「え…」

 

「ちょ、ちょっと待ってよ。行っちゃうの?」

 

悪魔「…」ニヤリ。

 

「ああ、お前と契約しても、俺には何もメリットが無さそうだからな」

 

ラフタ「い、いやちょっと待ってよ」

 

悪魔「なんだ?」

 

ラフタ「まだ身代わりになるとは言って無いでしょう?」

 

悪魔「なんだ腹を決めたんじゃないのか?」

 

ラフタ「当たり前でしょ! 死ぬのよ!?」

 

「いくら昭弘のためだって、出来る訳ないでしょう!?」

 

悪魔「そうかまあ悩むの好きにすればいいが、決断は早くした方が良いと思うぞ」

 

ラフタ「え? 何で」

 

悪魔「あの男は死ぬ事が決まっているんだ。って事は」

 

「いつ死ぬか分からないんだぞ?」

 

ラフタ「!」

 

「い、いつ死ぬの?」

 

悪魔「知らん俺は死神じゃない」

 

「一週間後かも知れないし、三日後かも知れない」

 

「もしかしたら今この瞬間にも」

 

ラフタ「!!!」

 

悪魔「と言う場合もあり得るな」

 

ラフタ「…」

 

悪魔「…」

 

ラフタ「…ね、ねえ?」

 

悪魔「何だ?」

 

ラフタ「そ、その…あんたが身代わりが嫌って言うなら、他に何か無いの?」

 

悪魔「…」ニヤリ

 

悪魔「うーん…と言ってもなあ…うーん」

 

ラフタ「な、何でも願いごとが叶えられるなら、何かあるでしょ!?」

 

悪魔「いーや、お前の言うとおり、俺もそんなに万能じゃないからな…」

 

ラフタ「な、何か思いついてよ!」

 

(昭弘が死んじゃう…!)アセアセ。

 

悪魔「…」チラ。

 

「ふっ…」ニヤ。

 

「あ!」

 

ラフタ「! 何か思いついたの?」

 

悪魔「ああ、俺とした事がこんな簡単な事を忘れてたぜ」

 

ラフタ「な、何!?」

 

悪魔「別の誰かを身代わりにすればいんだよ」

 

ラフタ「え?」

 

悪魔「聞こえなかったのか? 別の誰かを殺せば良いって言ったのさ」

 

ラフタ「え、ちょ…っと」

 

「あはは、別の誰かって…そんな」

 

悪魔「おいおい、散々モビルスーツに乗って人を殺してきたのに、今更人を殺す事に尻込みかい?」

 

ラフタ「そ、それとこれとは違うわよ!」

 

悪魔「何が違うんだ、同じ人殺しだ」

 

ラフタ「違う! 戦争で殺し合いするのは、お互い命を賭けて守りたい物があるから…覚悟の上ってやつだよ」

 

「でもそれは、そんな不意打ち見たいな真似…」

 

「それにいくら昭弘のためでも無関係の人間を殺すなんて…」

 

悪魔「別に良いじゃないか、どこの誰とも知らない人間なんて、お前にとって何の価値も無い人間だろ?」

 

ラフタ「価値が無い人間なんていない!」

 

悪魔「お…」

 

ラフタ(価値が無い人間なんていない…絶対いないんだ)

 

(それを認めたら、昔ダーリンが、私に価値があるって教えてくれた事が嘘になる)

 

悪魔「立派な言葉だが、しかし良く考えて見な、お前にとって価値の無い人間は確実にいるぜ?」

 

ラフタ「まだ言うか…!」

 

悪魔「ジャスレイ」

 

ラフタ「!」

 

悪魔「熱くなった頭は目が覚めたかい? そうお前の大事な人を殺したジャスレイだ」

 

「それに直接手を下したイヨクだったか? それもいる」

 

「どうだちょっと考えれば、お前に取って生きる価値の無い人間なんてゴロゴロいるだろう?」

 

ラフタ「…あ…ぅ」

 

悪魔「………殺してしまえよ?」

 

ラフタ「…!」

 

悪魔「それに早くしないとは、お前の大事な昭弘が…」

 

ラフタ「昭弘…」

 

悪魔「俺ならお前を救ってやれる」

 

ラフタ「あんた…」

 

悪魔「契約───するか?」

 

ラフタ「契約…」

 

(ど、どうしよう…でも早く決めないと昭弘が───)

 

悪魔「時間がないぞ!」

 

ラフタ「…!」ビク。

 

「わ、私は───け、契約す…」

 

 

死神「だめだ」

 

ラフタ「え?」

 

悪魔「…チッ」

 

ラフタ「え、あんた、さっき昭弘の周りに浮いてた」

 

「死神?」

 

死神「…」

 

続く

 

~次回

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