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ベジータ「ハルケギニア?」2

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ベジータ「………」Zzz
ベジータ「……!」
ベジータ「うおおおおおお!!!」ガバッ
ルイズ「ようやくお目覚めのようね」
ベジータ「ち、チビ女、ど、どこだここは?」キョロキョロ
ルイズ「………」ぎゅっ(自分の腕をつねる
ベジータ「ああああああ!!!」
ベジータ「な、何しやがる!! このクソ女が!!」
ルイズ「……!!」
ルイズ「この!」ぎゅううう!!(さらに強く腕をつねる
ベジータ「おひょおおおおお!?!?」
ルイズ「私の事はルイズ様かマスターって呼びなさいっ言ったでしょう!?」ぎゅううう!!
ベジータ「あがががが!!!」ゴロゴロ(痛みで転げ回る
ベジータ「く、い、言うか!! い、言ったはずだ!」
ベジータ「ど、どんな苦痛を与えようが貴様の言いなりにはならないとな!!」
ルイズ「~~~~~~~」ぎゅううう。
ベジータ「ぎぎぎぎ」
ルイズ「………」ぎゅううう
ルイズ「……はぁ」ピタ(つねるのを止める
ルイズ「……呆れた、なんて強情なのかしら」
ルイズ「もう呼び方はいいわ、ただチビ女はやめて、せめて名前で呼んでちょうだい」
ベジータ「ふん! 知ったことか、チビをチビと呼んで何が悪い!」
ルイズ「何ですって~~~!?」
ルイズ「………」ツカツカ、ガッ(鞭を取る。
ルイズ「ふん!」バチーン!(自分の足を叩く
ベジータ「あぐおおおお!?!?」
ルイズ「……痛た、ふ、ふん、やっぱり徹底的に調教が必要のようね」ビシッ(威圧のため鞭で自分の手を軽く叩く
ベジータ「ぐ!」
ルイズ「? そんなのでも痛いんだ。10倍の痛みってやっぱり凄いのね」
ベジータ「く、くそ、しかし何でだ?」
ベジータ「10倍とは言え、小娘が振るった鞭程度の痛みが、なぜ耐えられんほどのものになるんだ!?」
ルイズ「それは基本的に私が感じるレベルの痛みが直接お前に伝わるからよ」
ベジータ「何? そ、それはどう言うことだ?」
ルイズ「だからお前に耐えられる痛みでも、私が耐えられないものだったら、耐えられなく感じるって事よ」
ルイズ「この術は体にダメージを与えて痛み与えてるんじゃなくて、そう感じるようにして痛みを与えるものだから」
ベジータ「ち、そう言うことか」
ベジータ「確かにお前みたいな、温室育ちの甘ったれなら転んだだけでも死ぬほど痛く感じるんだろうからな。耐えられん訳だ」
ベジータ(……だが、こいつはその痛みを感じても俺よりも早く立ち上がりやがった)
ベジータ(こ、こいつの方が俺より精神力が勝っていると言うのか!?)
ベジータ(こ、こんな小娘にベジータ様が、み、認めん! 認めんぞ!)
ルイズ「まったく本当に口が悪いわね」
ルイズ「まあいいわ」ヌギヌギ
ベジータ「って、おい!! ななな何服を脱いでいやがるんだ」
ルイズ「何って、もう寝るから寝巻きに着替えるのよ」
ベジータ「ば、バカヤロー! 俺は男だぞ!! 少しは気にしろ!!」
ルイズ「……男って、あんた使い魔でしょ」
ベジータ「使い魔だろうが、男は男だろうが! い、意味がわからんぞ!」
ルイズ「あーもーうるさい!」ポイポイ
ベジータ「何しやがる!服を投げてくるな!」
ベジータ(何をするんだこの女は、ち、頭にまで……ん?)
ベジータ「パパパン、バカヤロー! 汚ねぇもの投げてくるな!///」
ルイズ「き、汚なくないもん!///」
ルイズ「いいからそれ洗濯しといてよ!」
ベジータ「ふざけるな! だれがこんな汚ないもの……///」
ルイズ「だから汚なくないって言ってるでしょ!?///」
ベジータ「バカヤロー! 汚なくなったから洗わせるんだろうが!///」
ルイズ「そ、それはそうだけど///」
ルイズ「とにかくわ、私のは汚なくないの! も~いいから早く洗ってきてよ!///」
ベジータ「ふざけるな! だいたいそんなことする訳無いだろ!」
ルイズ「何ですって?」スッ(鞭を振り上げる
ベジータ「そ、そんなことをしても無駄だと言ってるだろう」
ルイズ「ふ~ん、だったらどこまで耐えられるか、今夜は徹底的にやってあげましょうか?」
ベジータ「の、望む所だ。勝手にやりやがれ」
ルイズ「……いい度胸ね」
ルイズ「………」スッ(鞭を振り上げる
ルイズ「言うことを聞きなさい!」バチーン!(自分の足を叩く
ベジータ「ぐ、こ、断る!」
ルイズ「やりなさい!」バチーン!
ベジータ「く、お、やらんぞ!」
ルイズ「……くぅ、あ、洗いなさい」バチーン
ベジータ「ぎ! で、出来るかー!!」
ルイズ「……!」バチーン
ベジータ「……!」
ルイズ「……!」バチーン
ベジータ「……!」
~一時間後~
ルイズ「……痛ぅ、ま、まったく本当に強情ねあんたは」
ベジータ「あ、当たり前だ。俺を誰だと思ってやがる」
ルイズ「あ~も~痛いし全然言うこと聞かないし踏んだり蹴ったりだわ」
ベジータ「へっ、ざまあみろ」
ルイズ「……はあ、時間が無かったから、苦痛を繋げる術式改変しか出来なかったけど、こいつにだけ痛みを与えるように変えられないかしら?」
ルイズ「うん、明日コルベール先生に相談してみよう! それがいいわ!」
ベジータ「な、何だと! おいチビ女、これ以上余計な事をするんじゃない!」
ルイズ「だったら私のパンツ洗ってよ」
ベジータ「で、出来るかー!!///」
ルイズ「じゃ私もあんたの言うこと聞かない」
ベジータ「何だとぉ~~~!?」
ルイズ「ふぁ~、もう寝るから静かにして、あんたも寝たら?」
ベジータ「ち;」
ベジータ(ん? そうだ! この女が寝てる間に何人か殺せば、このやり方じゃベジータ様を押さえる事は完全には出来ないってならんか?)
ベジータ(それをわからせれば、それで逆に脅してやって……)
ベジータ(……いやこの女、もしかしたら衝動的に自殺するかも知れんから、それは危険かも知れんな)
ベジータ(ち、面白くない、こいつが寝ることで何か……で、出来ないものか)
ベジータ(……ん、なんかさっきから俺も急に猛烈に眠く……なって)
ベジータ(お、おかしい、き、気絶してたから、こんな……眠くなる事なんか……無いはずだが)
ルイズ「……くぅ」
ベジータ(! まさか……眠気まで繋がって……るのか?)
ベジータ(ち、ちくしょう……もう……だ、駄目だ)
ベジータ「ぐぅ」ドサッ

………

…………

……チュンチュン

ベジータ「………」
ルイズ「………」ぎゅっ(自分の腕をつねる
ベジータ「うおおおおおお!!!」ガバッ
ルイズ「いつまで寝てるの? 早く起きなさい」
ベジータ「ぐくく、そ、その起こし方はやめろ!」
ルイズ「着替えるから準備して」
ベジータ「貴様、人の話を聞け!」
ルイズ「そこの下の段に下着があるからとって」
ベジータ「したっ、ば、バカヤロー! だから男にそんな事させるなっ言ってるだろうが!」
ルイズ「ああもう! うるさいわね! 言うこと聞かないとご飯抜きにするんだからね!」
ベジータ「な、なんだと!?」
ベジータ「く、か、勝手にしろ!」
ルイズ「……むか」
ルイズ「ああそうわかったわよ! じゃあ朝ごはん抜き」
ベジータ「ぐく」
ルイズ「邪魔、下着取るからどいて」ツカツカ
ベジータ「ちっ;」
ルイズ「………」ファサ(着替え中
ベジータ(また俺の前で堂々と、どう言う神経してやがるんだあの女は;)
ルイズ「使い魔」
ベジータ「今度はなんだ!?」
ルイズ「昨日言った洗濯物、私が帰ってくるまでに洗っておきなさい」ドン(洗濯物が入ったタライを押し付ける
ベジータ「だからやらんと……」
ルイズ「やらなければ夕ご飯も抜きよ!?」
ルイズ「その事をよ~く考えなさい! じゃあね!」ガチャ(ドアを開ける
ベジータ「ま、待ちやがれ!」
ベジータ「俺はやらんぞ! 絶対にやらんからな!」
ルイズ「ふん!」ツカツカ
ベジータ「ぐううう、あの女いい気になりやがってぇ~~~」
ベジータ「ふざけやがって、誰がやるかそんなこと!」ポイ(たらいを投げ捨てる
ガターン!! ……ゴロゴロ
シエスタ「きゃ!」
ベジータ(ん? なんだ昨日の使用人か)
シエスタ「あ、お、おはようございます」ビクビク
ベジータ「ふん、そんなにビクビクするな」
ベジータ「昨日みた通りあの様だからな」
ベジータ「当分何かしようなんて思っちゃいない、安心しろ」
シエスタ「え、あ、はい、お気遣いあ、ありがとうございます」ニコ
ベジータ「……ふん」
シエスタ「ところでこれは?」
ベジータ「ふん、あのチビ女が洗えとよ」
ベジータ「洗わなきゃ飯抜きらしい、笑わしてくれる」
ベジータ「この誇り高い戦闘民族サイヤ人の王子ベジータ様が、飯くらいで言いなりになると思ってるのか、馬鹿が」
シエスタ「はぁ」
シエスタ「あ、あのもしよろしかったら私が洗っておきましょうか?」
ベジータ「何!?」
シエスタ「あ、さ、差し出がましいようでしたらすみません;」
ベジータ「……ふん、そんなことはない勝手にしろ」
シエスタ「あ、はい! ありがとうございます」ペコ
ベジータ「ただし! 俺がやったとチビ女には言うなよ? ちゃんとお前が洗った事にするんだ。いいな?」
シエスタ「え、あ、は、はい……ふふ」
ベジータ「何がおかしい?」
シエスタ「あ、ご、ごめんなさい!」
シエスタベジータさんって、その本当に気位が高いんだなって、ごめんなさい」
ベジータベジータさん?」
シエスタ「あ、様の方がよかったですか?」
ベジータ「どっちでも構わん、好きに呼べ」
シエスタ「あ、はい! ……ふふ♪」
ベジータ「……お前、さっきからなんでそんなに楽しそうなんだ?;」
シエスタ「え?」
ベジータ「仮にも俺は、昨日お前を殺そうとした奴なんだぞ?」
ベジータ「恐ろしくないのか?」
シエスタ「あ、はい、えーとそのはずなんてすけど」
シエスタ「話してみると、とっても親しみやすくて良い人に感じて……」
ベジータ「何!? この俺が良い人だとぉ!!!」
シエスタ「ひゃあ! は、はい、そうなんですけど」
ベジータ「ふざけるな!! この俺が良い人な訳無いだろう!! ぶっ殺すぞ!!」
シエスタ「ごごごめんなさい!! あわわわ」ペコペコ
ベジータ「ちっ!; もうそれを持って消えやがれ! 出ないと本当に……」
シエスタ「ひゃい! 消えます消えさせていただきます!」
シエスタ「し、失礼します」タタタ

ベジータ「……ふざけやがって」

ベジータ(……俺が良い人だと?)
ベジータ「ちっ!;」
ベジータ「くそ、何を下らないやり取りやってるんだ俺は」
ベジータ(こうしてる間にも、カカロットの野郎にドンドン先を越されていくと言うのに)
ベジータ(……それを考えると、何とかして元の世界に戻るのが先決だな)
ベジータ「……何か方法無いものか?」
ベジータ「………」
ベジータ「……! そ、そうだ!」
ベジータ「確か胸のところに」ガソゴソ
ベジータ「……あった! 遠隔操作のリモコン」
ベジータ(この星から宇宙船まで、どのくらい距離が離れてるかわからんが)
ベジータスカウターと同じ通信装置だから、遥か遠くの宇宙でも、運がよければ呼び寄せる事が出来るかも知れんぞ)
ベジータ「……上手くいってくれよ」ピピピ
ベジータ「………」
ベジータ「……!」
ベジータ「しめた! 反応があったぞ!!」
ベジータ(いいぞ、この距離なら到着まで二週間ってところか)
ベジータ「くくく、なんて俺はついてるんだ」
ベジータ(……よし、とりあえず元の世界に戻る方法はなんとかなったな)
ベジータ(残る問題はやはりチビ女か)
ベジータ(奴とは命が繋がってるから置いてく事は出来んからな)
ベジータ(しかしどうやって宇宙船に乗せようか?)
ベジータ(奴の事だ。無理矢理乗せようとしても抵抗するに違いない)
ベジータ(鞭位ならなんとかなるが、あの電気の奴をやられたら、さすがの俺でも身動きがとれんからな)
ベジータ(……どうしたものか)
ベジータ(………)
ベジータ(……奴に服従した振りをし、油断させてから、宇宙船に乗せて無理矢理出発)
ベジータ(……き、気に食わない手段だが、それしかないか)
ベジータ(ふ、なあにフリーザの下で働いてた時の事を思い出せば、それくらいどうと言うことはない!)
ベジータ(見てろあの忌々しいチビ女め、後で必ず吠え面かかせてやる)
ベジータ(はっ! だとしたら今から行動あるのみだ!)
ベジータ(せ、洗濯をしなくては! ど、どこだ!  あのシエスタとか言う女はどこへ行きやがった!?)
ベジータ(……奴の気は)
ベジータ(………)
ベジータ(……駄目だ、弱すぎて見つからん;)
モンモン「ふぁ~あ~あ、昨日は薬の調合で夜更かしし過ぎたわ」
ベジータ「キッ!」
モンモン「げっ! ベジータ!」
ベジータ「おい! 女!!!」ツカツカ
モンモン「こここっち来た!?!?」
ベジータ「洗濯するところはどこにある!」
モンモン「ひぇ! こ、殺さないで!!」
ベジータ「バカヤロー! そんなことを聞いてるんじゃない!」
ベジータ「洗濯するところはどこだと聞いてるんだ!!」
モンモン「え? 洗濯?」
ベジータ「そうだ、早くしろ!」
モンモン「えっと、洗濯なんてしないからあまり知らないけど、たしか水場の近くだったと思うけど……」
ベジータ「よーし水場だな、そいつはどこにある」
モンモン「えっとあっちに」
ベジータ「あっちか!」タタタ
モンモン「あ、ちょ、直接行ったら窓が」
ベジータ「はぁ!!」バシューン! ガチャーン!!
モンモン「……窓が壊れちゃう」ヘタ(腰が抜ける

 

シエスタ「んしょ」ザバー
シエスタ(よし洗う水汲み終わり。さてやりますか)
シエスタ(………)
シエスタベジータさん怒っちゃったのかなぁ?)
シエスタ(また凄く怖くなっちゃったし)
シエスタ(……でも悪い人には見えないんだけどな)
ベジータ「女!!!」バシューン、タッ
シエスタ「ひゃあ! べ、ベジータさん、どこから現れたんですか!?」
ベジータ「そんなことはどうでもいい!」
ベジータ「それよりあのチビ女の服は何処にやった!?」
シエスタ「あ、はいここに、今から洗うところです」
ベジータ「バカヤロー! それは俺が洗うんだ!! でしゃばるんじゃない!!」
シエスタ「!?!?!?!?」
ベジータ「どけ!」
シエスタ「あ、は、はい」
シエスタ(や、やっぱりよくわからない)
ベジータ「くくく、今に見てろチビ女め」ジャブジャブ
ベジータ「絶対に後悔させてやる」ゴシゴシ
ベジータ「このベジータ様を侮った事をな!! はーはっはっは!!」ザバー
シエスタ「……;」

 

ルイズ「……それでこの有り様なの?;」
ボロボロになった衣服
ベジータ「ちゃ、ちゃんと、お前の言う通り洗ったんだからいいだろう;」
ルイズ「言い訳無いでしょう!」
ルイズ「シルクどころか、他の物までボロボロににしちゃって!」
ベジータ「ち; その服がやわなのがいけないんだ」
ルイズ「やわって、どんだけ力込めて洗ってるのよあんたは!」
ルイズ「……まさか、わざとやったんじゃ無いでしょうね~~~#」ビシッ!(鞭を鳴らす
ベジータ「ば、バカヤロー! この俺がそんなセコい真似するか!;」
ルイズ「む~~~~~~」
ルイズ「………はぁ」
ルイズ「まったく、ようやく言うこと聞いたと思ったら洗濯の一つも出来ないなんて……窓まで壊すし」
ベジータ「ふん!;」プイ
ルイズ「も~それよりもこのボロ切れの山どうするのよ……」
ベジータ「はっ! 着ればいいだろう、案外お似合いかも知れんぞ;」
ルイズ「ななななんですって~~~この犬~~~#」
ルイズ「くぅ~~~一応言うこと聞いたからご飯はあげようと思ったのに」
ルイズ「そんな態度を取るなら、やっぱりご飯は抜きよ!」
ベジータ「な、なんだとぉ!?」
ルイズ「ついでに部屋で寝ることも許さないわ! 出てって!」
ベジータ「くうううう~~~この女ぁ~~~」
ルイズ「聞こえなかったの!? 出ていきなさい!!」
ベジータ「ち! そんなものこっちから願い下げだ!」ガチャ(ドアを開ける
ルイズ「ふん! たっぷり寒い思いをして反省しなさい!」
ルイズ「バカーーーーー!!!」バータン!!
ベジータ「くううう~~な、なんてムカツク女なんだあいつは」
ベジータフリーザの下で働いてた時よりも遥かに頭に来るぞ!?」
ベジータ「ぐく、くそ宇宙船が来るまで耐えられる気がせんぞ」グルル(腹の音
ベジータ「ん?;」
ベジータ「ち、腹が減ったな」
ベジータ(食堂のやつらから強引に奪ってもいいんだが、宇宙船到着まではチビ女の印象を悪くしたくないしな)
ベジータ(適当な町までいくか?)
ベジータ(いやそれもあいつがその間に眠っちまったらヤバイし)
ベジータ(くそ、めんどくせえなまったく;)
シエスタ「あ、ベジータさんこんなところでどうしたんですか?」
ベジータ「ん? ふんお前か」
ベジータ「なに、またあの女がヒスを起こしやがってな」クイッ(親指で部屋を指す
シエスタ「あー……あはは、た、大変ですね」
ベジータ「ふん、どおってことない」グルル(再度腹の音
ベジータ「……ち」サスサス(腹をさする
シエスタベジータさん、お腹減ってるのかなぁ?」
シエスタ「あ、あのー」
ベジータ「なんだ?」
シエスタ「も、もしよろしかったら、あー……なんですが」
ベジータ「?」

 

 

 

ベジータ「ガツガツガツガツ」
料理長「相変わらずいい食いっぷりだねぇ! 我が拳よ!」
ベジータ「……なんだそれは」
料理長「お前さんは俺たちの英雄ってことさ」
ベジータ「ふん、まだそんなこと言ってやがるのか」
料理長「ああ何度だって言ってやるさ我が拳よ~」
ベジータ「ち、浮かれやがって;」
シエスタ「結構私たちの中ではベジータさん人気なんですよ?」ニコ
ベジータ「なんだそれは!? く、勝手にしろ……;」
料理長「がはは、さっ貴族どもの残り物で悪いがジャンジャン食べてくれ」
ベジータ「ふん、食えりゃなんでもいい、俺は味にはこだわらん」
料理長「ふむ? 俺の料理は口にあわねぇか?」
シエスタ「あ、あの料理長、べ、ベジータさんはたぶんそんなつもりは……」
料理長「そのつもりでも構わんさ、俺は忌憚のない意見は大歓迎だ、それが自分の精進にも繋がるからな」
ベジータ「ふん、その女が言う通りだ、そんなつもりで言ったんじゃない」
ベジータ「お前の飯は結構いけるぞ」
料理長「お! 嬉しいこと言ってくれるじゃないか我が拳よ! ん~~~」キスしようと迫る
ベジータ「ば、バカヤロー!」バキッ
料理長「おわぁっ!」ヒューン、ドーン!
シエスタ「りょ、料理長ー!?」
ベジータ「い、いきなり気持ち悪い真似をするな!」
ベジータ「……ただ昔から、飯なんてのは戦闘するためのエネルギー補給にしか考えてないから、味にはこだわらんと言いたかったんだ!」
シエスタ「な、なるほど、なんとなくストイックですね」
ベジータ「そうだ、だが最近では味を楽しむのも悪くないと思っている」
ベジータ「前いた地球の飯も悪くなかった」
シエスタ「ちきゅーですか?」
ベジータ「ああ、特に地球料理のスシは俺のお気に入りだったんだ……」
シエスタ「ス…シですか? 変わった名前の料理ですね」
料理長「聞いたことがないな、一体どんな料理なんだ?」
シエスタ「あ、料理長大丈夫ですか!?」
料理長「ああ、あれぐれぇどうって事はねぇ」
料理長「それより我が拳よ、そいつは一体どんな料理なんだ?」
ベジータ「ち、だんだん馴れ馴れしくなってきたな;」
料理長「そんなこと言うなよ、作り方がわかればあんたに食べさせる事も出来るかも知れねぇしよ?」
ベジータ「何!? よーしいいだろう」
ベジータ「よーく耳の穴かっぽじって聞きやがれ!」
料理長「おう!」
シエスタ「ゴクリ;」
ベジータ「寿司はな、まず生魚を切り身にし、蛇の玉子状にしたライスの上に、その切り身を乗せる料理だ」
料理長「生魚って火は使わないのか!? 腹壊すぞ!」
シエスタ「へ、蛇の玉子;」
ベジータ「な、なんだ貴様らその疑いの目は、出来れば見映えも美味しそうだし、腹だって壊さんのだぞ!?」
料理長「う~ん」
シエスタ「べ、ベジータさんがそう言うんならそうなんでしょうね。あ、あはは」
ベジータ(ち、こいつら信じてないな、聞いておいてなんなんだ……ま…ったく)
ベジータ(ち、眠気が、チビ女が眠る時間か、そろそろ戻るか)ガタッ(椅子からたつ
シエスタ「あ、ベジータさんお休みですか?」
ベジータ「ああ」
シエスタ「……あの、もしよかったら私たちの部屋で寝ますか?」
シエスタ「外で寝るより幾分ましかと思いますが……」
ベジータ「いやいい」
ベジータ(頭に来るが、チビ女の命は俺の命でもあるからな、なるべく側にいた方がいいだろう)
シエスタ「そ、そうですか」シュン
シエスタ「で、ではお休みなさい」
ベジータ(ん? そうだこの女に洗濯物洗い方を教えてもらおうかな?)
ベジータ(これ以上チビ女の機嫌を損ねるのもマズいしな)
ベジータ「おい女!」
シエスタ「あ、はい、なんでしょう?」
ベジータ「明日、俺に洗濯の仕方を教えろ」
シエスタ「せ、洗濯の仕方ですか? わかりました」
ベジータ「よし! じゃあ明日俺が来るまで洗濯を始めるんじゃないぞ?」
ベジータ「いいかわかったな!?」ツカツカ
シエスタ「あ、はい! わかりましたです!」ペコリ
ベジータ(ち、しかしこのベジータが洗濯をやるはめになるとはな;)
ベジータ(まあいい、これも早くカカロットの野郎に会って、スーパーサイヤ人になるための必要な事!)
ベジータ(そう、スーパーサイヤ人になるためのトレーニングだと思えばどうと言う事は……)
ベジータ(どうと言う事は……)
ベジータ(………)
ベジータ「ほ、本当にそうか?;」

ベジータ「ハルケギニア?」3 - 小説書きながらパチンコ業界から転職を目指すブログ