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ベジータ「ハルケギニア?」6

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ルイズ「明後日ある品評会の打合せをするわよ」
ベジータ「ちょっと待て」
ルイズ「何よ」
ベジータ「俺があのモットとか野郎の屋敷をぶっ壊してから、数日経ったが何にもなかったのか?」
ルイズ「……あ」
ベジータ「あ?」
ルイズ「あーもー思い出せないでよ!!!」
ルイズ「あれから、いつ王宮からお達しが来るか不安で不安でモヤモヤして」
ルイズ「毎日、眠れない日々が続いてたのよ!?」
ルイズ「もうストレスでどうにかなっちゃいそうだったから、品評会に打ち込んで忘れようと思ったのに」
ルイズ「それをあんたは……」ブツブツ
ベジータ「わかったわかった、もう何も聞かんから少しは静かにしろ;」
ベジータ(ちっ、うるせえな少し話せばすぐこうだ……;)
ベジータ(……しかし宇宙船到着までいよいよ後2日)
ベジータ(くくく、到着しちまえばこっちのもんだ)
ベジータ(なんだか知らんが何もなかったなら好都合だ……)
ベジータ(とりあえず時間まで気を抜かず服従した振りをせんとな)
ルイズ「であんたって結局何が出来るの?」
ベジータ「あ?」
ルイズ「あ? じゃないわよ」
ルイズ「……まったくその言葉使いからなんとかしないとダメね」
ベジータ「わ、悪かったな!」
ルイズ「あんた自称でも王子なんでしょ? 少しは品のある言葉で話せないの?」
ベジータ「はっ! 逆らう奴はみんなぶっ潰す! それが戦闘民族サイヤ人だ」
ベジータ「てめえらみたいに御機嫌うかがいの腹芸なんざする必用はないからな」
ベジータ「品なんざ無くて当然だ」
ルイズ「どこの蛮族よあんたは……酷すぎて目眩がするわ」
ベジータ「なんだと!」
デルフ「ところでおめえさんよ」
ベジータ「なんだ? くだらんこと事話しかけたらへし折るぞ」
デルフ「そう言うなよ相棒」
ベジータ「だから相棒と言うな……;」
デルフ「さっきから聞いてたんだけどな、その戦闘民族って言うからにゃ、生まれてくる前から戦うようにできてんのかい?」
ベジータ「なんだ突然……まあ基本的に種全体が戦いを好むからな、そうなんじゃないか?」
デルフ「ほーなるほどなるほど……」
ベジータ「何を一人で納得してやがる……それが一体どうしたって言うんだ」
デルフ「いや別になんでもねえさ、とにかくおめえは嬢ちゃんの使い魔にはピッタリって事だ」
ベジータ「な、なんだとぉ~~~!!」
ベジータ「貴様! 本当にへし折るぞ!!」
ルイズ「はい! 下らない話はお仕舞い!」
ベジータ「何!?」
ルイズ「いいからさっきの話の続きをするわよ! 時間がないんだから早くしてよもう!」
ベジータ「……く、ちっわかったよ」
ルイズ「で、さっきの話だけどあんたって何が出来るの?」
ベジータ「何がって何がだ?」
ルイズ「だから、あんたがたまに出してる光の魔法とかあるじゃない?」
ルイズ「それ以外に何か特技はないの?」
ベジータ(……俺の真の力を言ったら何やらされるかわからんからな、黙っておくか)
ベジータ「パンチにキックだ」
ルイズ「え? 何よそれ本当にそれだけなの?;」
ベジータ「ああ」
ルイズ「……そっか、でも武闘家は趣味じゃないのよね」
ルイズ「私らしく品評会の演目は華麗で優雅な物にしたいの」
ベジータ(けっ、何が華麗に優雅だ、魔法のひとつも満足に出来んくせに;)
ルイズ「うーん……そうだ! あんたあの光の玉を使って演舞をしなさいよ!」
ベジータ「何? 演舞だと?」
ルイズ「そうよ! そしてその剣を使って操っているように見せれば魔法騎士見たいに見えてきっと格好いいに違いないわ!」
ベジータ「お、俺が魔法騎士だと? 本気で言ってやがるのか?」
ルイズ「勿論あんたみたいな蛮族が、天地が引っくり返ったって魔法騎士になんかにはなれないのはわかるけど」
ルイズ「振りだけでもやればそれなりに見えるでしょ」
ベジータ「ちっ勝手に言ってろ;」
ルイズ「そうと決まれば、姫様に見せても恥ずかしくないように今から演目の練習をしましょう」
ベジータ「なんだと!? そ、そんな簡単なことやろうと思えば出来るから、別に練習など必要ない!」
ルイズ「ダメよ、姫様に見せる前にどんなものか私がチェックしないと……」
ルイズ「いいからつべこべ言わずについてきなさい!」
ベジータ「く、くそったれ」
デルフ「カカ、諦めるんだな相棒」
ベジータ「相棒と言うな!」

~中庭~

キュルケ「やっぱりアタシのサラマンダーが一番よね」
キュルケ「今年の品評会はいただきよ♪」
ベジータ「……#」
キュルケ「あ、ダーリン! ちょっと見てよアタシのサラマンダー♪」タタタ
ベジータ「どけ」ドン
キュルケ「ああん♪」ズサー
タバサ「……キュルケ;」
ルイズ「じゃあさっそくやってみましょうか」
キュルケ「なになに、なにやるのルイズ?」
ルイズ「うるさいわね、あんたには関係ないでしょ」
キュルケ「何よ、教えてくれたっていいじゃない;」
ルイズ「ああもう、ただの品評会の練習よ」
キュルケ「そっかダーリンってあんたの使い魔だもんね」
キュルケ「何やらせるつもりなの?」
ルイズ「ライバルに教える訳ないでしょ」
ルイズ「でも見るのは勝手だから好きにすれば」
キュルケ「もうケチねぇ」
ルイズ「じゃあベジータ、あの光の玉出してみて」
ベジータ「……ち、はぁ!」キュイーン……ヒュン!
キュルケ「わお」
ベジータ「……これでいいのか?」
ルイズ「この前はもっと出してたでしょ? 操れる限界まで出して見て」
ベジータ「くそ、めんどくせえな、はあああ!!」キュイーン……ヒュンヒュンヒュン!
ルイズ「それで限界?」
ベジータ「ああ(嘘だかな)」
ルイズ「そっか……じゃあ今度はそれを剣で操っているように見せて」
ベジータ「何?」
ルイズ「だからその光の玉を剣で動かしているように見せるのよ。わかるでしょそれくらい?」
ベジータ「ちっ、こうか?」ブン、ヒューン
ルイズ「一個だけじゃなくて全部やってみせて」
ベジータ「ちっ、ヤムチャみたいな事やらせやがって……;」
ベジータ「動かすってどう動かせばいいんだ?」
ルイズ「……そうね……うーん」
ルイズ「この前みたいなあんたの周りを回ってる感じがいいわね」
ベジータ「この前だ?」
ルイズ「あんたが大怪我したときよ」
ベジータ「ん? ああ、あの時か、こんな感じでいいのか?」ブン、クルクルクル
キュルケ「あら素敵じゃない! さすがダーリンね」パチパチ
タバサ「……綺麗」
ルイズ「うん良いじゃない! これなら明日の品評会に出しても恥ずかしくないわ」
ベジータ「ちっ、このベジータ様にくだらん真似をさせやがって;」
デルフ「そう言うな相棒、中々様になってるじゃねえか、カカカ」
ベジータ「相棒と……ちっ、勝手に言ってろ」

~夜中庭~

ベジータ「くそ野郎どもがっ!」シュバッ!
ベジータ「頭に来るぜっ!」ブン
ベジータ「まったくよっ!」シュババ!!
タバサ「………」クルクル、ペラ(重力魔法をしながら本をめくる
シエスタベジータさーん、洗濯物終わりました」
ベジータ「いちいち断らんでいい、そこにおいておけ」
シエスタ「あ、はーい」
シエスタ「あ、後それと」
ベジータ「今度はなんだ?;」
シエスタ「お夜食持ってきたんですが、休憩にしませんか?」ニコ
ベジータ「いらん、後にしろ」
シエスタ「あ、はいじゃあ待ってますね」ニコニコ
ベジータ「ちっ;」
ベジータシエスタの奴、あの屋敷の件以来、前以上にチョロチョロするように
なったから、邪魔くさいったらないぜ;)
タバサ「……ん」パタン(本を閉じて重力魔法をやめる
ベジータ「ん? おい、なんでやめる」
タバサ「……眠いから寝る」
ベジータ「お、おいちょっと待て」
ベジータ「ちっ、いっちまいやがった」
シエスタ「あ、わ、私お邪魔でした?」
ベジータ「まったくだ」
シエスタ「す、すいません」シュン
ベジータ「……ちっ;」
ベジータ「……飯」
シエスタ「え?」
ベジータ「飯持ってきたんだろう? よこせ」
シエスタ「あ、は、はいどうぞ」パアア
ベジータ「ふん、……モグモグ」
シエスタ「お茶も入れますね」
ベジータ「………」
シエスタ「ふふふ~ん♪」コポコポ
シエスタ「はいどうぞ♪」
ベジータ「あ、ああ;」
ベジータ(ちっ、懐きやがって鬱陶しい;)
ベジータ(……まあ、それも明後日までの辛抱だ)
ベジータ(明後日になれば、あのチビ女をなんとか宇宙船に放り込んで、この星や馬鹿どもともおさらばだ)
ベジータ(……せいせいするぜ)
ベジータ「へっ……」ゴクゴク
シエスタ「それでベジータさん、スーパーサイヤ人にはなれそうですか?」
ベジータ「? なんだ突然」
シエスタ「い、いえ、ベジータさん毎日頑張ってるから、そろそろなれたのかなーって」
ベジータ「黙れ……余計なお世話だ」
シエスタ「あ、す、すいません」
シエスタ「………」
ベジータ「………」
シエスタ「あ!」
ベジータ「……今度はなんだ?;」
シエスタベジータさん、肩のところにゴミが……」
ルイズ「もう! ベジータの奴、洗濯に何時間かけてるのかしら!」テクテク
ルイズ「あ、いた! ベジー……」
ルイズ「ん? 隣にいるのはメイド」
ルイズ「ちょ、ちょっとあんなに密着して何をしてるのかしら……」
ベジータ「お、おいゴミくらい……」
シエスタ「う、動かないでください!」
ベジータ「ちっなんなんだ一体;」
シエスタ「……///」
シエスタ「ん……///」チュ(ほっぺにキス
ベジータ「……なっ!」
ルイズ(な、なななにやってるのあの女!///)
ルイズ(べ、ベジータは私の使い魔なのに!///)
ルイズ(じゃ、じゃなくて、べ、別にベジータが誰とキスしてようが関係ないし///)
ルイズ(ま、まあそれにベジータはああ言うこと嫌いだから、どうせキュルケ見たいに突き飛ばされるに違いないわ)
ベジータ「な、何しやがる!!///」
ルイズ(……ほら来た!)
シエスタ「お、お礼です!」
ベジータ「……な、何?」
シエスタ「この前助けて頂いた」
シエスタ「……迷惑だったらごめんなさい」
ベジータ「~~~~~」
ベジータ「………」
ベジータ「……ちっ、別に構わん」
ルイズ(……え?)
シエスタ「……あ」パアア
シエスタ「あ、あの、それじゃお休みなさい///」
シエスタ「また明日……」タタタ
ベジータ「お、おい」
ルイズ「………」
ルイズ(私がキスしたときは突き飛ばしてぬぐった癖に……)
ルイズ「………」トボトボ
ベジータ「………」サスサス(キスされたところ触る
ベジータ(……おかしい、いつもならぶっ飛ばしてるところだが、また許しちまった)
ベジータ(あのシエスタとか言う女、なぜだかわからんがあまり腹がたたん)
ベジータ(……モットの屋敷でも一瞬感じたが、まさかあの女)
ベジータ(……いや、まさかな)
デルフ「相変わらず夜遅くまで修練か」
ベジータ「!」
ベジータ「……ガラクタ、いつからそこにいた?」
デルフ「ガラクタじゃねー! デルフブリンガーだ!」
ベジータ「ふんお前などガラクタで充分だ」
デルフ「たくっ、相変わらず口の悪い相棒だな」
デルフ「まあいい、で、おめえさん、少しは強くなったか?、スーパーなんたらってのにはなれたのかい?」
ベジータ「ちっ、余計なお世話だ」
デルフ「かんばしくはないか、まあそりゃそうだよな」
ベジータ「……何が言いたい?」
デルフ「別にお前が聞かなきゃ俺は何も言わない、ただな忠告だけはしてやろうと思ってな」
ベジータ「……忠告だと?」
デルフ「ああ、おめえさんはよ、そんなに強くなりたいんだったら、もう少し嬢ちゃんの使い魔を真面目にやりな」
ベジータ「嬢ちゃん……? チビ女のことか?」
ベジータ「けっふざけるな、そんなことある訳ないだろう」
ベジータ「またなんか妙な術の話しかも知れんが」
ベジータスーパーサイヤ人は貴様が考えている次元とは根本的に違うんだ」
デルフ「そうかい? まあおめえさんがそう思うんだったらそれでいいさ」
ベジータ「含んだ言い方しやがって……#」ツカツカ、ガシッ(デルフを掴む
デルフ「お」
ベジータ「くだらんこと言ったらへし折ってやると言ったのを忘れたか!?」グググ
デルフ「おっと」シュン(手から消える
ベジータ「なっ!?」
デルフ「そいつは願い下げだな」
ベジータ「き、貴様いつの間にそこに!」
デルフ「瞬間移動ってやつだ」
デルフ「本来はあんまり出来る代物じゃねえが、おめえさんの力のおかげでいくらでも出来そうだ」
ベジータ「き、貴様~~~人の力を勝手に」
デルフ「へへ、おめえさんにとっちゃそんな力は微々たるものだ。気にするな」
ベジータ「そう言う問題じゃない!」
デルフ「……今日はどうにも話にはならなそうだな」
デルフ「まあ聞く耳を持つ気になったらまた話してやる。それじゃあな」シュン
(消える
ベジータ「ま、待て貴様!」
ベジータ「ちっ;」
ベジータ「………」
ベジータ「チビ女の使い魔をやればスーパーサイヤ人になれるだと?」
ベジータ「けっそんなことあるか……」

~翌日~

ベジータ(ちっなぜだか知らんが朝起きたらチビ女がいなくなってた;)
ベジータ(……しかしどう言うことだ?)
ベジータ(いつもやかましく起こすくせに今日に限って起こさんとは?)
ワーワーアンリエッタ姫様バンザーイ
ベジータ(ん? なんだ向こうが騒がしいな?)
ベジータ(この国の指導者か……?)
ベジータ(! いたチビ女)
ベジータ「お、おい! チビ女」
ルイズ「……ん?」
ルイズ「……なんだあんたか」
ベジータ「なんだじゃないだろう。なせ起こさない」
ルイズ「……うるさいわね」
ベジータ「なんだと!」
ルイズ「うるさいって言ってるのよ!」
ベジータ「うお!」
ルイズ「何よあんたなんか、あのメイドとよろしくやってればいいじゃない」
ベジータ「メ、メイド? シエスタの事か?」
ルイズ(……ま、またメイドは名前で呼んで!)
ルイズ(アタシの名前はまともに呼んでくれないくせに……)
ルイズ(~~~~~~~#)
ベジータ「お、おい聞いてるのか?」
ルイズ「うるさいわね! いいからほっといてよ!」
先生「そこ姫様の御前ですよ! 静かにしななさい」
ルイズ「……あ」
ルイズ(そうだった姫様の前だった……///)
アンリエッタ「……?」
ルイズ(ひ、姫様……///)
アンリエッタ「………」ニコ
ルイズ(……あ///)
ルイズ「♪///」
ベジータ(な、なんだ? 急に機嫌がよくなりやがって、……わ、わからん)

~夜ルイズの部屋~

ルイズ「も~あんなところで目立つ真似しないでよ!」
ルイズ「私まで恥ずかしい思いをしたじゃない……」
ベジータ「さ、騒いでたのはお前の方だろうが」
ルイズ「ごちゃごちゃうるさい!」
ベジータ「ぐく(こ、この女)」
ベジータ(いつも勝手な事を言いやがって本当に腹が立つぜ~~~)
ベジータ(ふん、だがそれもあと一日の我慢だ)
ベジータ(明日になったら必ず吠え面をかかせてやる)
ルイズ「そ、それに最近ちょっとあのメイドと仲良くなりすぎじゃない?」
ベジータ「……またその話か、そんな訳あるか」
ルイズ「嘘だもん! あたし見たんだから!」
ベジータ「見た? 何を見たってんだ?」
ルイズ「そそそれはその///」
ルイズ「あああんたとメイドが……」
ベジータ「?」
コンコン
ルイズ「ん? ……こんな時間に誰よ」
ルイズ「ちょっと出てきて」
ベジータ「ちっ」
ベジータ「誰だ?」ギィー
???「………」ススス
ベジータ「うお!」
ベジータ(なんだこいつ勝手に入ってきやがって)
ルイズ「だ、誰よあんた」
???「……久しぶりねルイズ・フランソワーズ」
ルイズ「! ひ、姫様!」
ベジータ「何?」
ルイズ「こ、このような下賤な場所にお一人で……」
アンリエッタ「そんな堅苦しい挨拶はやめて、私たちはお友達でしょう?」
ルイズ「もったいないお言葉です」
ベジータ「昼間見たこの国の指導者か」
アンリエッタ「え? あ、は、はい」
ルイズ「! ちょっと姫様の御前よ! 平伏しないさい!!」
アンリエッタ「いいのです。ルイズも楽にしてください」
ルイズ「……で、でも」
アンリエッタ「良いのです」
ルイズ「は、はい」
アンリエッタ「貴方がルイズの使い魔さんね」
ベジータ「……そうらしいな」
ルイズ「ちょっと姫様になんて口の聞き方をするの!」
アンリエッタ「構いません」ニコ
ルイズ「う、うう~~」
アンリエッタ「貴方にも一度会ってみたかったのです」
アンリエッタ「モット伯爵に立ち向かった勇気ある使い魔さんにね」
ルイズ「モット伯爵! そ、その件についてお城でなにか無かったのですか? 姫様」
アンリエッタ「多少ありましたけど、人一人の力で屋敷の屋根を吹き飛ばすなんて出来るわけないので」
アンリエッタ「逆にモット伯爵が頭がおかしくなったと思われ、精神病院に入れられてたから、もうこの件は大丈夫ですよ」
ルイズ「え、そ、そうだったんですか?;」
アンリエッタ「ええ、でもそうじゃなくても必ず貴女は私が守りました。ルイズ」ダキッ
アンリエッタ「だって貴女は幼馴染みで大事な大事な親友ですもの」ギュ
ルイズ「あ、ありがとうございます、姫様///」
ベジータ「ちっくだらん」
しばらく歓談
アンリエッタ「ありがとうルイズ、ここ数年で一番楽しい一時でした」
ルイズ「姫様、私もですわ」
アンリエッタ「使い魔さんも、これからもルイズの事をよろしくお願いしますね」
ベジータ「……ふん」
アンリエッタ「ふふ、じゃあルイズ、明日の品評会楽しみにしてるわ」
ルイズ「ははい、このルイズ、必ずや姫様に楽しめるよう尽力を尽くします」
アンリエッタ「ありがとう、使い魔さんも頑張ってくださいね、じゃあお休みなさい」ニコ
ルイズ「お、お休みなさいませ姫様///」

~翌日、品評会会場~

コルベール「雪風のタバサでした」
ルイズ「いよいよ次が出番よ」
ルイズ「ってあんた何いじってるの? 何その板みたいなの」
ベジータ「な、何でもない気にするな」
ルイズ「……ふーん、まあいいけど本番中は演舞に集中してよね」
ベジータ(ちっ、宇宙船はまだ来ないのか;)
ベジータ(出来ればくだらん事に付き合う前に脱出したかったが……」
ベジータ(しかしおかしい、計算ではもうとっくについててもいいはずなのに……)
コルベール「では続きましてはルイズ・フランソワーズ・ヴァリエール」
ルイズ「来た! 行くわよ!」
ベジータ「ちっ、仕方ねえな;」
デルフ「カカ、覚悟を決めるんだな相棒!」
ベジータ「ちっ相棒と言うな」
ルイズ「……///」ツカツカ
ルイズ「………」スゥ
ルイズ「にににに二年ルイズ・ド・ラ・ヴァリエールです」
ルイズ「わわわたしの使い魔の種類は」
ルイズ「使い魔の種類は……」
ルイズ「………」トントン
ベジータ「なんだ?」
ルイズ「あんたって結局何者なの?」コソコソ
ベジータ「何者とはどう言うことだ?」
ルイズ「だから平民とか蛮族とかあるじゃない!」コソコソ
ルイズ「ああ姫様の前だから蛮族はまずいか」コソコソ
ルイズ「とにかく何かあるでしょう!?」コソコソ
ベジータ「ちっ知るかそんなこと、サイヤ人とでも言っておけ;」
ルイズ「サイヤ人? もっとましなのないの? まあこの際しょうがないわね」
ルイズ「種類はサイヤ人です!」
マリコ「なんだよサイヤ人なんて聞いたことないぞ?」
マリコ「きっとどこか蛮族の国に違いないぜ」
マリコ「そんなのが使い魔だなんてさすがゼロのルイズだなーあははは」
ギーシュ「お、おいよしたまえマリコルヌ相手はベジータだぞ?;」
ベジータ「………」ギロ
マリコ「あーあははは……|||」
キュルケ「ダーリン素敵よー頑張って!」
タバサ「………」
ルイズ「こここれからお見せしますは、光の演舞にてごごございます」
ルイズ「ごごごご笑覧あれ」
ベジータ「大丈夫かこいつ?;」
ルイズ「うるさいわね! いいからやってよ!」
ベジータ「ちっしょうがねえな、ハアアアーーッ!」キュイーン、ヒュンヒュンヒュン
シュヴルーズ「あら光の魔法かしら」
ベジータ「たぁ!」ブン、ヒューン、ヒューン、ヒューン
一同「おおおおおおお………」
シュヴルーズ「光の玉がクルクル回って綺麗ね」
キュルケ「昨日も見たけど本当にいい演舞よね。ねえタバサ?」
タバサ「……ん」コク
アンリエッタ「………」ニコ、パチパチ
ルイズ(姫様///)
ベジータ「ちっくだらねえ;」
ピーピーピー!
ベジータ「ん!?」ピタ
ベジータ(や、やっと宇宙船が来やがったか!!)
ルイズ「ちょ、ちょっとなんで途中でやめるのよ!」
ベジータ「おいチビ女!」
ルイズ「な、なによ突然」
ベジータ「あー、そ、そのだな? お前に見てもらいたい物があってな ちょっとついて来てくれるか?」
ルイズ「はぁ? こ、こんな時になに言ってるのよ!?」
ルイズ「姫様の前でしょ! 早く演目に戻ってよ!!」
ベジータ「ちっ! めんどくさい;」
ベジータ「いいから来い!」ダキッ(お姫様抱っこ
ルイズ「きゃ!///」
ルイズ「や、やめてよ、使い魔の癖にベタベタ触らないで///」ジタバタ
ベジータ「こ、こら暴れるな!」
ルイズ「こ、こんな事はメイドとだけやってればいいじゃない!///」
ベジータ「またそれか?;」
ルイズ「……何よ、私なんかどうせ……離して! 離してよ!」ジタバタ
ベジータ(ダメだ話にならん;)
ベジータ(ちっ、こうなったら無理矢理行くしかないか;)
ベジータ「はあ!」バシューン(空を飛ぶ

~学院裏側~

フーケ「物理的衝撃ならと思ったんだけどね、ここまで強力な固定化魔法とは……」
フーケ「ん!?」
ルイズ「……あんた空飛べたのね」
ベジータ「ま、まあな」
ルイズ「見せたいものってこれの事?」
ベジータ「……いや」
ルイズ「ん? あ、あれ見てゴーレムが!?」
フーケ「ちっ!」
ベジータ「な、なんだあの泥人形は?」
ルイズ「あんなところでゴーレムを作るなんて、はっまさか姫様のお命を狙って……」
ルイズ「ベジータ倒すわよ! 近づいて」
ベジータ「ば、馬鹿! そんな事している暇あるか!」
ルイズ「姫様をお守りする以外に何をやるってのよ!」
ルイズ「いいから近づきなさい~~~」ジタバタ
ベジータ「こ、こら髪の毛を引っ張るな」
ベジータ「ちっめんどくせえ、倒せばいいんだろう倒せば!」
ベジータ「はあ!」キュイーン、ポヒー!
ヒュウウウウウン………
スドオオオオオオーーーーン!!!
………シュウウウウウウウ
ルイズ「……す、凄い」
フーケ「そ、そんな私のゴーレムがたった一撃で……;」
ワーワーなんだなんだ? 姫様をお守りしろーワーワー
フーケ「ちっここまでか;」
フーケ「……ん?」
フーケ「さっきの爆発で壁が、しめた!」
ベジータ「ほら倒してやったぞ、これでいいだろ?」
ルイズ「う、うん///(やっぱりこいつ凄いな)」
ベジータ「じゃあ行くぞ」バシューン
ルイズ「え? え? 行くってどこへ?」
フーケ「破壊の杖、確かに頂いたわよ!」
オスマン「……な、なんと言う事じゃ」

~宇宙船不時着地点~

ベジータ(座標からするとここにあるはずだ)
ベジータ(……あった!)バシューン、タッ
ルイズ「な、なにあれ? タコ? それとも気球?;」
ベジータ「こ、これが俺の見せたかった物だ」ピッ
ギュイイイーーーン(ドアが開く
ルイズ「え? なにこれ凄い! 魔法で動いてるの?」
ベジータ「ま、まあそんなところだ」
ルイズ「へー……」
ベジータ「ど、どうだ? もっと中を見てみたくはないか?」
ルイズ「中……?」
ベジータ「あ、ああ」
ルイズ「………」
ベジータ「……;」ゴクリ
ルイズ「うん! 見てみたいわ♪」
ベジータ「そ、そうかじゃこっちに来い」
ルイズ「うん」トコトコ
ベジータ(馬鹿めあっさり引っ掛かりやがって)ニィ
ベジータ「………」ツカツカ
ルイズ「は~」トコトコ
……シュルシュルシュル
ベジータ「ここだ」ウィーン
ルイズ「わ~なにこの部屋、鉄で壁を作ってるの?」コンコン
ベジータ「………」ピッピピ
ルイズ「な、何それ、それになんの音?」
ベジータ「き、気にするな、お前たちが魔法で明かりをつけたり消したりする事と似たもんだ」
ルイズ「そ、そう?」
ベジータ(ち、怪しみ始めたな、早く出発せねば)
ベジータ(ん? なんか知らんがこの星につく前に出力が落ちた形跡があるな)
ベジータ(まあいい、エネルギー残量は……)
ベジータ(!)
ベジータ(ば、馬鹿な! 空寸前だと!)
ベジータ(この星に飛ばされる前は確かエネルギーは十分だったはず……)
ベジータ(い、一体どう言うことだ?)
ベジータ(! 今も減り続けてやがる)
ベジータ(く、くそぉ!)ダン!
ルイズ「きゃああああーーー!」
ベジータ「ど、どうしたチビ女!」
シュルシュルシュル
ベジータ「な、なんだこいつは!?」
ベジータ「! 後ろからも!」
シュルシュルシュル
ベジータ「そ、そうかこいつらエネルギーを吸うアメーバ状の宇宙生物だな!」
デルフ「おい相棒! 嬢ちゃんがヤバイことになってるぞ!」
ベジータ「何!?」
ルイズ「いやー! 離してー!!」
ウネウネウネ(ルイズに絡み付く
ベジータ「チ、チビ女!」
ルイズ「こ、このいい加減にしなさい!」
ルイズ「ブツブツ……ファイアーボール!」
ベジータ「ば、馬鹿こんな狭い船内で!」
……シュウウウン
ルイズ「あ、あれ魔法が、それになんだか力も抜けて……」
ベジータ「! 宇宙船のエネルギーを吸い付くしたから今度はチビ女を狙ったって訳か」
ベジータ「……く!」
ベジータ「お、俺もなんだか力が」
ベジータ「ま、まさかチビ女を通して俺の力も!?」
ベジータ「早く引き剥がさなければ、し、しかし強引にやったらチビ女が」
ベジータ「ち、畜生!!」
デルフ「相棒、俺を使え!」
ベジータ「だ、誰が貴様なんぞ……」
デルフ「馬鹿たれ! 意地はってる場合か! 俺なら瞬間移動で無傷で引き剥がす事が出来る」
デルフ「取り返しがつかなくなる前に早くやれ!」
ベジータ「く、くそったれえ!!」シャキーン(デルフを抜く
ベジータ「で、どうすればいいんだ!」
デルフ「嬢ちゃんの手を掴みな、後は何とかする」
ベジータ「ちっわかったぜ!」タタタ
シュルシュルシュル
ベジータ「邪魔だ!!」ズババババ
デルフ「お? 剣技も中々出来るじゃないか」
ベジータ「うるさい!」
ベジータ(……あと少し)
シュルシュルシュル!
ベジータ「うお! し、しまった!」
ベジータ「う、うおおおお!?」
ベジータ(俺も絡み付かれたら、さらにエネルギーが!?)
ベジータ「く、くそ、お、おいチビ女手を伸ばせ」
ルイズ「う~ん」
ベジータ「おい目を覚ませ! チビ女!!」
ルイズ「……ベジータ?」
ベジータ「き、気づいたか、て、手を伸ばせ」
ルイズ「……手を?」
ベジータ「そ、そうだ早くしろチビ女!」
ルイズ「……!」
ルイズ「……嫌#」
ベジータ「な、何言ってやがるんだ?」
ベジータ「この状況がわからんのか!? いいから早くしろこのクソチビ女!!」
ルイズ「……#」
ルイズ「絶対に嫌」
ベジータ「はあ? き、貴様いい加減にしないと……」
ルイズ「何よ、メイドは名前で呼ぶくせに」
ベジータ「な、何?」
ルイズ「メイドのキス拭き取らないくせに……」
ベジータ「なっ、お、お前あれを見ていたのか!?」
ルイズ「何よご主人様をほっといて、馬鹿! 嫌いよベジータなんか!」
ベジータ「な、何を怒ってるのかよくわからんが、今はそんな場合じゃないだろう?;」
ルイズ「ふん!」
ベジータ「だから!」
デルフ「……相棒名前で呼んでやれ」
ベジータ「ばっ、なぜ俺が!」
デルフ「出来なきゃみんなお陀仏だ」
ベジータ「くっ……」
ベジータ「ル、ルイズ、手を伸ばせ」
ルイズ「………」チラ
ベジータ「さ、さあ」
ルイズ「イヤ、どうせこの場だけなんでしょ? ずっと名前で呼んでくれなきゃイヤなんだもん」
ベジータ「なんだと!? ひ、人が下手に出てればこの女~~~」
デルフ「約束してやれ……」
ベジータ「ぐくく、わ、わかったずっと名前で呼ぶ、だからこっちに手を伸ばせ」
ルイズ「……ご主人様の許可なくメイドとイチャイチャしちゃダメよ?」
ベジータ「するか!」
ルイズ「ほんとにほんと?」
ベジータ「ほ・ん・と・う・だっ!」
ルイズ「じゃ、じゃあしょうがないから今回だけは許してあげる。今回だけなんだからね///」スッ
ベジータ「よ、よし!」ガシッ(ルイズの手を掴む
ベジータ「ガラクタ!」
デルフ「ガラクタじゃねぇーって言ってんだろうが!」シュン!(瞬間移動
シュン!
ベジータ「こ、ここは宇宙船の外か」
ルイズ「ベジータ!」
デルフ「相棒! まだ終わっちゃいないぞ!」
シュルシュルシュル(宇宙船の隙間から出てくる
ベジータ「ちっ下等生物が!」
ベジータ「焼き付くしてやる! ハアアアア!!!」ギュイイイーーーン
ベジータ「ハアッ!」ドギューーーン!!
スドオオオオオオーーーーン!!!
ゴオオオオ(爆風
パラパラパラ……
デルフ「おほーこいつはすげえや」
ルイズ(す、凄い……これがベジータの力なの?)
ルイズ(ちょっとかっこいい……かも?///)
ベジータ「ちっ;」ぐっ(拳を握る
ベジータ(宇宙船ごとやるしかなかった畜生)
ベジータ(これで振り出しか、くそったれ!!)
ベジータ(だが俺は諦めんぞ! なんとしてでもこの星から脱出してやる!)
ベジータ(絶対にな!)

続く

ベジータ「ハルケギニア?」7 - 小説書きながらパチンコ業界から転職を目指すブログ