こんにちわどうもてんたまです。
うしおととら27話を視聴しましたので、ストーリー解説の元感想を書いていこうかと思います。
ネタバレも含みますので、まだ見ていない人は、ストーリー説明を飛ばして見所だけをみるか、 またはアニメをご視聴してからお読みくださいませ。
【初めに、うしおととらとは?】
主人公うしおは、とある事から自分の家の地下で、獣の槍と呼ばれる妖怪殺しの槍に磔にされていた、齢2000年の大妖怪とらから、その槍を引き抜いてしまい、以来そのとらとともに妖怪と戦う非現実世界に足を踏み入れる事になってしまった、中学生が主役のダークファンタジーである。
【前回の話の流れ】
白面の者を研究していたハマー機関に捕らえられたうしおと麻子は、そこで培養されていた人工白面の者に襲われ窮地に陥ってしまうが、ハマー機関の研究者の一人、ヘレナの身を捨てた自爆によって助かることが出来る。
かくしてハマー機関は完全に閉鎖となり、人工白面の者を倒すことが出来たのだが、ヘレナの死が後味の良くないものを残す。
・前回うしおととら26話
【今回のあらすじと言うかストーリー】
「許せぬ」
仄暗く、冷たい深海から怨嗟の声を上げる者がいた。
真っ白な白い顔、その眉間に憎々しくシワを刻みながら言葉を発する主は【白面の者】
白面の者は、かつて遠き昔に、与えられた、植えつけられた「恐怖」を。
邪悪の象徴たる【白面の者】に恐怖を与えた【獣の槍】に苦渋を感じていた。
決して許しはせぬ、と。
それに呼応するかのように、白面の者の周りにいる無数の婢妖が怪しく蠢いていた。
これから起こる、恐ろしい事に対する前触れのように、ぞわぞわとぞわぞわと蠢いていた。
白面の者が怪しく動き出していた頃、その予兆を感じたか、うしおもまた、白面の者との戦いが始まる前に、やれる事はやっておこうと考えていた。
そして振り向き相棒の名を呼ぶ。
「とら!」
しかし、いつも傍にいたその相棒【とら】は返事には答えない。
返事が返らない事に、うしおは軽く舌打ちをし、踵を返す。
一方その頃、麻子は礼子に刺繍を教えてくれと頼んでいた。
「何故?」と聞く礼子に、麻子はモジモジしながら「うしおのバカが…すぐ物を無くすから名前入りのバックでも作ろうかと思って」と言う。
そんな麻子を見て、礼子やそして一緒にいた真由子がくすりと笑う。
そして「きっと喜ぶわ」と言う礼子の言葉に、満面の笑みをこぼして「本当!?」と喜ぶ麻子の姿があった。
そんな事があったと露知らず、うしおは、麻子の家に借りたノートを返しに行っていた。
まだ麻子が帰ってなかったので、ノートだけ置いて帰るうしお。
そんなうしおを「もう帰ってしまうのか?」と家族のように引き止める麻子の父と母。
「また来るよ。ありがとう」と言い、麻子の実家であるラーメン屋を後にするうしお。
いつものやり取り、いつもの会話。
うしおがそんな感じに帰路につこうとしていた頃。
麻子もまた、刺繍の勉強は終わったのか、礼子の家を後にしていた。
そして帰り道の桜並木に「わあ」と感嘆の声を漏らす。
うしおもその桜に良い物を感じながら歩いていた。
二人は図らずして同じ道を歩いていた。
その桜並木が見える道を。
そして出会う。
必然的に出会う。
二人とも顔が合うと「あ」の一言。
しばしの間と静寂。
そしてうしおの咳き込みを皮切りに会話が始まる。
「お前借りたノート漢字間違てるぞ!」
「借りた癖に何言ってるの!」
そしていつもの喧嘩が始まる。
そして喧嘩別れ。
いつもの事。
そして麻子に踵を返してうしおは思う。
どうしていつもこうなってしまうのかと。
今日も明日も、来年も。
その来年の言葉にうしおは気づく。
白面の者と戦ったら、その来年は来るのかと。
今この時を大切にしなくてはいけないのではないか、と言うその事を。
そう感じたうしおは、麻子の元に駆け寄り、素直に、それでも少し意固地さを混ぜて「送ってやるよ」と言う。
そしてその言葉を送った麻子の顔を見てうしおは はっとする。
驚くほど素直なその笑顔に。
素直に笑顔で「うん」と答える麻子に目を奪われた。
奪われて麻子に「どうしたの?」と言われるまで目を奪われ続けた。
そしてつい「綺麗だな、と思って」と赤面しながら言ううしお。
それに、うしおの言ってる綺麗の意味が、自分の事だと感じて同じく赤面する麻子。
しかしすぐに「いや…サクラがよ」とごまかすうしおに、麻子は怒るが、それはいつものそれでは無かった、怒り方ではなかった。
うしおを叩くもどこか嬉しそうな、そんな顔、麻子はそんな顔しながら怒っていた。
そして桜吹雪舞う中、どこかうしおと通じ合えた事に喜んでいた。
しかし、目の前に今も縦横無尽に舞う桜吹雪が、目の前を同じく楽しそうに走るうしおを、まるでかき消すように舞っていた。
そして消えた。
本当に消えた。
その直後麻子はうしおを見て「誰?」と言う。
それにうしおは悪い冗談だと思い「何言ってんだよ」と笑うが、麻子は本当に知らないような人を見る目でうしおを置いて先に行ってしまう。
その事にただ事ならぬ物を感じたうしおは、麻子を追いかけ、いつもの様におじさんに断って、家に上がろうとするが、しかし「知らない人の家を勝手に上がっちゃいけないよ」と引き止められる。
さっきまで家族同然に話していたのに引き留められたのだ。
さらに麻子にも「こんなところまでついて来て!」と、変質者を見るそれのように罵声浴びせる。
それらの事でがっくりと力を無くし項垂れるうしお。
何かがおかしいと思いつつも、ショックの方がでかく、トボトボと帰るうしおに、麻子の父は、麻子にフラれたと勘違いして、ラーメンを奢る。
そしておじさんもおばさんも、麻子には決まった相手がいるんだと言う、思い出せないけどいるんだと口にする。
その言葉に余計に悲しさを感じたうしおは、涙を滲ませながらラーメンをすするのだった。
何かがおかしい、何か変な事が起きている。
そう感じたうしおは、父親、紫雨に事の真相を聞こうとするが家には見当たらない。
思い当たる所を探しに光覇明宗の総本山に向かうが、そこで目にした者は、紫雨を含めた石化した光覇明宗の人たち。
もはや誰も聞く相手がいなくなってしまったうしおは、一人光覇明宗の総本山で蹲り「俺…一人だ」とかみしめるように言う。
そんな失望感あふれる中、一つの影がうしおの前に現れる。
その影は相棒の【とら】だった。
うしおはすぐにでも声をかけたかった。
しかしとらも他と同じように自分を忘れていたら? その恐怖がうしおの口を閉ざした。
しかしそんなうしおにとらは「な~に、しけた面してるんだ。うしお」と、うしおの心配をよそに、何でも無いように言うとら。
それに得も言えぬ嬉しさを感じたうしおは、拳を握り小さくガッツポーズをするのだった。
とらは語った。
うしおを1日中見ていた事を、そして記憶が無くなったのは白面の者の仕業だと。
その事実を知ったうしおは、何故白面の者がそんな事をするのか分からなかったが、とらの勧めでとりあえずす、真由子の家に向かう事にした。
とらは言う。
真由子には特別な力があると、だからもしかしたら記憶は奪われてないかも知れないと。
うしおはその言葉に不安を感じながらも、一縷の望みをかけて真由子の家に行く。
しかし真由子の家に着くと、そこには麻子がいて、また言われなき罵倒を浴びせられてしまう。
それに我慢できなくなったうしおは、つい麻子の頬を叩いてしまい、二人は余計に溝を深める結果になってしまう。
怒りながら、真由子の家に入って行く麻子。
すぐに玄関先で真由子の姿を認めるが。
しかしその真由子は、麻子に気づかず何かを怯えるように見つめていた。
そして次の瞬間、半透明の赤い何かが真由子をわしづかみにして、真由子が見つめていた先の部屋へと引きずり込んでしまう。
慌てて真由子が引きずられた先の部屋に向かう麻子。
しかしそこで目に映ったのは、見た事もない異形の者の姿。
それが真由子を捕らえていた。
見た事ない恐怖に足がすくむが、それでも生来の気丈な性格が、真由子を助けねば、と奮い立たせ、その異形の物へと足を向けさせた。
一方そんな事が起きている真由子の家の屋根の上では、キリオが戦っていた。
少々苦戦気味のキリオに手助けするうしおだったが。
キリオもうしおを見て「誰?」と言い、覚えていない様子。
それに歯噛みするも、今は目の前の敵を何とかせねばと獣の槍を向けるうしおだったが。
その襲ってきた敵は、仲間だった雷信と、そして一旦は和解したはずの一鬼の姿だった。
下で捕らえられている真由子と麻子の元に向かったとらも、自分を知らない東と西の長と、そしてかがりたちの手によって行く手を阻まれてしまう。
そして、何とか二人の女の子を助けようと奮闘するが、健闘むなしく連れ去られてしまう。
それでもすぐに助けようと後を追う、うしおととらだったが、また雷信とかがり、そして結界自在妖カヅチの手によって、空から叩き落とされてしまう。
そして気を失い、次の瞬間めを覚ますと、そこはどこか田舎にありそうな、古い日本家屋のような場所で目を覚ます。
そこにはとらと、そしてかつての道中で出会った、小夜がそこにおり、そして小夜は他と違ってうしおを覚えていて、うしおの周りで起こった一連の事を説明した。
記憶は白面の者の婢妖が奪い、奪った理由は、起こるであろう白面の者とそれ以外の全面戦争に向けて、獣の槍と言う希望を奪おう、希望を奪って、恐怖の力を得ようとした白面の者の算段であった事を。
うしおがそんな話を小夜から聞いてる頃、一方妖怪たちに捕まっていた麻子と真由子は、カヅチが放つ結界の中にいた。
そんな中真由子は思い出そうとしていた。
記憶には無いけど、確かにいた、その人の姿を。
その好きだった人の事を。
そしてその人の事を麻子が好きだったから譲るのと、おどけたように言う。
それに麻子は、真由子が泣く方が絶対に嫌! 嫌だから付き合わないと言う。
そんな麻子に、真由子は嬉しそうに「もう…」と小さく笑うのだった。
うしおたちはさらに話を続けていた。
そしてさらにそこにいた、トキサカの話で、何故麻子と真由子が連れ去ったのかを知る。
それは、近い未来で、獣の槍を破壊される事を見てしまったトキサカが、妖怪たちにそれを伝えると、ならば新しい獣の槍を作ろうと言う流れに話がなってしまったと言う。
そして、獣の槍は、ジエメイの肉体を人身御供にして作り出されていた事を知っていた妖怪たちは、その子孫、井上真由子を人身御供にして、新たな獣の槍を作ろうと考え至ったらしい。
その事実に驚愕するうしおたち。
真由子が殺されようとしているその事実に。
そしてその事実を知ったうしおは、部屋に迫る婢妖の一部を切り払うと「とら! 急がなきゃならねぇぞ!」と言い、とらは「わっかているわい!」と答えるのだった。
うしおととら27話 終わり
【見どころ思うところ】
・いきなりラブコメ話? お目々キラキラな麻子が可愛い
今回の話から急にうしおを意識し出して、乙女乙女する麻子さん。
刺繍の話の所で、礼子の言葉で無邪気に喜ぶ麻子の顔は本当に可愛い。
そして桜並木でのやりとりも、青春の甘酸っぱさを感じる良い恋話だ。
しかしそれをやっていたのは、物語を落とすために、うしおのショックが、いかほどの物になるか伝わり易くするためにやった前フリだから、本当に上手く話の流れを作った物だとも感じる。
漫画でも見た時も「え?」って素で思いましたからね。
・涙を滲ませラーメンをすするうしおが印象的だった。
小さい頃からお世話になっている家族同然だった人たちに、ある日突然忘れられたらどうなるか?
それをよく表した話とシーンだったと思う。
子供の頃に、自分を殴ってまで正しい道に進ませてくれた人が「知らない子がうちに勝手に入っちゃいけないよ」と言われた時の絶望感。
がっくりと項垂れるうしおがよく表現していると思います。
そして、次第に理解していく中で、後からこみ上げてくるような悲しさが、涙を滲ませながらラーメンをすするのを止めさせない。
このシーンは漫画で見た時も印象深く残っているシーンで、みっともなく泣きながらラーメンをすするうしおの姿は本当に印象的で心に残る物がある。
そして見てる側の私たちは、事の真相を知っているからそうは見えないけど、麻子の父親からしたら、フラれたとしか思えない姿になると言う、辻褄合わせに関しても、上手い描写だったと感じた。
・小夜ちゃん登場!
うしおととらには多くのヒロインがいるが、その中でも個人的に小夜は大好きだ。
うしおと出会った後、強くなって何でも頑張るような、そんな頑張り屋さんぽくなった彼女のそこに魅力を感じる。
原作通りなら、まだまだ登場の機会も多いと思うので、これから先の話もファンとしては要チェックしておこう。
・西の長がいきなり登場
漫画版では、西、関西の妖怪として、最初はうしおと敵対する勢力として登場して、色々な物語を展開させた物だが、残念ながらアニメ版では、そこら辺は全部カットして、東の長の言う事だから間違いない、と言った感じに、最初からうしおを信じている感じの流れで登場しているぽい。
漫画を見ていると、漫画版であれだけ駄々をこねた西の長だけに、いきなり素直な西の長に、ちょっとした違和感を感じます(笑。
【終わりとまとめ】
ようやく放映再開されましたね、うしおととら!
4月1日という事で、まさかうしとらもエイプリフールネタを…! と危惧した物ですが、そんな事は無くちゃんと放映再開されて良かったと言う次第ですね。
それにしても3クール目は3月に放映再開されるような事をチラっと聞いてたのですけど、4月になっちゃいましたね。
こう言う一旦カットする分割クール物って言うんですか? GATEとかジョジョ三部で経験済みですが、再開された時のワクワク感が堪りませんね~(笑。
ともあれ、最近見ていたアニメも、最終回ラッシュで終わってしまって、書く物が激減したので、それから見てもうしおととらの再開は嬉しいですね。
と言う事で、うしおととら! 本日より頑張って感想書いていこうかと思います!
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