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ベジータ「ハルケギニア?」19

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フリーザ「ふん…粉々になったか…」
フリーザ(確かに消し飛んでバラバラになる瞬間をこの目で見たから間違いはないね)
フリーザ「さて…後はスーパーサイヤ人か…」
フリーザ「………」すぅ…
フリーザ「どこにいるスーパーサイヤ人!!!」
フリーザ「どこに隠れていても無駄だぞ!!!」
フリーザ「さあ大人しく出てこい!!!」
シエスタ「ひいい…さ、探してます! 探してますよ」
シエスタ「ミス・ヴァリエール!」
ルイズ「しっ静かにしなさい…そんなの当たり前でしょ」
ルイズ「私たちの目的はあくまでベジータたちがでっかいのを倒すまでの時間稼ぎ…」
ルイズ「ベジータたちが戻ってくるまで何としてでも足止めしなきゃ…」
ルイズ「とりあえずイリュージョン(幻影)で作った私の偽物で殺したつもりになってるからそれを上手く利用しないとね…」
シエスタ「でもミス・ヴァリエール…結構魔法を使っちゃいましたが魔力は大丈夫ですか?」
ルイズ「へーきへーき、この前からずっと修練して魔力も結構上がったから…」
ルイズ「それにしてもベジータの作戦は上手くいったわね」
シエスタ「ええ、私がスーパーサイヤ人になれば必ずフリーザは私を狙う」
ルイズ「そしてフリーザのターゲットを絞らせて、でっかい奴をベジータが挑発すれば分断出来る」
ルイズ「ほんと言った通りになっちゃった…やっぱあいつって戦いのプロなのね…凄いわ」
シエスタ「はい! ベジータさんは凄いです!」
ルイズ「ふふ…後はシャロ婆とベジータたちが戻ってきたら、みんなで力を合わせて戦えばフリーザなんか楽勝よ!」
シエスタ「は、はい!」
フリーザ「ちっ出てこないか…」
フリーザスカウターは…」カチ
シーン
フリーザ「反応なしか…」
ルイズ「あんた…スーパーサイヤ人になるんじゃないわよ?」
ルイズ「私は力を消す事が出来るけどあんたは無理なんだから…」
シエスタ「は、はい」
フリーザ(そんな遠くには行ってないと思うが…チビの術があったからな、わからんな…)
フリーザ(よし…)
フリーザ「聞いてるかスーパーサイヤ人!!!」
フリーザ「何を狙って隠れてるかわからんが、あくまで隠れたままでいるなら僕はここいら一帯を吹き飛ばすよ!!!」
ルイズ&シエスタ「!?」
フリーザ「5秒待ってやる…その間に出てきて正々堂々と僕と戦え!」
フリーザ「いーーーち…!」
シエスタ「ど、どうしましょう!? ミス・ヴァリエール!!」
ルイズ「お、落ちつきなさい!」
シエスタ「そんな事言っても!!」
フリーザ「にぃーーー…!」
シエスタ「ひゃああ! は、早く何とかしないと吹き飛ばされてしまいます!」
ルイズ「ちょ、ちょっと静かにしてよ今考えてるから!」
フリーザ「さーーーんっ!!」
シエスタ「ミス・ヴァリエール! ミス・ヴァリエール!!」
ルイズ「こうなったら早いけどもう一つの作戦で行くしかないわね…覚悟はいい?」
シエスタ「…! は、はい」
フリーザ「よーーーーん!!」
フリーザ(出てこないつもりか…それともやはり逃げたのか…?)
フリーザ(まあそれでも一応確認のために吹き飛ばしておくか…)
フリーザ「ごぉーーーー!!」
フリーザ「よーし良いだろう! お望み通り吹き飛ばしてやる!」
フリーザ「覚悟しろ! きぇー…!」ピー!(スカウターに反応
シエスタ「わ、私はここです!」
フリーザ「…! ふんようやく出てきたようだねスーパーサイヤ人
シエスタ「……;」
フリーザ「…?」
フリーザ「どうしたスーパーサイヤ人かかってこい! それとも地上戦がお望みか?」
シエスタ「…! は、はい下の方がいいです! お願いします!」
フリーザ「いいです…?;」
フリーザ「なんだサル野郎にしては礼儀正しい奴だな…;」
フリーザ「まあいいだろう…地上だったら勝てるなんて思われても癪だしね…お望み通り地上戦でやってやるよ」スゥー、タッ(地上に降りる
シエスタ「あ、ありがとございます…」
フリーザ「礼なんていいよ…すぐに君は僕に絶望と恐怖しか感じなくなるんだからね」
シエスタ「はあ…所でフリーザさん?」
フリーザ「…さん!? …な、なんだ?」
シエスタ「あの~なんでフリーザさんはハルケギニアに来たんですか?」
フリーザ「何…?」
シエスタ「私よくわかんないうちに、このスーパーサイヤ人って奴ですか? これになればフリーザさんを倒せるからって言われて戦わされる事になっちゃったんですけど私いまだに意味がよくわからなくて…」
フリーザ(なんだこの女とぼけているのか?」
フリーザ「ふん、とぼけているなら大した役者だな…」
シエスタ「私とぼけてなんかいませんよ! 分からなくて本当に困ってるんだす!」
フリーザ「う…; ふ、ふざけるな! 戦いなどした事ない口振りしやがって! 僕を騙そうとしてるんだろ!」
シエスタ「口振りなんかじゃありません、私本当に戦った事なんてないですもん!」
フリーザ「それが嘘だと言うんだ! 戦闘狂のサイヤ人が戦士じゃなきゃ今まで何をやって生きてきたって言うんだ!」
シエスタ「何をってメイドてすが…」
フリーザ「め、メイド…? メイドってなんだ?」
シエスタ「まあ有り体に言えばご主人様に使える使用人みたいなものですが…」
フリーザ「つか…!? お前そんな力がありながら使用人に甘じてたというのか!?」
シエスタ「はあ…」
フリーザ「う、嘘だ嘘だ! 僕は信じないぞ!」
シエスタ「嘘じゃありません本当です~!」
フリーザ「くきぃ!!」
ルイズ「アンスール・ケン……ギョーフ・ニィド・ナウシズ……」
シエスタ(良いわよシエスタ! 呪文が完成するまでそのまま時間を稼いで…)
シエスタ「大体なんでハルケギニアに攻めてくるんですか! 帰ってください! そうすれば私も戦わなくて済みますし」
フリーザ「か、帰れだと! 僕は遊びでここに来た訳じゃ無いんだぞ!」
シエスタ「そ、そんなの関係ありません! 帰ってください!」
フリーザ「く…礼儀正しいと思ったらやっぱりサル野郎だな…」
フリーザ「ええい貴様の話などもうどうでも良い!! 行くぞスーパーサイヤ人覚悟しろ!」
シエスタ「ひっ!」
ルイズ「…! ユル・エオ・イース!!」
フリーザ「ん!? あ、あいつは!!」
ルイズ「ディスペル!」
ドオーーーーーン(フリーザに落雷
フリーザ「な、なんだこれは…うおおお!」
シュウウウウウ…
フリーザ「く…何であいつが生きて…」
フリーザ「それになんだ…?」
フリーザ「…!? な、何!? 変身が解けてる!?」
ルイズ(やった! ベジータが言った通りだわ!)
フリーザ「な、何なんだ! これは一体どうなってるんだ!?」
ルイズ(…! 混乱している…今しかない!)
ルイズ「ハアアア…!」ゴゴゴ
フリーザ「あのチビの術か? …く!」
ルイズ「ハア!!」ズドォーーン(フリーザに突っ込む
フリーザ「!?」
ルイズ「いやぁ!」どごぉ、メリメリ(フリーザの腹にパンチ
フリーザ「おごぉっ!」
フリーザ「か…く…」フラフラ
フリーザ(あ、あのチビ…変身前とは言え…この僕にタメージを与えるほど戦闘力を持っていたのか…く)
ルイズ「効いてる…! もう一度!」ゴゴゴ!
ルイズ「たぁ!」
フリーザ「…!」サッ
ルイズ「あ…!」
フリーザ「いやっ!」バキィ(ルイズを蹴る
ルイズ「ぎゃっ…!」ヒューーーン!
ドーーーーン!(岩に当たる
ガラガラガラ
ルイズ「く…う…」フラフラ
フリーザ「舐めるなよ小娘! いくら力が強くたってそんな素人のようなパンチが当たるものか!」
ルイズ「く…!」
フリーザ(…とは言えまずいな…早く最終形態にならないと…)チラ(シエスタを見る
シエスタ「?」
フリーザ(まずは距離をとなければ…)
ヒュンヒュンヒュン、タッ(後方回転しながら二人から遠ざかって行く
ルイズ「…?」
フリーザ「ふん…確かに驚いたけどすぐに戻れば良いだけの話だ!」
ルイズ「…!」
フリーザ「ハア!!」グググ
ルイズ「いけない戻る気だわ! 何とかして止めなきゃ! シエスタ行くわよ!」
シエスタ「い、行くってどうすれば良いんですか?」
ルイズ「とにかく攻撃して変身させないようにするのよ!」バシューーン!(フリーザに突っ込む
シエスタ「わ、わかりました」ドォーーーン!(同じく突っ込む
フリーザ「ふん…遅い!」グオオ!!(第二形態
シエスタ「わっ! で、でっかくなりました!」
ルイズ「く…」
ルイズ(まださっきの丸坊主じゃないし、力もそんなに上がってない…すぐにはあの変身は出来ないと言う事?)
ルイズ(なら…!)
フリーザ「そして…これが第二変身!」グググ!
ルイズ「…! シエスタ何でもいいからあいつの邪魔して!」
シエスタ「え…で、でも…」
ルイズ「早く!」
シエスタ「は、はい!」ドォーーーン
ルイズ「………」ビッ(杖をフリーザに向ける
ルイズ(変身前なら私の全力のエクスプロージョンで倒せるかも知れない)
ルイズ「エオルー・スーヌ・フィルヤルンサクサ…」
シエスタ「へ、変身しないでくださーい!」
フリーザ「く…はあ!」ドォン!(第三形態
シエスタ「わっ! ひ、ひぃ! トゲトゲドラゴンになってしまいました!」
シエスタ(こ、怖いです…こんな大きいのどうやって止めれば良いんですか…;)ガタガタ
フリーザ「…? (何で来ない?)」
フリーザ「まあいい…はあ!」グググ
シエスタ(…! こ、怖がってる場合じゃな、無いみたいですね)
シエスタ「や、やめてください!」ドォーン!(フリーザに再度突っ込む
フリーザ「…! く!」サッ
シエスタ「とっとっと…」フラフラ
フリーザ「ハア!」グググ
シエスタ「はっ! だ、だからやめてください!」ドォーン!
フリーザ「くぅ!;」サッ
ルイズ「ベオーズス・スヴュエル・カノ・オシュラ…」
シエスタ「お、大人しくしてくださーい!」
フリーザ「ちぃ!」バシューーン(空中に上がる
シエスタ「あ! 空を飛ぶのはずるいです~!」
フリーザ「何を言ってるんだあいつは…ま、まあいい来ないなら今度こそ!」グググ
ルイズ「ハガル・ベオークン・イル!」
ルイズ「エクスプロージョン!!」
キュイイイン!!(フリーザの背後に光球が現れる
フリーザ「何!?」
ズドオオーーン!!!
ゴコゴゴゴ…
ゴオオオオ(爆風
シエスタ「きゃああああ!!」
ルイズ「く…」
ルイズ(す、凄い爆発…魔力もほぼ空になっちゃった…で、でもこれならフリーザも…!)
シュウウウウウ…
ルイズ「はぁはぁ…」
シエスタ「み、ミス・ヴァリエール大丈夫ですか?」
ルイズ「え…ええなんとか」フラフラ
シエスタ「ぶ、フラフラじゃないですか!? 無理をしてはいけません!」
ルイズ「ま、魔力が無くなって精神的に疲れただけだから本当に大丈夫」
シエスタ「魔力がなくなっちゃったんですか? そ、そんなこれから先どうやって時間稼ぎをすれば…」
ルイズ「大丈夫…変身する前の弱い段階であいつの力を上回るエクスプロージョンを叩き込んだから無事では済まないはずよ」チラ(爆煙を見る
モウモウモウモウ…キラ!(煙の中心から光
ルイズ「…! 危ないシエスタ」ドン!
シエスタ「え?」
ドギューーーーン!!
ドオオオーーーン!!!
ルイズ「きゃああああ!!」ゴロゴロ
シエスタ「ひいいいいい!!」ゴロゴロ
パラパラ(降り散る砕片
フリーザ「はぁはぁ…」
ルイズ「う…く…丸坊主姿に」
ルイズ「そ、そんなまさか…あれを食らって無事だったの?」
フリーザ「無事…? 無事なもんか!? お前にあれほどの力があったのは計算外だったよ」
フリーザ「ぼ、僕の第三形態にダメージを殺すほどのパワーがあったとはね」
フリーザ「無理矢理最終形態になって何とか防いだが、それなりにダメージを受けてしまったよ…」スゥーーー、タッ(地上に降りる
フリーザ「この僕にダメージを…痛みを与えるとはね…」
フリーザ「ゆ、許さん…許さんぞ!! この小娘が!! なぶり殺しにしてやる!!」
ルイズ「く…!」
ルイズ「あ…アクセレーション!」
フリーザ「また術か!?」バッ(構える
シーン
ルイズ「あ、あれ? あ、アクセレーション! アクセレーション!!」
フリーザ「…?;」
ルイズ(魔法が発動しない…)
ルイズ(…! そっかさっきのエクスプロージョンで全魔力を…;)
フリーザ「ん…? 何だ何も起こらないぞ…?」
ルイズ「う…;」
フリーザ「…! そうか術を使う力を使い果たしたのかっ!?」
ルイズ「く…」
フリーザ「くくく、本当にそうみたいだね」
フリーザ「惜しかったね…中々手強い力だったよ、その術は」
フリーザ「でも最後に勝つのやっぱり僕だったみたいだね」スッ(ルイズに手をかざす
ルイズ「…!」
フリーザ「さよなら! 可愛いおちびさん…先に逝ってベジータを待ってるといいよ」キュイイイン!!
シエスタ「や、やめてください!」ドォーン!(フリーザに突っ込む
フリーザ「!」サッ
シエスタ「あ…」
フリーザ「きぇい!!」バシィ!!(尻尾で叩く
シエスタ「きゃああああ!!」ヒューーン、ドォーン!!(岩に当たる
ガラガラ…
シエスタ「う…く…い、痛い…」
フリーザスーパーサイヤ人なのにここまで弱いとは…」
フリーザ「…本当に言った通り戦った事がないみたいだね君は…」
シエスタ「………」
フリーザ「まあそんなに焦るなよ、このチビを消したらすぐ貴様の番だからな」
シエスタ「ひっ!」
ルイズ「く…逃げてシエスタ!」
フリーザ「…むん!」ビシュ!(デスビーム
ドォン!(ルイズの手前の地面に当たる
フリーザ「余計な事を言うんじゃない…そんなに死に急ぎたいのか?」
フリーザ「だったらお望み通りにしてやる…」スッ(指をルイズに向ける
ルイズ「い…いや、だ、誰か助けて…」
フリーザ「ふん」ニヤ
ルイズ「だ、誰か…助けて」
ルイズ「助けてベジーター!!」
ドギューーーーン!!(フリーザにエネルギー波
フリーザ「何!?」
フリーザ「く!」バシッ!(弾き飛ばす
ヒュウウウウン……
ドオオオーーーン!!
ベジータ「はぁはぁ…」
ルイズ「ベジータ!」
シエスタベジータさん!」
フリーザベジータ…!?」
ベジータ「………」スゥーーー、タッ(地上に降りる
フリーザ「………」
ベジータ「………」
フリーザ「質問なんだけど…パパはどうしたのかな?」
ベジータ「殺した…」
フリーザ「くぅ! 嘘を言うな! あのババアとお前の力ごときでパパがやられるものか!」
ベジータ「そうか? 死ぬ間際は命乞いをして惨めな最後だったぜ?」
フリーザ「何!」
ベジータ「ふ、まあ種明かしをすれば、ババアの方はスーパーサイヤ人だったんだ…」
フリーザ「何だと!?」
ベジータ「どうだ納得いったか?」
フリーザ(くそ…倒せる算段があったから引き離したのか…やられた)
フリーザ「くうううう!!」
ベジータ「ふん;」
フリーザ「…だ、だが随分余裕そうじゃないかベジータ?」
フリーザ「そのスーパーサイヤ人のお婆さんは見当たらないようだが? 察するところ相討ちにでもなったのかな?」
ベジータ「く……」
シエスタ「え…ひいお婆ちゃんが?」
ルイズ「う、嘘でしょベジータ? まさかシャロ婆が…」
ベジータ「…死んだかわからないが戦えないくらいの重症を負った…」
ルイズ「じゃ、じゃあ死んではいないのね!?」
シエスタ「良かった…」
フリーザ「はーっはっは!!」
シエスタ「!?」
フリーザ「何が良いもんか唯一の戦えるスーパーサイヤ人がいなくなってどうやって僕を倒すつもりだい!?」
フリーザ「こっちは気づいているんだぞ! その女のスーパーサイヤ人はまるで戦えないって事をね」ビッ(シエスタを指差す
ベジータ「ちっ…だがまだ手は無いって訳じゃないぜ?」
フリーザ「何?」
ベジータ「ルイズ! お前の術の連携で倒すぞ!」
ルイズ「………」
ベジータ「…? ルイズ?」
ルイズ「…ごめんベジータ…魔力使いきっちゃった…」
ベジータ「何!?」
フリーザ「くっくくく…ベジータそれが最後の望みだったのかい? 残念だったね…」
ルイズ「ごめん…変身する前だったら全力のエクスプロージョンで倒せると思って…」
ベジータ「く…」
ベジータ「………」
ルイズ「…怒ってる?」
ベジータ「………」
ルイズ「……」シュン…
ベジータ「もういい…」
ルイズ「え?」
ベジータフリーザは俺一人で倒す…お前らは逃げろ」
フリーザ「は…ははは! 君が僕を倒すだって!? 血迷ったかベジータ!」
ルイズ「そ、そんな嫌よ! 私も戦うわ!」
ベジータ「バカヤロー! 術が使えないお前がいて何の役にたつ! 邪魔だから消えろと行ってるんだ!」
フリーザ「ほっ? 君が仲間のためを思うなんてどう言う心変わりだい? もしかしてその女の子に惚れたのかい?」
ルイズ「え…?///」
ベジータ「うるさい、お前には関係無い事だ!」
フリーザ(本当にそうなのか…? 面白い…だったら…!)
フリーザ「ふん…まあ良いよ逃がしても見逃してやるよ」
ベジータ「何!?」
ルイズ「え?」
ベジータ「どう言うつもりだ…?」
フリーザ「どうもこうも…そっちの方が面白くなる方法を考えたからさ」
ベジータ「面白くなる…方法だと…?」
フリーザ「と言う訳さ…さっどうぞ逃げなよお嬢さん」
ルイズ「…い、嫌よ!」
フリーザ「何…?」
ベジータ「なっ馬鹿お前!」
ベジータ「何意地はってんだ! とっとと行きやがれ!」
フリーザ「僕もベジータの言う事を聞くのが懸命だと思うけどね」
ルイズ「く…絶対に嫌!」
ベジータ「だ、だからお前…」
ルイズ「私は! ベジータに大切に思われる仲間に…役に立ちたいの!」
ベジータ「な…」
ルイズ「私はベジータに魔法を使えるようにしてくれたお礼がずっとしたかった!」
ベジータ「馬鹿! 今はそんな…」
ルイズ「こんな世界に召喚しちゃってごめんなさいってずっと謝りたかった!」
ベジータ「…!」
ルイズ「だから私はここでベジータの役に立ってお礼したいの! 償いたかったの!」
ルイズ「それが出来ないなら私は…私は死んだ方がましよ!!」
ベジータ「………」
ルイズ「はぁはぁ」
ベジータ「………」
ベジータ「…わかった一緒に戦おう」
ルイズ「…!」
ルイズ「ほ、本当ベジータ?」
ベジータ「ああ…実は隠してたんだがフリーザを倒すお前との連携攻撃をババアと考えてたんだ」
フリーザ「何!?」
ルイズ「ほ、ほんと!? でも何で今まで隠してたの?」
ベジータ「それはお互い負担が大きすぎるから一か八かの賭けになるかも知れんかったからだ」
ルイズ「そ、そうなんだ…でもそれをやれば確実にフリーザを倒せるの?」
ベジータ「ああだから早速使うぞ…詳しい説明はしていられない、俺の指示通りにやるんだ!」
ルイズ「う、うん」
ベジータ「少なくてもいいから力を高めろ!」
ルイズ「わ、わかった! ハアア…」
フリーザ「ぼ、僕がそんな事許すと思っているのか!?」
ベジータ「………」ビシュ!(ルイズの首筋を打つ
ルイズ「え…」ガク
フリーザ「何…?」
ベジータシエスタ! こいつを担いで出来るだけ遠くに逃げてくれ」
シエスタ「え? あ! は、はい!」
シエスタ「んしょ…で、でもベジータさんはどうするんですか?」
ベジータ「どうするも何もフリーザを倒すだけだ…いいから早く行け!!」
シエスタ「は、はい!」タタタ
ベジータ「と言う訳だ…待たしてすまなかったな、ああでも言わないとあのわがまま女は収まらんからな…」
フリーザ「なるほど一芝居うったと言う訳か…」
フリーザ「本当に変わったねベジータ…まあそれでこそあの二人を逃がした意味があるけどね」
ベジータ「意味だと?」
フリーザ「ふん…僕のパパを殺したんだ…」
フリーザ「ナメック星時みたいにすぐやる気を無くされたら僕の気が済まないんでね…」
ベジータ「…?」
フリーザ「もし君が戦えなくなったら僕は二人を追ってなぶり殺しにする」
ベジータ「……!」
フリーザ「もちろん徹底的に死にたくなるほどの苦痛を与えてね…どうだやる気になっただろう?」
ベジータ「ちっ…悪趣味な野郎だ…」ジャキィン!(デルフを抜く
ベジータ「はぁ!」キイイイン!(ルーンが光る
フリーザ「おっ? 君は剣なんか使ってたっけ?」
ベジータ「余計なお世話だ…」
ベジータ「それよりもお前こそルイズのエクスプロージョンで相当ダメージを受けたみたいじゃないか」
ベジータ「そんな体でまともに戦えるのか?」
フリーザ「なるほどそれが君に残された最後の勝算か…」
フリーザ「良いよかかってきな…それがすぐに思い違いだったって事を教えてあげるよ」クイクイ(挑発する
ベジータ(貴様に勝てる勝算はそれだけじゃない…)
ベジータ(上手くいくかわからんが、やるしかない!)
ベジータ「ふ…舐めるなよ! クソヤロウ!!」ドォーン!!(一瞬でフリーザに詰め寄る


フリーザ「!?」
ベジータ「でやあ!!」バキィ!!(フリーザの頬にパンチ
フリーザ「ぐおっ!?」ヒューーン、ドオオオーーーン!!(岩に埋まる
ガラガラガラ…
デルフ「おっ! 出だしは良い調子じゃねえか相棒!」
ベジータ「無駄口を叩くな…地獄はまだ始まったばかりだ…」
デルフ「何?」
ベジータ「あいつはまだ全然本気を出しちゃいない…」
ベジータ「俺はナメック星で本気の奴を見てるから知ってるんだ…」
デルフ「そんなにすげえ化け物なのか…」
ベジータ「ああ…」
ベジータ「…! 来るぞ」
スドオーーーン!!(崩れた岩が吹き飛ぶ
フリーザ「………」スゥーーー(空中に昇る
ベジータ「へっわかっていたけどケロっとしてやがる…」
フリーザ「驚いたよベジータ…この短期間で随分パワーアップしたじゃないか…」
ベジータ「……;」
フリーザ「でも悲しいかな…それでもスーパーサイヤ人になる前のソンゴクウと言うサイヤ人の全開の強さくらいかな?」
フリーザ「僕のパワーには到底追い付いてないよ…」
ベジータ「く…;」
フリーザ「と、言われると君はまたあの時みたいにやる気が無くなっちゃうのかな?」
ベジータ「………」
ベジータ「そ」
フリーザ「?」
ベジータ「そうだな…」
フリーザ「お、おいおいベジータもうやる気が無くなったとか言わないでくれよ」
フリーザ「こんなんじゃパパを殺された僕の怨みは全然晴れないよ」
フリーザ「精魂尽き果てるまで戦って、それでも圧倒的な力の前に惨めに負け、大切な人を守れない苦渋にまみれて死んでくれなきゃ」
フリーザ「僕は納得出来ないよ、さあベジータもっと頑張って戦って見せろよ! さあ!」
ベジータ「………」
フリーザ「…ちっ、またまったくやる気が無くなっちゃったのか…」
フリーザ「本当に君はしょうもない腰抜けだね…」
ベジータ「………」
フリーザ「くきぃ!!」
ベジータ「………」
フリーザ「………」
フリーザ「……つまらん、わかったもう死んでいいよ、君にはほとほと失望させられたよいろんな意味で」スッ、キュイイイン!!
フリーザ「さよならベジータ
フリーザ「むん!」ドギューーーーン!!
ベジータ「…! 今だ!」バシューーン!!(フリーザに突っ込む
フリーザ「何!? 自ら僕のエネルギー波に!?」
ベジータ「でやあ!!」ザシュ(エネルギー波切る
シュウウウウウウ!!(エネルギー波を吸いとる
フリーザ「なっ何だと!!」
ベジータ「…!」シュン!(消える
フリーザ「なっ!」
ベジータフリーザァァァ!!」ブン!(フリーザの背後に回り込み切りつける
フリーザ「しまっ!?」
ザシュ!!
フリーザ「ぐぅおおお!?」
フリーザ「く、ぐく…貴様~~~~!」
ベジータ(くっ浅い…寸でかわしたか…く;)
フリーザ「くぅ…」ぐにゃ(痛みで顔を歪める
ベジータ「…!」バシューーン(フリーザに突っ込む
フリーザ「…!」シュン(消える
ベジータ「なっ!」
フリーザ「舐めるな!」バキィ!(ベジータを蹴り飛ばす
ベジータ「ぐはっ!」ヒューーン(デルフを手放し吹っ飛ばされる
ドオオオーーーン!!
ガラガラガラ…
ベジータ「ぐ…くく」
ドス!(近くにデルフが刺さる
デルフ「相棒しっかりしろ!」
ベジータ(くっ…なんて蹴りだ…たった一発でここまでダメージを食らうとは…)
フリーザ「く…油断した…ベジータめ…エネルギー波を吸いとるなんて妙な技を…」
フリーザ「く…」ズキズキ
フリーザ「僕の背中に…くそ…猿野郎が…絶対に許さん」スゥーーー、タッ(ベジータがいる近くに降りる
ベジータ「く…」ヨロヨロ(デルフを杖がわりにして立つ
フリーザ「…痛かったぞ…」
ベジータ「………」
フリーザ「痛かったと言ってるんだ!!」パンッ(ベジータの顔面を殴る
ベジータ「がっ…!」
フリーザ「この僕を!」バキィ!(ミドルキック
ベジータ「くぅ!」
フリーザ「そんななまくらで切るなんて!」ドゴォ! メリメリ(腹パン
ベジータ「ぐはぁ!!」
フリーザ「ふ~~~~」クルクルクル(空中縦回転
フリーザ「ざっ! けるんじゃないっ!! この猿野郎!!」ズバン
!!(尻尾叩き
ベジータ「ぐぎっ!」ズシャアア(地面に叩きつけられる
フリーザ「はぁはぁ、わかったか…この猿野郎」ズン(ベジータの頭を踏む
ベジータ「ぶっ…」
フリーザ「聞いてるのか!?」メリメリ…(踏んでいる足に力を込める
ベジータ「があああ!!」
フリーザ「とうだ痛いか…? ええ!?」メリメリ
ベジータ「ぐくくく…」
フリーザ「………」メリメリ
フリーザ「ふん…」
ベジータ「…! はぁはぁ…」
フリーザ「思い知ったか!」ドゴォ!(横腹を蹴る
ベジータ「ぐほお!?」メリメリ
ベジータ「ぐ…」ゴロゴロ…(蹴り転がされる
ベジータ「く…く…」ヨロ
フリーザ「ふん…さあ立てよベジータ…まだ地獄は始まったばかりだぞ?」
フリーザ「もっともっと苦しませなきゃ気が済まないからね」
ベジータ「へっ…わかっている…」ヨロヨロ
ベジータ「俺も終わらせる気は無いぜ」キュイイイン…!
フリーザ「!?」
ベジータ「ハァ!!」ドォーン!(地上を撃つ
スガァーーーン!!!
フリーザ「く…」
モウモウモウモウ…(爆煙
フリーザ「ちっ…無駄な足掻きを…」
フリーザ「…!? …いない」
フリーザ(爆発の煙を目眩ましにして隠れたか…)キョロキョロ
フリーザ「隠れても無駄だぞベジータ! 出てこい!」
シーン…
フリーザ「どうした? サイヤ人の王子が聞いて呆れるぞ!?」
シーン…
フリーザ「ちっ…あくまで無視する気かい!?」スゥーーー(空中に昇る
フリーザ「そんなに遠くに行ってないのは分かっているんだぞ!?」
フリーザ「出てこないならこの辺り一帯を吹き飛ばすぞ!?」
シーン…
フリーザ「く…吹き飛ばされるのがお望みなら良いだろう、覚悟しろ!」ブゥゥゥゥン!!(デスボール
ベジータ(………)
ベジータ(落ち着け…これがフリーザに勝つ最後の賭けだ…最大で最高のタイミングであの一瞬のみを狙うんだ…)
ベジータ「………」
フリーザ「消えろーー!」
ベジータ「…! 今だ!」バシューーン
フリーザ「な…何!? く、また吸収する気か」
フリーザ「だ、だが今更技を止められん…くぅ、ベジータめこれを狙って!」
フリーザ「く、くそぉーー!!」ドォーン!(デスボールを撃つ
ベジータ「ハァ!!」ザシュ(デスボール切る
シュウウウ…(吸収中
ベジータ「でやあ!!」バシューーン(エネルギー(吸収してる最中に突っ込む
フリーザ「何!?」
ベジータ「くう!」
デルフ「相棒! 無茶をするな」
ベジータ「無茶は無茶でもここを突破しなきゃ…!」バシューーン!!(エネルギー流を突破する
ベジータ「く…フリーザの隙はつけない!!」
フリーザ「…!」ビキ(デスボールを放った直後の姿勢で固まる
フリーザ(え、エネルギーを吸収して威力が致死量じゃ無くなった所を突っ込み、俺の技の硬直を狙うとは…!)
ベジータ「だだだーー!!」ズバズバズバ!!
ザシュザシュザシュ!
フリーザ「くああ!!」
ベジータ(く…それでも浅いか…!)
フリーザ「お、おのれ!!」ブン(ベジータにパンチ
ベジータ(…! く…だかこれを逃す訳にはいかないんだーー!!)キイイイン!(ルーンが強く光る
ベジータ「くぅ!」サッ(フリーザのパンチをかわす
フリーザ「何!?(反応速度が上がった!?)」
ベジータ「…っうあああ!!」ザシュ!!(フリーザの腕をぶった斬る
フリーザ「かっ…」
フリーザ「あぎゃあええ!!」ぶしゅ(血が吹き出す
ベジータ「でやあ!!」ドゴォ(フリーザを地上向かって蹴る
フリーザ「くぎっ!」ヒューーン!
ベジータ「ハアアアア!!」ゴゴゴ…バチバチ
ベジータ「アアアア~~~!」ギュンギュン!
ベジータ「ハアーーー!!」ズドオーーーン!!
フリーザ「かっ…!」
ズガアアーーーン!!(着弾
ビュウウウムムム……(爆発中
ゴォッ! ビュオオオオオ!!(爆風
パラパラ…(降り散る砕片
モウモウモウモウ…(立ち込める爆煙
ベジータ「はぁはぁ…」
ベジータフリーザの力を感じない…や、やったか?)
ベジータ「………」ジー(辺りを探る
ベジータ(か、感じないぞ…爆煙の中から本当にフリーザの力を感じないぞ!)
ベジータ「ほ、本当にやったのか…俺がフリーザを…倒した!?」
ベジータ「は…はは! ざまあみろ! フリーザめ! 調子に乗っているからだ!」
デルフ「お…おお倒したのか…」
ベジータ「ああ…」
デルフ「やったな相棒! 正直6000年前の戦いより遥かに凄い物だったからな勝てるとは思ってなかったぜ…」
ベジータ「6000年前…?」
デルフ「いや、ただの昔の話だ…それよりも嬢ちゃんと合流して早く教えてやろうぜ、それに婆さんももしかしたら生きてるかも知れねえしな」
ベジータ「ふん、どうでもいい…」
デルフ「たくっ相変わらず素直じゃねえな」
ベジータ「けっ…まあ俺もとりあえず早く帰って飯を食いたいからとっとと行くか…」
デルフ「ああ…そうだな、とっとと行くか…カカ」
ベジータ「ちっ何がおかしいんだ…」ふわ(空を浮かぶ
ドン
ベジータ「…?」サス(胸の辺りをさする
―――ヌル
ベジータ「…! ち…血?」
ベジータ「ごふぁ!!」ごぷ(血を吐く
デルフ「相棒ーーー!!」
ベジータ「はぁ…はぁ」ポタポタ(血をたらす
ベジータ「ま、まさか…」キッ(空を見る
フリーザ「………」
ベジータ(そ、そんな…まさか…いつの間に空に…)
ベジータ(く、くそ…爆煙の中にいると思い込んで…油断した…!)
ベジータ(そ、それよりこの傷…)
ベジータ(く……;)ヨロ
フリーザ「………」スゥーーー、タッ(ベジータの前に降りる
フリーザ「………」
ベジータ「……;」ギリ
フリーザ「…腕」
ベジータ「…?」
フリーザ「どうしてくれるんだよ? 残された貴重な生身の部分なのに…」
ベジータ「………」ヨロ
フリーザ「…くきぃ! どうするんだと僕は聞いてるんだ!」バキィ!(足を蹴る
バキィ! メキメキ…(足が折れる
ベジータ「はっ…」
ベジータ「ああああ!!」ガクッ(膝から崩れる
フリーザ「この猿野郎が!!」ガンッ!(顔面に膝蹴り
ベジータ「ぶふぁっ!」ドサ(仰向けに倒れる
ベジータ「あ…あ…」
フリーザ「この…」スタスタ
フリーザ「どうしてくれるんだ! どうしてくれるんだ! どうしてくれるんだ!」
ドガッドガッバキィ!(ベジータを滅茶苦茶蹴りまくる
ベジータ「ぎ! あがっ! ぐはっ!」
フリーザ「どうしてくれるんだーー!!」ドォーン、メキャァ(ベジータの左腕を踏み砕く
ベジータ「ぐああああ!!!」
フリーザ「はぁはぁ…」
フリーザ「…ふん…まあこれぐらいにしておいてやる…どのみちその傷じゃ助かるまい…」
ベジータ「く…く…」
フリーザ「だから意識があるうちに言っておいてやる…今からあの子たちを殺しに行くよ?」
ベジータ「…!」
フリーザ「宣言通り自分が弱いせいで愛する者も守れないその苦渋の中で死ぬがいい…」
ベジータ「く…」
フリーザ「もう喋る気力もないか…さよならベジータ…惨めなサイヤ人の王子…くくく」
ベジータ「ま…」
フリーザ「?」
ベジータ「待て…」ぐぐぐ
フリーザ「…! 何!? その傷で立ち上がるだと!?」
ベジータ「勘違い…してるんじゃねぇぞ…クソヤロウ…あの女とは何でもない…!」
フリーザ「…だったら何故立つ…?」
フリーザ「その死ぬしかない体で…」
ベジータ「てめえには…関係ないことだ…」
フリーザ「くぅ!」
フリーザ「ふぅざけるなっ!」バキィ!(ベジータを蹴る
ベジータ「ぐはっ!」ヒューーン、ドッ、ゴロゴロ
フリーザ「くだらない冗談に付き合ってる暇は無いんだよ…このクズが」クル(踵を返す
ベジータ「ど、どこへ行くんだ…」
フリーザ「…!」
フリーザ「しぇい!!」ドカァ
!!
ベジータ「ぐ!」ヒューーン、ドーーン!(岩壁に叩きつけられる
ガラガラガラ、ドサッ(力なく地上に落ちるベジータ
フリーザ「まったく、しつこいんだよ…」
ベジータ「そ、そいつは…悪かったな」ぐぐぐ
フリーザ「…! ば、馬鹿な…」
フリーザ「そんなにあの女が大事なのか」ズリズリ(後退り
ベジータ「だ、だから勘違いするなと言っている…だろうが!」
ベジータ「く…」ガクッ
デルフ「相棒!」シュン!(ベジータの手元に瞬間移動して杖がわりになる
ベジータ「俺はあの女の事なんかどうだっていい…」
ベジータ「ただな…俺はただ一つだけ…」
ベジータ「これ以上お前に…お前なんかに…俺の関わる物を好き勝手されるのが…」
ベジータ「気に食わないだけだーーーー!!」
キイイイン(ルーンが強烈に光る
フリーザ「!?」
ベジータ「な…なんだ?」
デルフ「…! 来たぜ相棒! 強烈な心の震えが!」
ベジータ「強烈な…心の…震え?」
デルフ「どんなに体がボロボロになっても…耐え難い苦痛に襲われても…それでも成し遂げたいと言うお前の気概が! 強い心の意思が! ルーンの力を最大限まで覚醒させる事が出来たんだ!」
デルフ「今のお前は! 正真正銘の伝説の使い魔ガンダールブだ!」
ベジータ「う…おおおおおお!!」コオオオオ…(ベジータが青白い光に包まれる
フリーザ「な、なんだ!?」
デルフ(まあ…その気概を出せる原因を言ったら、またひねくれちまうから言わねえがな…)
シュウウン!(光が取り払われる
ベジータ「………」
フリーザ「ま、まさかスーパーサイヤ人になったのか…?」
フリーザ「いや…何か変化したようだが…髪は金色じゃない…スーパーサイヤ人ではないな、…くく、驚かせやがって…」
フリーザ(しかしなんだこの変化は髪と目が赤色に…それにまるで殺気が感じられない;)
フリーザ(一体なんだ…これは?)
ベジータ「………」シュン!
フリーザ「何!?」
フリーザ「どこへ行った!?」キョロキョロ
ベジータ「こっちだ」ガキッ!(フリーザを後ろから右手で押さえ込む
フリーザ「き、貴様! そのスピードは…!?」
フリーザ「そ、それにその傷で、片手でなんて力なんだ! くうう!」ぐっぐっ
ベジータ「無駄だ…」
フリーザ「な、何だと!?」
ベジータ「これはスーパーサイヤ人…それをさらに超えた先にあるスーパーサイヤ人の最終形態だからだ」
フリーザスーパーサイヤ人の最終形態だと!?」
ベジータ「通常のスーパーサイヤ人に負けたお前に勝てる道理はない…」
フリーザ「う、嘘だ…なんでそんな変身が出来るのに致命傷を負うまでならなかったんだ!」
ベジータ「今さっきなれたからだ…このガンダールブの力でな…」
フリーザ「ガンダールブ…だと?」
ベジータ「これは戦うための道具ならどんなものでも自在に使いこなす事が出来るこの星の術だ…」
フリーザ「術だと?」
ベジータ「そうだ…俺はこれで戦うために生まれてきた戦闘民族サイヤ人の体を自在に使いこなし…そしてその体に隠された力の全てと限界を一瞬で理解し極める事が出来た」
フリーザ「なっこの星にはそんな術まであると言うのか!?」
ベジータ「ふっ…だが力を手にいれても少し遅かったみたいだな…う」ドクドク
フリーザ「そ、そうだ! どのみちお前はお仕舞いだ!」
フリーザ「この死に損ない野郎め離しやがれ!!」
ベジータ「ふざけるな!! 誰が離すか!!」
フリーザ「く…;」
ベジータ「よくも今まで俺たちを騙し良いように使ってくれたなフリーザ!」
ベジータ「確実に殺すためにこのまま自爆してやるぞ、覚悟しろ!」
フリーザ「…! や、やめろ!!」
ベジータサイヤ人たちの怨みを思いしれ!!」キュイイイン…!!
フリーザ「ひゃあ! た、助けて…助けて助けて助けて!」
ベジータ「………」キュイイイン!!
ベジータ(ふん…この星のおかしな連中、ババア、シエスタ…そしてルイズ…さらばだ)
ベジータ「くたばれフリーザ!!」キュイイイン!!
フリーザ「うわあーーー!!」
カッ

ルイズさん…ルイズさん
ルイズ「う、ううん」
シエスタ「ルイズさん!」
ルイズ「わっ! …な、なんだメイドか…」
シエスタ「なんだじゃないですよ」
ルイズ「う…私何をして…」
ルイズ「…!」
ルイズ「そうだ! フリーザは!? フリーザはどうなったの!?」
シエスタ「そ、それは実は…」
ルイズ「ベジータが私を…?」
ルイズ「く…あの馬鹿…」
ルイズ「…! 戦いは…戦いはどうなってるの!?」
ルイズ「………」ジー(探る
ルイズ「…! ど、どう言う事? フリーザの力しか感じない!?」
シエスタ「そ、それはどう言う事ですか!? べ、ベジータさんまさか負けちゃったんですか!?」
ルイズ「そんなの私にもわからないわよ!!」
シエスタ「ミス・ヴァリエール…」
ルイズ「…とにかく戻るわよ」
シエスタ「え、で、でもベジータさんが…」
ルイズ「そんな事気にしてる場合じゃないでしょ!!」
ルイズ「……も、もしベジータがやられちゃったとしても…」
ルイズ「私たちが何とかして…ううん絶対に倒さなきゃいけないのよ!」
シエスタ「で、でも…ミス・ヴァリエールの魔法もなしでどうやって…」
ルイズ「大丈夫…気絶してたおかげで少しは魔力は回復したから…」
シエスタ「で、でもそれでしたら一度撤退して万全の体勢になってからでも…」
ルイズ「そんな事してたら向こうだって回復しちゃうでしょ!」
ルイズ「うだうだ言ってないでついてきなさい!」
シエスタ「は、はい!」
ルイズ(フリーザベジータに何かあったら…絶対に許さない…)
ルイズ「行くわよ! ワールド…」
カッ(辺りが突如閃光に包まれる
ルイズ「え?」
ズドオオオーーーン!!(遠くの方で大爆発が起きる
ドドドドドド!!(地鳴りが起きる
ルイズ「きゃああああ!」
シエスタ「きゃああああ!」
ドドドドドド!!
ドドド!
ドド…(地鳴りが静まる
ルイズ「………」
シエスタ「………」
ルイズ「な、なんだったの?」
シエスタ「さ、さあ」
ルイズ「…!」
シエスタ「ど、どうしましたミス・ヴァリエール…」
ルイズ「フリーザの…力も消えた…?」
シエスタ「え?」
ルイズ(一体どうなってるの…?)
ルイズ(…ベジータ…)

続く

ベジータ「ハルケギニア?」20(完) - 小説書きながらパチンコ業界から転職を目指すブログ